森ビル、YAR、博展は、アーティスト・YOSHIROTTENによる個展「ヨシロットン展 彼方との交信/BEYOND EARTH」を、2026年10月30日(金)から2027年1月11日(月・祝)までTOKYO NODEで開催する。
本展はYOSHIROTTENにとって過去最大規模の個展となり、《RGB》《FUTURE NATURE》《SUN》などの代表作を軸に、「見えないものの可視化」というテーマをさらに発展させる。会場となる地上約200mのTOKYO NODE GALLERYを宇宙船に見立て、宇宙・地球・都市のデータを映像や光へと変換した大型インスタレーションを展開。JAXAの企画協力のもと、人工衛星が取得した天体データも活用しながら、アート、テクノロジー、サイエンスが交差する新たな展覧会体験を創出する。
開催概要
【名称】
ヨシロットン展 彼方との交信/BEYOND EARTH
【会期】
2026年10月30日(金)~2027年1月11日(月・祝)
【会場】
TOKYO NODE GALLERY A/B/C(虎ノ門ヒルズ ステーションタワー 45階)
【入場料】
後日詳細発表
【主催】
森ビル株式会社、株式会社YAR、株式会社博展
【企画協力】
宇宙航空研究開発機構(JAXA)
展覧会コンセプト
「ヨシロットン展 彼方との交信/BEYOND EARTH」について
「彼方」― どこか遠い場所や時間、今ここではないどこか。
目には見えず、身体では踏み込むことのできない世界。
「交信」― 離れた相手と、光・音・電波などの符号を用いて意思疎通する手段。
YOSHIROTTENは、神話と科学が共存する場所—日本初の人工衛星打ち上げの地、鹿児島・大隅半島で育ち、手付かずの自然と宇宙への眼差しが交差する環境の中でその感性を培った。この20年間ほどは日本の経済・技術の集積地で夜も発光し続ける街—東京を拠点に、色彩や光、天体などの存在をめぐるリサーチと仮説を積み重ね、「見えないものの可視化」をひとつの軸として作品を生み出してきた。そうした実践がいま、地上200mに位置するTOKYO NODEに到達する。膨大なデータの中で感覚を研ぎ澄ませながら積み重ねてきた探求が、宇宙へとその輪郭を広げる。
YOSHIROTTENが描く景色には、一貫して「彼方」の存在がある。そこにいる誰かと繋がるための「交信と符号」が作品として立ち現れる。「彼方」とは、霊性的な知覚や空間、そして科学が探求する宇宙の果ての現象までを包括する概念であり、「交信と符号」はそのような領域の出来事を私たちが知覚できる何かへと変換する装置のような作品群、あるいは「彼方にいる誰か」に関する仮説である。YOSHIROTTENは、TOKYO NODEの高層階からの眺めを目にした時の感覚を次のように語る。「巨大都市東京は、無数の光と情報が循環するひとつの巨大な装置であり、まるで地表に存在する一隻の宇宙船のようでもある。地上で生まれる膨大なデータと人間の活動が、宇宙へ向けて静かに放射されている。この都市から宇宙へと意識を接続する。東京という巨大な観測点から、遠い星の記憶、宇宙の信号、そして未来の可能性へとひとつの交信を試みる」
本展は、科学が捉えてきた宇宙や地球の情報・記録を、人間の身体を通して万物の秩序・記憶として受容するための舞台装置である。そこでは、人類が科学と霊性を通じて「彼方」へと積み重ねてきた営みが、YOSHIROTTENの眼差しによって抽象としての符号となり、見たことのない景色として立ち現れる。
本展の見どころ
TOKYO NODEを「宇宙船」に見立て、まだ見ぬ「彼方」と出会う光と映像のインスタレーション
地上約200mというロケーションに広がる高層ギャラリー全体を、ひとつの宇宙船と見立てます。大型LEDやモニター、ネオン管など発光する素材を用いて展開される作品群は、宇宙・地球・都市のデータを光・色・映像へと変換する。大型インスタレーションが空間を満たし、人類が「彼方」を求めて積み重ねてきた情報が、この場所でしか体験できない唯一無二の光景として目の前に現れる。
JAXA企画協力。宇宙の観測データを視覚化するアート
宇宙航空研究開発機構(JAXA)の企画協力のもと、人工衛星が取得したブラックホールや中性子星などの天体の観測データを独自の視覚表現へと変換する新作を発表。YOSHIROTTENの作品世界に組み込まれた宇宙・地球の数値やデータ、ストーリーが鑑賞者に新しい感覚を創出する。また、実際の研究施設で使用されていたJAXAの機材・装置がYOSHIROTTENの作品として構成・展示される。
一望することで浮かび上がる、YOSHIROTTENの世界の輪郭
「見えないものの可視化」をテーマに、過去10年間にわたって制作・発表してきた《RGB》《FUTURE NATURE》《SUN》— YOSHIROTTENを代表する3シリーズの最新作を同時に体験できる空間が現れる。それぞれ異なる題材と手法で「彼方」へと向かいながら、ひとつの場所で交差することで、YOSHIROTTENの創作の全体像が浮かび上がる。
本展イメージ
過去展覧会
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〈YOSHIROTTEN Exhibition FUTURE NATURE〉2018 Installation View -
〈“SUN” YOSHIROTTEN INSTALLATION〉2023 Installation View
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〈MICUSRAT - Loves music and art - SUN/YOSHIROTTEN | Installation in Makuhari New City〉2023 Installation View -
〈鹿児島県霧島アートの森 特別企画展 ヨシロットン展 FUTURE NATURE II in Kagoshima〉2024 Installation View
YOSHIROTTEN プロフィール
1983年鹿児島生まれ。「未知なるもの」への尽きせぬ関心を根底に、ファインアートと商業美術、デジタルと物質性、都市文化と自然世界など、複数の領域を自在に往来しながら活動するアーティスト。自身が代表を務めるクリエイティブスタジオ「YAR」では、国内外のミュージシャンや欧米ラグジュアリーブランドをはじめ幅広いクライアントの広告、映像、空間デザインなど、視覚芸術が関わるほぼ全ての領域で膨大な仕事を手がけるアートディレクターでもある。これまでにHermès、Jaguar、Nike、G-SHOCK、Stevie Wonder、山下達郎、宇多田ヒカル、XGといった世界的ブランドやミュージシャンと協業し、彼らが持つ世界観に応答するように美しい視覚的形式を与える仕事を重ねてきた。
また、キャリア初期より「見えないものの可視化」を軸にファインアートの発表を精力的に続けている。活動初期はサブカルチャーの肖像や記号を引用したコラージュ的な手法から出発し、近年は色彩や地域特有の風土、地球や天体へのリサーチと仮説を基にしたS.F.的な世界観へと深化。2018年の大規模個展〈FUTURE NATURE〉を経て、2021年に始動した代表作〈SUN〉シリーズでは、365枚のデジタルドローイングを起点に、市街地を舞台にした屋外インスタレーションへと表現を拡張してきました。2024年にはギンザ・グラフィック・ギャラリーで個展を開催し、初の公立美術館での個展〈FUTURE NATURE II In Kagoshima〉を鹿児島県霧島アートの森で実現。2025年には恒久展示を大谷グランド・センターにて発表した。ロンドン、ベルリン、ニューヨーク、上海など海外での展示も経験し、現代アーティストとして国際的な認知を着実に積み重ねている。
今回のTOKYO NODEでの展覧会は、これまでの実践が結実する場であり、同時に新たな表現の可能性へと向かう試みだ。JAXAの協力による宇宙データの可視化に挑むなど、ファインアート領域における到達点をYOSHIROTTENのキャリア最大規模で提示する記念碑的プロジェクトとなる。