フリーランスのCGアーティスト・遠藤龍一氏によるオンライン講座『アセットルックデブ講座 ~複雑なシェーディングのコントロール方法~』が、6月30日(月)に開催されます。

Arnold Renderを使用し、高度な質感設定を学ぶ本講座では、実践的なルックデブの技術を、豊富な事例とともに解説します。

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講座内容

本講座はArnold Renderで難易度の高い質感設定について学びます。

特にSSS(生き物の肌)、Transmission(透明物)、ThinFilm(構造色)、Sheen(毛羽立ち)といった項目にフォーカスして解説します。

本講座では、単にリアルな質感を目指すのではなく、演出の意図や作品の要望に応じて、質感や見た目を自在にコントロールすることを目的としています。そうした考え方を踏まえ、各項目が活用されるアセットのルックデブ事例を交えて解説します。

また、重くなりがちなレンダリングを軽量化しながら設定を詰めるためのアプローチや、実制作に役立つTipsも多数紹介。即戦力として活かせる内容をお届けします。

カリキュラム

■SSS~肌表現~
まずはAiStandardSurfaceのSSSについて学びます。各種パラメーターの確認に加えて、どのパラメーターを調整すべきか、具体的な考え方を解説します。また、シェーダーだけでなく、質感表現に関わるジオメトリ側の設定項目についても取り上げます。最後に、スキャンモデルと恐竜モデルを用いて、SSSの設定方法を実践的に紹介します。

■Transmission~透明物~
透明な質感を表現するためのTransmissionのパラメーターについて詳しく確認し、「透過」との違いについても解説します。クリスタルを題材に、見た目をコントロールするシェーダーの組み方をデモンストレーション形式で紹介。さらに、TransmissionのScatter表現についても、和菓子をモチーフにした事例(※変更の可能性あり)を通じて実践的に解説します。

■Sheen~毛羽立ち~
Sheenパラメーターについて解説します。スウェットパーカーを例に、まず布地に毛を配置して質感を再現し、その後、Sheenを使って簡略化しながらリアルさを保つアプローチを紹介します。さらに、布地のルックを調整する際に役立つその他の質感パラメーターについてもあわせて解説します。

■ThinFilm~構造色~
ThinFilmについて解説し、構造色を再現するためのアプローチを紹介します。まず、真珠のような干渉色を表現する一例として、ThinFilmを活用した質感設定を解説します。最後に、コガネムシを題材に、ThinFilmとは異なる手法で狙った構造色を再現するアプローチについても紹介します。

講師紹介

遠藤 龍一 氏

フリーランスCGデザイナー

モデリング、ルックデブ、ライティング、コンポを案件に応じて担当。

VFX、フルCGアニメーション、作画アニメ等ジャンル問わず関わる。

CGの質感、ルックデブに特化したブログを運営中。

開催概要

開催日時

2025年6月30日(月)18:00 ~ 21:00

講義時間

180分 ※休憩も含みます

アーカイブ配信

あり ※期間限定

受講価格

10,000円(税抜)

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