ビジュアルボイスが運営するショートフィルム専門のオンラインシアター「ブリリア ショートショートシアターオンライン（以下、BSSTO）」は、年末の非日常感で現実がゆるむ12月、少しおかしな夢を届ける「シュールなアニメーション特集」を12月3日（水）より配信する。
本特集では、過去の記憶に囚われながら生きる父娘の海辺での静かな時間を描き、今年度アカデミー賞短編アニメーション部門を受賞した『イトスギの影の中で』をはじめ、すべてが自動販売機でレンタルできる世界を舞台にギタリストを夢見る少女を描く韓国作品『バケツの中のギター』、孤独なロボットが紡ぐ記憶と夢の世界『テニスとオレンジ』（アメリカ）、閉店間際の鮮魚売り場で展開される魚たちの人生賛歌『フィッシュ・リヴァー詩集』の全4作品を配信する。いずれも、観賞後にこの1年を新たな視点で振り返りたくなるようなユニークなアニメーション作品となっている。
さらに、12月11日（水）からは、エストニア発のクリスマスショートフィルム『クリスマス・デイ』も配信。にぎやかなクリスマスパーティーの家を舞台に、主人公ピアが現実とは少し異なる世界への扉を開く物語を届ける。
年末の特別な空気の中、BSSTOが提案する“ショートフィルムトリップ”を楽しんでほしい。
BSSTO 12月シュールなアニメーション特集ラインナップ
イトスギの影の中で/ In The Shadow Of The Cypress
監督：Hossein Molayemi & Shirin Sohani
製作国：イラン
ジャンル：アニメーション
製作年：2023
上映時間：約20分
配信期間：2025/12/3~2026/3/3
【あらすじ】
海辺の小さな家に、かつて船長だった男と、その娘が暮らしている。父は過去の記憶に囚われ、静かな孤独の中で日々をやり過ごしている。優しい父でありたいと願いながらも、心の奥に沈む痛みがそれを許さない。ある朝、思いがけない出来事が二人の前に訪れる。それは新たな試練なのか、それとも小さな救いの兆しなのか――。“影”と“光”のあわいに揺れる、父と娘の静かな時間を描く短編アニメーション
バケツの中のギター/ A Guitar in the Bucket
監督：Boyoung Kim
製作国：韓国
ジャンル：アニメーション
製作年：2021
上映時間：約14分
配信期間：2025/12/10~2026/3/10
【あらすじ】
すべてが自動販売機でレンタルできる世界で、ギタリストを夢見る少女がいた。しかし、後押ししてくれる人は現れず……。
テニスとオレンジ/ Tennis, Oranges
監督：Sean Pecknold
製作国：アメリカ
ジャンル：アニメーション
製作年：2023
上映時間：約10分
配信期間：2025/12/17~2026/3/17
【あらすじ】
パンデミック下の病院で働いていたロボット掃除機は、燃え尽き症候群に陥り、仕事を辞めてしまう。居場所と生きる意味を求めてたどり着いたのは、静かな通りの片隅。そこでは、2匹の孤独なウサギが、終わりのない日々を繰り返していた――。
フィッシュ・リヴァー詩集/ Fish River Anthlogy
監督：Veera Lamminpää
製作国：フィンランド
ジャンル：アニメーション
製作年：2024
上映時間：約9分
配信期間：2025/12/24~2026/3/24
【あらすじ】
閉店時間が近づくスーパーで、最後の客たちが鮮魚コーナーで順番を待っている。長い待ち時間は、人生の意味を考えたり、歌を口ずさんだりするきっかけを与えてくれる。
BSSTO 12月クリスマス作品
クリスマス・デイ/ Christmas Day
監督：Alexandra Pärn
製作国：エストニア
ジャンル：コメディ
製作年：2023
上映時間：約18分
配信期間：2025/12/11~2026/3/11
【あらすじ】
にぎやかな笑いと小さな混乱があふれるクリスマス。そんな一日の中で、ピアはふと、現実とは少し違う世界の扉を開く。そこで彼女が見つけたのは、忘れかけていた喜びと、家族というあたたかな居場所。——この小さな奇跡が、ピアの心に再び灯りをともす。
「ブリリアショートショートシアターオンライン」
国際短編映画祭「ショートショートフィルムフェスティバル& アジア」が厳選したショートフィルムを毎週水曜日に配信しているオンラインシアター。2008年2月～2017年12月まで横浜みなとみらいで運営したショートフィルム専門映画館「ブリリアショートショートシアター」のブランドを引き継ぎ、2018年2月にスタート。簡単な会員登録で常時12作品ほどを無料で視聴可能。短い時間ではあるが、人間の優しさや強さ、豊かな人生のヒントを教えてくれる、素晴らしい映画を皆さんの日常にお届けするオンラインシアターをめざし、映画を暮らしに取り込むヒントになる記事も掲載している。
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