個人制作であっても、映画クオリティの背景CGをつくり上げることは可能です。
本講座では、Industrial Light & Magic(ILM)で活躍するGeneralist Artist・小山順之氏が、実際のパーソナルワークを題材に「大規模な背景CGをいかに効率よく高品質に仕上げるか」をテーマに、制作工程全体を解説します。
モデリングからテクスチャリング、シーン構築、レンダリング、コンポジットまで――。
映画・VFXスタジオの現場で培ったノウハウをもとに、個人制作にも応用できる効率的なワークフローを紹介します。
※本講座は過去に配信した講座の再配信となります
※リアルタイムでの質疑応答はございません(いただいた質問は後日回答)
カリキュラム
■イントロダクション: 自己紹介と作業効率に対する考え方について
Generalist/Environment artistは多数のソフトウェアやアセットを取り扱う必要があり、タスクによっては様々な工程を経て最終のルックを実現する形になります。管理も大変で、自主制作においては全て自分で作業するため、時間もかかります。そこで少しでも作業時間を短縮するために必要な考え方について私が海外スタジオで学んできたことを紹介します。
■モデリングについて
購入モデルを使用せず、ほぼ全ての建物や地形を自分で作成した実例をもとに、今回の作例で行ったモデリングの方法を紹介します(キットバッシュの考え方/プロシージャルなモデリングの活用)。
使用ソフト: Maya/ Houdini
■テクスチャリングについて
多数のアセットをひとつひとつテクスチャリングしていると時間がかかるので、今回はカラーIDとsmart materialを利用して時短を計る方法を試してみました。その内容を具体的に紹介します。
使用ソフト: Substance 3D Painter
■シーンの構築について
制作した建物や地形をレイアウトし、ライティング、レンダリングする工程について解説します。
今回の作例では多数の木や建物を配置する必要があり、主にそれをどの様に配置し、管理したかについて解説します(Vray proxy、Forest packやXrefの活用)。
使用ソフト: 3ds Max
■コンプとまとめ
レンダーイメージのコンプ解説と総括。
使用ソフト: Nuke



講師の紹介

小山 順之 氏
Generalist artist (Industrial Light & Magic)
2017年にカナダへCG留学後、MPC、Mr.Xの勤務を経て2021年にIndustrial Light & Magicに入社。
主な参加作品は「Venom: The Last Dance」「Star Wars: Skeleton Crew」「Star Wars: Ahsoka」「Black Panther: Wakanda Forever」 等。
開催概要
開催日時:2025年11月17日(月)18:00 ~ 21:00
講義時間:180分
アーカイブ配信:あり
※期間限定
※アーカイブ配信は開催後、1週間以内にご登録メールアドレスへ配信します
価格:7,000円(税抜)