[PR]

利用目的や予算に応じて、CPU、メモリ、GPUなどを1台ずつカスタマイズできるBTO(Built to Order)。そんなBTOのPCを長野県飯山市の自社工場で製造しつつ「高品質・低価格」を実現するマウスコンピューター。過去1年間に50台近くのPCを導入したエイティングのスタッフに、その真価を伺った。

Oculus Rift推奨スペックに近いGeForce搭載のG-Tuneを導入

ーーVRゲーム開発にあたり、主要マシンの大半をマウスコンピューター製品に統一なさった理由を教えていただけますか?

後藤志乃武氏(以下 後藤):1番目に品質と価格のバランス、2番目にOculus Riftの推奨スペックを満たすゲーミングPCを取り扱っていたことが挙げられます。








  • 後藤志乃武氏
    (株式会社エイティング ディレクター)

高橋雄基氏(以下 高橋):コロプラと共同開発したVRゲーム『STEEL COMBAT』において、2015年夏から翌年春の期間にPC15台を導入しました。従来であれば、当社なりの必要スペックを満たすPCを開発支援セクションの判断で注文し、開発スタッフに引き渡します。しかし本件では、スタッフ自身にPCを選定してもらいました。








  • 高橋雄基氏
    (株式会社エイティング 開発支援)

峯森秀行氏(以下 峯森):夏の時点でも開発キットのDK2はありましたが、Oculus Riftが発売されたのは翌年の3月でした。関連情報はもちろん、日本での出荷台数も不足気味だったので、Oculus Riftが確実に動作するPCを慎重に選びました。








  • 峯森秀行
    (株式会社エイティング デザイナー)

ーーOculus Riftの推奨スペックである「Corei5-4590以上、8GBメモリ以上、NVIDIAGeForce GTX970以上」を満たしつつ、コストパフォーマンスの良いG-Tuneを選んだわけですね。

後藤:特に重視したのはGPUです。推奨スペックを大きく超えたGPUで動作確認をしてしまうと、プレイヤー環境で快適に動作しない危険性があります。そのため開発用PCのGPUは、Oculus Riftの推奨スペックに近いものを選びました。

峯森:プレイヤー環境でフレーム落ちするようでは、気持ち良く遊んでいただけませんからね。確認用のHMDと接続するPCは、同スペックのマウスコンピューター製品で統一しています。この方針は、現在進行中のVR案件でも同様です。

ーー一方で、CPUとメモリはOculus Riftの推奨スペック以上のものを搭載していますね。

高橋:本作のデザイナーの場合、Maya、Photoshop、Unityなどのソフトウェアを同時に起ち上げ、相互にデータをやり取りしながら仕事を進めました。純粋にゲームをプレイするだけの場合と同じスペックでは作業効率が悪くなるため、スペックを上げることにしました。

▲『STEEL COMBAT(スティールコンバット)』
©2016 COLOPL,Inc.

プレビュー時の快適性と安定性を重視するならQuadroを選択

ーー過去1年間をふり返ると、NVIDIA Quadroシリーズ搭載のクリエイター向けPCも導入していますね。こちらの用途は何でしょうか?

後藤:ハイエンドのコンシューマゲーム開発用に導入しました。MayaやSubstance Painterでのプレビュー時の快適性と安定性を重視する場合には、Quadroを選択することもあります。

峯森:GeForce搭載PCでMayaを操作した直後にQuadro搭載PCに移ると、ワイヤフレームやシェーディング描画の安定性を実感できます。

ーー導入した全部のPCに「3年間無償保証ピックアップ修理」を付けていますが、このサービスを使用したことはありますか?

高橋:これまでに1台だけ初期不良のPCがあり、即日電話で修理をお願いしたら、すぐに宅配会社の方が引き取りに来て、梱包もしてくださいました。電話してから3日で解決してもらえたので、対応は速かったです。

後藤:最新のVRゲームやハイエンドゲーム開発に対応できるPCを、保証付きでも20万円前後で導入できる点がマウスコンピューターの良さだと思います。案件内容に合わせた構成を選べる、充実したラインアップも嬉しいですね。

©2016 COLOPL,Inc.

【Focus 1】VR案件で活用 ゲーミングPC G-Tune
"NEXTGEAR i640PA6-SP"

上はコロプラと共同開発したVRゲーム『STEEL COMBAT』のためエイティングが導入したPCの構成だ。Oculus Riftの推奨スペックを考慮し、GPUにはNVIDIA GeForceGTX980を選んでいる。デザイナーは多くのソフトウェアを同時に起ち上げて仕事をするため、CPUとメモリは推奨以上のものを搭載している。「最近はUnreal EngineやSubstance Painterを併用し、さらにリッチなCGを制作しているので、CPUはCore i7-6700K、メモリは32GBあると嬉しいですね。ストレージの作業領域に加え、アセットデータの格納領域も豊富に必要です」(峯森氏)。

【Focus 2】ハイエンド案件で活用 クリエイター向けPC
"MDV-QZ7700XM2-WS"

上はハイエンドのコンシューマゲーム開発用に導入したPCの構成だ。GPUはNVIDIA Quadro K2200を選んでいる。MayaやSubstance Painterなど、GPUを多用し、なおかつQuadroとの相性が良いソフトウェアを快適に使いたい人にはお勧めの構成だ。ストレージに関しては、HDD2台ではなく、上のようにSSDとHDDを組み合わせる選択が増えてきたという。「SSDにはソフトウェアやプログラムを、HDDにはアセットデータを格納します。SSDを使う方が圧倒的にソフトウェアの起動が速いため、特にデザイナーに好評です」(後藤氏)。

【SUMMARY】

2016年10月現在、エイティングはコロプラと共に複数のVRゲームを開発中で、スタッフの多くがマウスコンピューターのPCを使用している。HMDの仕様、スタッフの仕事内容を踏まえ、様々なスペックのPCを導入していると高橋氏は語る。最新のVRゲームであっても安定した描画を約束するゲーミングPCや、高速・高品質なクリエイター向けPCを納得の価格で提供してくれるマウスコンピュータは、ゲーム開発の心強い味方と言えるだろう。

[問い合わせ先]

株式会社マウスコンピューター
TEL(法人):03-6739-3808(平日:9~18時、土日祝:10~20時)
http://www.mouse-jp.co.jp/business/

TEXT_尾形美幸(CGWORLD)
PHOTO_弘田 充