Adobeは2月25日(火)、「Photoshop iPhone版」をApp Storeでリリースした。クイック選択ツールやなげなわツールなどの基本的な選択ツールやレイヤー&マスク、スポット修復ブラシ、生成塗りつぶし、PNG形式での書き出しといった基本機能には無料でアクセスできる。
Creative CloudコンプリートプランやPhotoshop単体プラン、フォトプラン(Lightroom+Photoshop)、そして新プラン「Photoshop Mobile & Webプラン」のユーザーは、削除ツール、コンテンツに応じた塗りつぶしツール、オブジェクト選択ツール、描画モード、自動選択ツール、PSD、TIFF、JPEGでの書き出しや、印刷用の書き出しオプションなどのプレミアム機能も利用できる。
また、プレミアム機能にはPhotoshop web版との連携機能も含まれる。

選択関連ツール

作業画面の「領域を選択」をタップすると、まずは「タップ選択」による選択範囲のサジェストが出現する。テスト用の草原の画像では、「空」、「植物」、「地面」、「樹」という各オブジェクトが自動で判別されており、いずれかをタップするだけで選択範囲の作成が可能となる。
選択範囲の作成ツールはその他、「クイック選択ブラシ」、「なげなわ」、「オブジェクト選択」、「長方形」、「楕円形」、「自動選択」が利用できる。
選択範囲の作成後は、「領域を調整」、「生成塗りつぶし」、「マスクとして適用」、「領域を除去」、「領域を塗りつぶす」というコマンドが表示される。
レタッチとペイント機能

レタッチ機能としては「スポット修復」、「削除」、「コピースタンプ」、「比較(明)」、「比較(暗)」を用意。ブラシによるペイント機能では、ブラシの種類、「サイズ」、「不透明度」、「硬さ」、「滑らかさ」、「真円率」、「角度」、「流量」を調整できる。
サイズの調整と書き出し

「サイズ」ボタンからは画像比率の調整や回転、拡大縮小、そして余白部分をFireflyによる画像生成で埋める「生成拡張」が利用できる。また、各SNSへの投稿に適した縦横比率やサイズのテンプレートも利用できる。
書き出しはPNG、JPEG、PSD、TIFFの4種に対応する(一部プレミアム機能)。
Photoshop web版との連携

iPhone版で編集したファイルはweb版の「最近使用したファイル」に掲載され、iPhoneとwebを行き来しながら作業を行うことができる。

■Adobe Photoshop(App Storeプレビュー)
https://apps.apple.com/jp/app/adobe-photoshop/id1457771281?platform=iphone
■Adobe Photoshop Brings World’s Leading Image and Design App to Mobile to Empower Next Generation of Creators(ニュースリリース、英語)
https://news.adobe.com/news/2025/02/photoshop-mobile-web
■All-new Photoshop iPhone app reimagines image editing for mobile creators(Adobe Blog、英語)
https://blog.adobe.com/en/publish/2025/02/25/all-new-photoshop-iphone-app-reimagines-image-editing-for-mobile-creators
■Photoshop web版
https://photoshop.adobe.com/