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キャラクターデザインやムービー制作、遊技機の企画制作などを核として多彩なメディアに対応できるコンテンツ制作を得意とするexsa。東京、名古屋、福岡、そして2015年には札幌にも拠点を広げ、ますます飛躍し続けている。福岡スタジオでコンポジットチームのリーダーを務める山口一夫氏に話を聞いた。

CGWORLD(以下、CGW):会社の事業について教えていただけますか?

山口一夫氏(以下、山口):映像制作業務を全般的に行っている会社で、中でも遊技機の映像を中心としています。その他にもキャラクターデザイン、ムービー制作、ゲームソフトの企画制作などを幅広く企画から制作まで一貫して行っています。社員数は現在140名と映像制作会社としては比較的規模も大きく、特に珍しいのが全国に拠点があるということです。現在は東京本社、名古屋支社のほか、福岡と札幌にスタジオがあり、いろんな地域の企業と密接な関係を持ちながら映像制作が行える会社です。

CGW:山口さんはどのようなお仕事をされていますか?

山口:私自身はコンポジット、エフェクトVFXの業務がメインになります。福岡スタジオではコンポジットチームのリーダーもやっていますが実作業が8割で残りの2割でマネジメント業務を行っています。実作業としては3Dキャラクターを使ってエフェクトの作成をしたりレンダリング作業から最終的な画作りまで担当したりしています。弊社のコンポジットチームは特殊でエフェクト業務も行うのですが、その他に全体的な進行管理まで行うことが多くあります。

自分たちのチームは最終工程を担う役割になるのですが、スケジュールは後工程なればなるほど押してくので自分たちの身を守るためにもスケジュール管理を自分たちで行うようにしています(笑)
例えば、動かすことを前提としたデザインになっていなかったり、最終工程を考えた上での作りになっていないことが多く、それを事前にチェックして納期に間に合うように調整をしたりしています。

CGW:エフェクトをコンポジットチームが担当するのはなぜですか?

山口:上がってきたアニマティクスをみてレンダリングをコンポジットチームが行うのですが、めり込みやモデルの細かい更新などもコンポジットチームで対応することが多く、エフェクト作業を別部隊にしてしまうと効率がよくないということからそのような体制になりました。もちろんチームの中でもエフェクト作業が得意な人、レンダリング作業が得意な人、特性がそれぞれあるため、住み分けて作業を分担しています。

CGW:山口さんがexsaに入社したのはいつですか?

山口:exsaに入社したのは約3年前です。実は出戻り組で...(笑)
2005年から2008年にexsaに在籍していて、その後ポストプロダクションとゲーム会社2社で修行をして3年前に福岡スタジオを設立するということもあり、戻ってきました。もともとは茨城県出身で専門学校も東京なので福岡には縁もゆかりもないのですが、前職の研修で福岡に来て以来、福岡で仕事をしたいと思っていたので弊社の福岡スタジオ設立は本当にいいタイミングでした。

CGW:仕事のやりがいを教えてください。

山口:メーカーとは違って映像制作会社になるのでいろいろなジャンルの映像に挑戦できることですね。もちろん遊技機の映像制作がメインですが、セミナーやイベント用の動画を制作することもあり、それを任せてもらえることもあります。以前CG WOLRDの札幌のイベントで弊社が講演をさせていただいた際のコンセプトアートも担当させていただきました。チーム内でああでもない、こうでもないと試行錯誤ながら制作を進めることはとても楽しかったですし、やりがいを感じました。

CGW:会社の雰囲気はいかがですか?

山口:仕事とプライベートでメリハリがつけやすい環境です。社員それぞれが仕事に対して集中力があり、業務も報告、連絡、相談をきちんとするという習慣があります。以前、この確認作業を誰にするのか、何を確認するのか明確にみえておらず、最終的に作業工程で苦労したことがあるのでとても大事なことだと思います。また弊社は各拠点同士でチームを組んで制作することもあり、距離感を埋めるために、コミュニケーションに対する意識が高いのかもしれません。その成果もあってこの業界では珍しく勤務時間もきちっとしています。

CGW:今後どのようなことにチャレンジしたいですか?

山口:今後、遊技機だけでなくおもしろい映像作品があれば、どんな形であれ参加させてもらって、福岡スタジオを盛り上げる存在になりたいと思います。福岡市自体が映像コンテンツの海外展開を支援しているので、私もチャンスを見つけて挑戦していきたいと思っています。またいつか、この業界に入るきっかけにもなった、ゲームムービーの制作にもチャンレンジしたいです。

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