Blenderの公式プロジェクト・Blender Studioは2月10日(火)、初心者向けのオンライン学習コース「Blender Fundamentals 4.5 LTS」を無料で公開した。カリキュラムはBlenderの基本操作からモデリング、リギング、ジオメトリノード、シェーディング、ライティング、レンダリング、コンポジット、ビデオ編集まで広く網羅されている。アニメーションやグリースペンシルなど、本コースでサポートされない項目は別コースでの提供となる予定とのこと。

▲Blender Fundamentals 4.5 LTSのコース画面。「First Steps」から「Extra's」までに含まれる全ての学習リソースが無料で利用できる

「Blender Fundamentals 4.5 LTS」は、安定して長く使えるBlender 4.5の長期サポート版(LTS、Long Term Support)を基準に制作されており、テキストと画像、動画を組み合わせた形式で、学習のしやすさと最新情報の反映しやすさに配慮された無料のオンラインコース。静止画をベースにした作品づくりの標準的な工程をひと通り学ぶことができる。

一例として、「Modeling」セクションには全12のレッスンが含まれている。

学習は、ファイルの復元やBlenderのモード、オブジェクトの追加、メッシュの選択といった、作業を始めるための基礎知識と操作からスタート。続いて、押し出し、ループカット、ナイフツール、ベベルツールといった主要な形状編集ツールの使い方や、要素の削除・分離・マージ・結合といった細かな編集方法について習得する。さらに、カーブの作成やモディファイアーの理解に進み、セクションの最後には総括的な実践としてWatering Can(じょうろ)を制作する。

▲本コースで制作する3つのアセットを使ってシーンを構築しレンダリングしたサンプル画像。右がModelingセクションで制作するWatering Can(じょうろ)
▲「Modeling the Watering Can」レッスンの一部。ステップバイステップで詳細に制作手順が紹介され、随所に動画や画像が用いられている

■Blender Fundamentals 4.5 LTS
https://studio.blender.org/training/blender-fundamentals-45-lts/

■Updated Fundamentals Training(公式ブログ)
https://studio.blender.org/blog/updated-blender-fundamentals/

Blender Studioのサブスクリプションプラン

Blender Studioでは、実際の制作アセットへのアクセスや学習コンテンツが制限なしで利用可能になる有料のサブスクリプションプランを提供している。フリーランスのクリエイターや学生、指導者に向けたMonthly planは月額17.00ユーロ(約3,110円)、3ヶ月ごとの更新で割安となるQuarterly planは34.50ユーロ(約6,310円)で提供されている。また、制作会社やチームによるパイプライン改善などを想定したTeam subscriptionは、企業のメールドメインに紐づいて人数無制限で利用でき、月額500ユーロ(約91,390円)からとなっている。

■Choose your subscription.(Blender Studio)
https://studio.blender.org/join/

CGWORLD関連情報

●Blenderで制作されたアニメドラマ作品『Il Baracchino』のメイキングがBlender公式で公開!

Blender Foundationが公式Webサイトのユーザーストーリーにおいて、Blenderで制作されたイタリア発の大人向けアニメシリーズ『Il Baracchino』のブレイクダウン記事を公開。本作は、イタリアのMegadragoスタジオが制作したAmazon Prime Videoオリジナル作品(日本のAmazon Prime Videoからは視聴不可)。記事では、Blenderの機能を駆使し、少人数チームで高品質なアニメーションを制作するための技術的な工夫や、効率的な制作進行のノウハウを紹介している。
https://cgworld.jp/flashnews/01-202602-IlBaracchino.html

●オープンソースのBlender用AIエージェント「VIGA」リリース! 入力画像を解析し、Blender上で再現可能な実行コードへと変換し実行、物理シミュ&ライティング込みのシーンを構築

カリフォルニア大学バークレー校、カーネギーメロン大学、マックス・プランク知能システム研究所、Impossible Inc.からなる研究チームが、画像から3Dシーンをコードベースで構築・編集できるAIエージェント「VIGA(Vision-as-Inverse-Graphics Agent via Interleaved Multimodal Reasoning)」を発表。VIGAは、入力された画像を分析し、それを再現するためのBlender用Pythonコードを生成・実行、物理シミュレーションやライティング条件を含んだ3Dシーンを再現する。オープンソース(MITライセンス)ソフトウェアとしてGitHubでソースが公開され、Hugging Faceでは評価用データセット(ベンチマーク)が公開されている。
https://cgworld.jp/flashnews/01-202602-VIGA.html

●Blenderアドオン「Quad Filler 1.0」リリース! 異なるエッジ数のオープンエッジ間を綺麗なクワッドで穴埋めし、メッシュを効率的にクリーンアップ

Casey SheepがBlenderアドオン「Quad Filler 1.0」をSuperhiveでリリース。Quad Fillerは、開いたエッジ同士の接続を、最小限の操作で理想的な四角形ポリゴンへと変換することに特化したツール。価格は8ドル(約1,250円)、ライセンスはGPL、対応するBlenderのバージョンは3.4~5.0。
https://cgworld.jp/flashnews/01-202601-QuadFiller.html