朔さくパンダ(紫陽花/lighfu)氏は3月1日(日)、Unity上でのVRChat向けアバターの改変作業をAIとの対話によって自動化する、無料のエディタ拡張ツール「Unity AI Agent 0.3.13」をBOOTHでリリースした。本ツールは、Google GeminiなどのAPIを利用することで日本語の自然言語による指示を解釈し、Unityエディタ内の複雑な操作を自律的に実行できる。

「Unity AI Agent」はVRChat向けのアバター改変作業に特化しており、「髪の色を青にして」「この衣装を着せて」といったチャット欄への入力だけで、AIが最適なツールを選択し処理を実行。Unityのヒエラルキー操作、コンポーネントの設定、マテリアルの編集など、100種類以上の操作に対応する。

▲Unity AI Agentの基本動作
▲キャラクターの髪色の変更
▲髪の毛へのメッシュ入れ
▲テクスチャ生成と適用

さらに、プロシージャル衣装導入ツール「Modular Avatar」を用いた衣装の着せ替えや、HSV(色相・彩度・明度)調整によるテクスチャ編集、無料の表情作成・設定ツール「FaceEmo」と連携した表情のセットアップにも対応。また、「桜の花びら模様をつけて」といった指示に基づいてAIが画像を生成し、そのままアバターに適用する機能も備える。

作業の安全性にも配慮され、オブジェクトの削除やリセットといった破壊的な操作を行う前には、チャット内で必ず確認が求められるシステムが用意されている。また、万が一意図しない変更が加えられた場合でも、作業セッション中の変更を一括で取り消せるアンドゥ機能で復旧が可能だ。

開発環境でのテストにはGoogleのGemini-2.5-flashが使用されており、同モデルの無料枠を利用することで、追加費用なし運用が可能。朔さくパンダ氏はこのワークフローを強く推奨している。

Unity AI Agentは2/17の初回リリース(バージョン0.1.0)以降、短期間でアップデートを重ねている。翌2/18のバージョン0.1.1では、ClaudeやOpenAI、DeepSeekといった主要な外部AIモデルのAPIへの対応が追加。

続く2/20のバージョン0.2.0では、インターフェイスが「Material Design 3(Googleが提唱するオープンソースのデザインシステム)」風のモダンな外観へと刷新され、ライト/ダークテーマの切り替え機能を実装。その後も、プロバイダの迅速な切り替えや、公式プロジェクト管理ツールのVCC(VRChat Creator Companion)にも対応した。

直近の3/1に公開されたバージョン0.3.13では、トップ画面へのドキュメントリンクの追加や、AIモデル別の性能制限表の導入が行われtている。

■【無料/VRChat】Unity AI Agent v0.3.13 - 改変の常識を変える(BOOTH)
https://ajisaiflow.booth.pm/items/7993112

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