レンダラV-Rayなどの開発・販売で知られるブルガリア共和国のChaos Software社は5月28日(火)、3Dコンテンツライブラリ「Chaos Cosmos」のアップデート(Cosmos Update 11)を実施。新モデルやマテリアルを650個追加した。V-RayやCoronaなどのユーザーは、ホストアプリケーション上のChaos Cosmos Browserから無料で利用できる。

本アップデートでは、多様性とバラエティに重点を置いた、190体の高品質な人物モデルが追加。姿勢や服装により、多様な地域性や文化性を表現できるだけでなく、オプション項目の調整によりさらに機能性を高めることが可能となっている。

追加された人物モデルの例

また、カーペイントやコンクリート、布、ガラス、レザー、液体、金属、プラスチック、ゴム、石、木、フローリング、陶器、磁器など、336個のマテリアルがChaos Cosmosに追加。これらはネイティブCoronaマテリアルライブラリからChaos CosmosのV-Rayマテリアルライブラリに移動したものだ。

追加されたマテリアルの例

樹木や草花のモデルも57種類追加。

追加された樹木・草花モデルの例

家具やアクセサリも62点追加。家具のデザイン・製造企業5社と新たにパートナーシップを結び、テーブルやソファ、チェア、ランプ、ベッドなどのモデルを拡充している。

追加された家具の例

その他、ハイクオリティなHDRIパノラマ環境マップ10点も追加されている。

追加されたHDRI素材の例

ホストアプリケーションから呼び出すChaos Cosmos Browserもアップデート。レスポンスが向上し、複数アセットの選択・ダウンロードなどが可能になっている。

さらに、Cosmosとユーザーを繋ぐポータルとして、「Ideas Portal」の運用を開始。ユーザーからのアイデアや新機能の要望などをChaos Software社に届けることができるようになった。

Chaos Cosmos Ideas Portal
https://chaoscosmos.ideas.aha.io/

Chaos Cosmosとは

Chaos Cosmosは家具、木、車、人物などの3Dモデルやマテリアル、HDRIライブラリなどを5,500以上備えたコンテンツシステム。同社製レンダラが建築ビジュアライゼーションの現場での利用率が高いことから、有名ブランドのファブリックや家具モデルのデジタルレプリカの提供や、ビジュアライゼーションで使い勝手が良いモデルなどを多数備える。

対応製品はV-Ray for Maya、V-Ray for 3ds Max、V-Ray for Cinema 4D、V-Ray for Houdini、V-Ray for Rhino、V-Ray for Revit、V-Ray for SketchUp、Chaos Vantage、Corona for 3ds Max、Corona for Cinema 4D。


Webブラウザからアクセスできるのはカタログページのみで、モデルのインポートなどの操作には、ホストアプリケーションから呼び出すChaos Cosmos Browserが必要となる。