1月31日、AdobeがSubstance 3D Samplerの4.0をリリースした。3Dキャプチャ機能が大幅に強化。フォトグラメトリの制作効率を向上させる、自動のマスキング、テクスチャマッピング、ジオメトリデシメーションなどの機能が追加された。
公開されたデモムービーではスマートフォンによる屋外での被写体撮影から、ポイントクラウドを用いた3Dシーンの再構築、統合されたポストプロセッシングの工程を紹介している。


写真や画像を取り込むだけで、金属や革製品、樹木などの素材から簡単に反射や凹凸などのマテリアル情報を入手し、簡単に3Dモデルに適用できるSubstance 3D Samplerは、これまで3Dとは無縁だった業界においても活用が進んでいる。今回の機能追加によって、フォトグラメトリを用いた3Dデータの活用がより一層進みそうだ。

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Adobe Substance 3D Sampler 4.0 デモムービー

チュートリアル

Adobe Substance 3D Sampler 4.0 追加機能

オートマスキング機能

3Dキャプチャしたいオブジェクトの背景を除去。マスクタブで画像をインポートした後、オブジェクトの自動生成マスクを作成を行う。 マスクによって求める領域のみデータを取得することができる。

ポイントクラウドによる3Dシーンの再構築

対象領域をオンにすると、画像を置合わせした後にバウンディングボックスが有効化される。再構成したい正確な領域を設定し、位置合わせを行う。

複雑なポストプロセスを統合処理

3Dオブジェクトの再構築が完了した後に、自動デシメーション、UVアンラップ、リプロジェクション、ベイク処理の4プロセスによって最適化を行う。こうした ポストプロセスにより、メッシュやテクスチャをニーズや用途に合わせ、最適化することができる。

FBX、OBJ、STL、USDなど主要なファイルフォーマットへの書き出しにも対応

Adobe Substance 3D Collectionについて

Adobeが提供する3Dデザインを強化するツール群。
・Substance 3D Stager
・Substance 3D Painter
・Substance 3D Sampler
・Substance 3D Designer
・Substance 3D Assets Library
で構成される。
https://www.borndigital.co.jp/software/substance.html