アニメーション史にその名を刻む、押井 守監督の異色作『天使のたまご』(1985年公開)が、製作から40年を迎えた節目に合わせて4Kリマスター化された。同リマスター版は第78回カンヌ国際映画祭でクラシック部門に選出されるなど、国内外で再び注目を集めている。さらに、その映像世界を深く味わうことができるヴィジュアルブック『天使のたまご THE VISUAL COLLECTION』が2025年11月26日(水)に発売される。
同書には、4Kリマスター版から厳選された100カットが横開き・高精細印刷で1ページに1カットずつ掲載され、各絵柄に押井監督が新たに書き下ろしたエピグラム(短詩・警句)が100編、収録されている。さらに巻末には、インタビュー100項目を掲載し、作品世界の解釈や制作の舞台裏にまで踏み込んだ構成となっている。
11月14日(金)ドルビーシネマ先行公開、11月21日(金)全国順次公開
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© 押井守・天野喜孝・徳間書店・徳間ジャパンコミュニケーションズ
『天使のたまご THE VISUAL COLLECTION』の注目ポイント!
書籍で『天使のたまご』を再表現
映像作品を“1ページ1カット”という形式で再構成した同書。視覚構成や演出意図を丁寧に追えるため、アートディレクションやコンセプト設計に携わるクリエイターにとっても、良質なリファレンスとなるだろう。
豪華「特装版」も同時発売予定
押井 守監督直筆サイン入りのハードカバー特装版も、部数限定で同時販売される予定。コレクターズアイテムとして価値の高い一冊となりそうだ。
書籍概要
『天使のたまご THE VISUAL COLLECTION』
発売日:2025年11月26日(水)予定
判型:B5判 横綴じ・横開き、120ページ
仕様:日英バイリンガル/オールカラー
価格:3,960円
発行元:トゥーヴァージンズ
※特装版(押井守監督サイン入り)は詳細後日発表
単なるメモリアルアイテムにとどまらず、アニメーション作品の本質に触れるための“再解釈の場”としても価値のある一冊。押井作品に影響を受けた世代、あるいはこれから表現の道を志す若いクリエイターたちにとっても、時代を超えて語り継がれる作品を再体験できる貴重な機会となるのではないだろうか。