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3DCGと作画アニメの自然な融合を得意とし、TVアニメ『銀河機攻隊 マジェスティックプリンス』(以降、『MJP』)、『蒼穹のファフナー EXODUS』、劇場版アニメ『コードギアス 亡国のアキト』など、多彩なアニメ作品の3DCGを手がけるオレンジ。次世代のアニメCG制作体制を構築すべく、ワークフローや教育体制を見直していると語る代表の井野元 英二氏とCGディレクターの都田崇之氏に今後の展望を伺った。
TVアニメ「コメットルシファー」公式サイト
http://comet-lucifer.jp/
©Project Felia/「コメット・ルシファー」製作委員会
CGのポテンシャルを最大限に引き出せる制作体制を提案したい
©Project Felia/「コメット・ルシファー」製作委員会
オレンジは2004年の設立から現在までに、数多くのロボットのアニメCGに携わってきた。『創星のアクエリオン』、『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』、『マクロスF』など、設立初期からビッグタイトルのロボットを手がけてきたので、それを得意とするスタッフが自然に増えていったと井野元氏は語る。
【左から】井野元 英二氏(代表取締役社長/ディレクター)、都田祟之氏(CGディレクター)
『MJP』でCGディレクターを務め、現在は2015年10月放送開始のTVアニメ『コメット・ルシファー』に携わる都田氏もその1人だ。「最近ではクライアントも視聴者も、私たちのロボットに期待してくださっており、やりがいを感じています。一方で、私個人は他にも色々と好きなものがあります」。例えば、TVアニメ『ウィッチクラフトワークス』での、"ぬいぐるみ同士の本格的なプロレス"のシーンは楽しい仕事だったとふり返る。「もともとプロレスが好きだったので、自分の持ち味を思う存分活かせました」。同社では様々なアニメCGを手がけているため、続けていれば、心底からやりたいと思える案件が巡ってくると都田氏は語る。
さらに、最近はキャラクターを始めとするオールラウンドのCGを手がける機会が増えてきたと井野元氏は続ける。「アニメで使われるCGの割合は年々増えています。だからこそ、CGのポテンシャルを最大限に引き出せる制作体制を、CGを熟知する我々から提案する必要性を感じています」。数年後には、同社が元請けとなり、作品の大部分をCGで制作できる体制を構築したいという。「その一環として、最近はインハウスツールの開発に力を入れています。MVN(慣性式モーションキャプチャスーツ)の撮影データを自動的に修正するツール、あおり・俯瞰といったカメラアングルの変更に応じてキャラクターの顔が自動的に変形するツールなどを開発中です」。ツール開発には今後も力を入れる方針のため、積極的にプログラマーを募集中だという。
自分で考え、自分で作る楽しさを味わってほしい
©Project Felia/「コメット・ルシファー」製作委員会
もちろん、募集しているのはプログラマーだけではない。「3DCG・作画アニメの両方で、スタッフを募集しています。当社の仕事を続けるうえで一番大切なものは、"アニメが好き""映像が好き"という情熱です」。学校を卒業したばかりの新卒や、異業種からの転職者がアニメCGの仕事に慣れるまでには時間がかかる。その間、仕事を根気強く続ける原動力となってくれるのが、前述の情熱だという。
「加えて、"人を楽しませたい"という気持ちも大切です。それがあれば、広い視野で、自分の仕事を客観視できます。そういう心の持ちようや、基礎的な知識と技術を伝える教育体制も今後は拡充していきます」。こういった人材育成の担い手も募集していると井野元氏は補足する。
都田氏自身、現在は『コメット・ルシファー』のCGディレクターとして制作を牽引しつつ、 後進の育成に当たっている。「本作の場合は、レイアウトを含む大部分の要素を任せていただけるカットもあります。そういうものはどんどん若手に任せて、自分で考え、自分で作る楽しさを味わってもらうようにしています。良い意味で予想外のカットがあがってきたときには、CGディレクターとしてすごく手応えを感じますね」。
『コメット・ルシファー』エピソード01
~アニメ的な面白さを実現するベテランの技~
『コメット・ルシファー』第3話にて、"巨大ロボットが綱渡りをする"という大胆なカットを担当したアニメーターの大野克尚氏。現実にはありえないことでも、アニメ的な面白さがあれば視聴者は喜んでくださる。それをどう実現するか、いかに説得力をもたせるか、試行錯誤を繰り返したとふり返る。「難しいカットでしたが、大野ならきっと大丈夫だと信じていました。こういうとき、ベテランの存在は本当に心強いです」(都田氏)。
©Project Felia/「コメット・ルシファー」製作委員会
©Project Felia/「コメット・ルシファー」製作委員会
『コメット・ルシファー』エピソード02
~思う存分楽しんだロボットアクション~
アニメーターの笹原正揮氏は、同作第5話でロボットどうしの戦闘シーンを担当した。「一連の戦闘シーンのロボットアクションを、まとめて任せていただきました。大変ではあったものの、都田から"笹原の判断に任せる!"というお墨付きをもらったこともあって、思う存分楽しんでやることができました(笑)」。一連の演出の全てを笹原氏が手がけたことで、一貫性のある良いシーンになったと都田氏はふり返る。
©Project Felia/「コメット・ルシファー」製作委員会
©Project Felia/「コメット・ルシファー」製作委員会
『コメット・ルシファー』エピソード03
~設定を踏まえ、コミカルな動きを提案~
作中に登場する数多くのロボットの中で、ひときわ異彩を放つ形状・動きのヴァロフR7。「作られた経緯などの設定を踏まえ、本作としては異質な動きを提案したら、監督たちに喜んでいただけました」とアニメーターの砂押千尋氏は語る。そのコミカルな動きを始めて見たとき、"これでいこう!"と都田氏は即決したという。「スタッフの得意分野や意外な才能を発掘できたときは、すごく嬉しいです。そういう持ち味を伸ばすほど、作品の仕上がりも魅力的になります。物怖じせずに、どんどん自分の個性をアピールしてほしいですね」(都田氏)。
©Project Felia/「コメット・ルシファー」製作委員会
©Project Felia/「コメット・ルシファー」製作委員会
TEXT_尾形美幸(CGWORLD)
PHOTO_弘田 充
■求人情報
オレンジでは現在下記職種を募集中です。
①CGアニメーター
アニメーション制作におけるCG制作業務全般。
②CGモデラー
プロジェクトにおける3Dモデル制作やそのセットアップ業務など
③エフェクトアーティスト(実務経験者)
Fume FX、RealFlowなど使用したエフェクトの物理シミュレーションの制作
④プログラマー(max script等)
社内ネットワークや機材の管理、プラグインやスクリプトなど映像制作の技術サポート業務
⑤作画スタッフ
⑥制作進行
主にプロジェクトの3D進行。
モデル・3Dカット管理から納品までの進行管理。
⑦設定制作
主にプロジェクトの3D進行。
モデル・3Dカット管理から納品までの進行管理。
⑧撮影
⑨美術
■待遇
交通費全額支給・月給制
①②③
1.実務経験者(3~5年以上の実務経験者、またはその能力に見合う方)
給与:月額27万円~能力に応じて(研修期間あり)
2.実務経験者(3年未満)
給与:月額22万円~能力に応じて(研修期間あり)
3.未経験者(専門学校でCG制作に関して一通り勉強してきた方。また趣味等でCG制作を行ってきた方。CGソフトの使用経験がある方)
給与:応相談~能力に応じて(アルバイト採用~契約社員への登用もあり、能力に応じて契約社員からの採用もあり)
④⑤
給与:応相談~能力に応じて
⑥⑦⑧⑨
応相談
■雇用形態
契約社員・アルバイト
詳しくは
求人コーナー【JOBS】をご覧ください。