Adobe Research、Adobe、メリーランド大学からなる研究チームは12月2日(火)、3Dの特徴点の軌跡を用いて動画内の被写体やカメラの動きを精密に制御できる動画編集フレームワーク「Edit-by-Track」を発表した。オリジナル映像の文脈を保ちながら編集意図に応じた動きを生成でき、被写体の変形や削除、手ブレ補正のようなカメラ軌道の変更も可能。隠れた部分や奥行きの整合性も保持される。部分的な指示から全身の動きを補完する機能も備え、直感的な動画編集を実現する。
Edit-by-Trackは、AIが動画内の空間や動きを立体的に理解し、そこから推定して3D空間上に目印となるトラッキングポイントを作成する。そのポイントを直接操作して動画を再構築することにより、背景や被写体の形状の大幅なズレを防いだ、オリジナル映像のビジュアル的特徴を保った新しい動きの動画を生成できる。
[Joint camera & object motion editing] By specifying desired 3D trajectories, users can seamlessly control the 3D motions of both the camera and objects. pic.twitter.com/GAsAPPhjZh
— Yao-Chih Lee (@YaoChihLee) December 2, 2025
本フレームワークにより、特定のオブジェクトのトラックを画面外に移動させ、動画からその物体を自然に削除したり、トラックを変形して被写体の形状を引き伸ばしたりといった編集が可能となる。また、複数の被写体の動きを同期させたり、手持ちカメラで撮影された揺れの大きい映像のカメラ軌道を滑らかにして手ブレ補正のような効果を得ることもできる。
モデルは隠蔽部を含むすべてのトラック対応関係を条件としているため、3D空間での動作編集に伴う可視性の変化(オクルージョン)を自動的に処理することが可能であり、トラッキングの可視化においては遮蔽された部分も含めた全トラックが表示される仕様となっている。
また、Edit-by-Trackは部分的なトラッキング情報からの補完能力を備えている。歩行する犬の足のトラックを削除し、胴体の動きだけを指定した場合でも、モデルが文脈を理解して自然な足の動きを自動生成できる。3D情報を扱っていることから、キャラクターを回転させた場合でも、奥行きや前後関係(オクルージョン)の整合性を正しく処理するという。
[Human motion transfer] Thanks to SMPL representation, we can transfer a human’s local motion while preserving body shape, enabling complex motion synchronization across multiple dancers! pic.twitter.com/9R6dZt4eyu
— Yao-Chih Lee (@YaoChihLee) December 2, 2025
[Shape deformation] Our framework also allows for dynamic shape deformation. By applying transformations to the 3D tracks, we can edit the shape of moving objects—like stretching this dachshund's body longer. pic.twitter.com/TknJOn07wY
— Yao-Chih Lee (@YaoChihLee) December 2, 2025
[Object removal] By simply moving the associated point tracks off-screen, we can seamlessly remove objects from the video. For more examples, including joint removal and camera editing, visit our page! pic.twitter.com/MQx5mrafoQ
— Yao-Chih Lee (@YaoChihLee) December 2, 2025
[Object duplication] Our method supports object duplication by simply replicating the 3D point tracks. Even better: we can apply different 3D motion transformations to each duplicate! pic.twitter.com/igXcEUvMXr
— Yao-Chih Lee (@YaoChihLee) December 2, 2025
[Handling partial tracks] We simplify editing with partial tracks. Users can specify only the body motion (e.g., move left) using a bounding box to select the body tracks and remove the legs’ tracks.
— Yao-Chih Lee (@YaoChihLee) December 2, 2025
Our model automatically synthesizes correct leg motion without user… pic.twitter.com/utAxfT6i4Y
学習データにはBlenderを用いた合成データと、実写動画から抽出したペアデータ(単一の動画から異なる時間のクリップをペアとして利用する手法)を用いる2段階のファインチューニングを採用している。
なお、複雑な流体力学を伴う現象や、小さく激しい動きをする物体の生成には依然として課題が残っているとのこと。
■Generative Video Motion Editing with 3D Point Tracks(プロジェクトページ、英語)
https://edit-by-track.github.io/
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