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ダークファンタジーの傑作コミック『ベルセルク』が、劇場アニメーション長編『ベルセルク 黄金時代篇』3部作として、2012 年に順次公開される。アニメーション制作は、STUDIO4℃。3DCG と作画を融合させ、クオリティを徹底追求する"ハイブリッド"と名付けられた新手法を導入し、同社史上最大と言えるほどヘビーな CG 制作になった本プロジェクト。そんな制作現場を支えているのが、インテル ® Core ™ i7 プロセッサー※を搭載したドスパラPrime Raytrek シリーズだ。
※このプロセッサーは、HD、3D、マルチタスク、マルチメディアなど、あらゆる用途に余裕で対応します。このプロセッサーは、シリーズ最高の処理速度を誇り、さらに必要に応じてプロセッサーの動作周波数を引き上げるインテル ® ターボ・ブースト・テクノロジー 2.0 を搭載しています。スマートなパフォーマンスをフル活用するなら、インテルで最も豊富な機能セットを備えた第2世代インテル ® Core ™ i7 プロセッサーが理想的な選択肢です |
超絶クオリティの"ハイブリッド"
その技法を支える制作環境とは?
ダークファンタジーの傑作『ベルセルク』の映画化に当たって新たに採り入れられたのが、"ハイブリッド"と呼ばれる制作技法である。原作マンガのダイナミックさ、迫力をそのままに、さらに躍動感と立体的カメラワークを加えたような表現を可能とする"ハイブリッド"は、いわゆる 3DCG と作画の"良いトコ取り"をしたもの。複雑なディテールの甲冑やドレスの動き、そしてモブ(群集)など、作画では手数が掛かってしまう上にクオリティの追求も難しい部分に 3DCG を多用しつつ、表情やアニメ的なパースが必要な部位を後から作画に置き換える、といった形で徹底的にクオリティを追求する。これにより、緻密かつダイナミックなアニメーション表現になるわけだ。
「約2年の試行錯誤を経て、ようやく本制作に導入した"ハイブリッド"ですが、3DCG カットの割合が圧倒的に増えたので、覚悟はしていましたが想像以上にヘビーですね(苦笑)」
と語るのは、本プロジェクトで CGI ディレクターを務めている草木孝幸氏だ。
© 三浦建太郎( スタジオ我画)・白泉社/BERSERK FILM PARTNERS
「2012 年2月4日(土)から全国ロードショーとなる『ベルセルク 黄金時代篇Ⅰ 覇王の卵』(以下、『覇王の卵』)を皮切りに来年中に3部作が順次公開されていく予定ですが、全体で 3DCG を要するカットは半分以上を占めます。そうした CG ヘビーな制作を効率良く進められるマシンが必須だったので、まさに絶妙なタイミングで新しい『Prime Raytrek』が導入されて命拾いしたなと(笑)」
STUDIO4 ℃ は、映画『Genius Party』(2007)制作時から、ドスパラ製 PC ワークステーションを採用し、3DCG 制作環境を構築してきた。その良好なパートナーシップから、『ベルセルク』プロジェクトでも、最新の PC ワークステーション「Prime Raytrek LC 4000」を導入した。4コア8スレッド、最大 3.8GHz までブースト動作するインテル ® Core ™ i7-2600 プロセッサーを搭載し、メモリは 16GB、グラフィックスボードも NVIDIA ® Quadro ® 4000 を搭載する非常にハイスペックなマシンだ。
「よくスタッフから『ソフトが落ちた!』など嘆きの声が聞こえていたのですが、このマシンの導入後はパタリと聞こえなくなりました(笑)。『覇王の卵』冒頭の攻城戦シーンのように、多数の敵味方が入り乱れる戦闘描写では、何十体ものキャラクターモデルを読み込むケースがザラです。3DCG ならではのダイナミックなカメラワークの長回しカットにも積極的に挑戦していたりもするので、背景用テクスチャも1万ピクセルを超えることもある。最新の第2世代インテル ® Core ™ i7 プロセッサーを搭載したマシンがなければ実現できなかったかもしれません」
© 三浦建太郎( スタジオ我画)・白泉社/BERSERK FILM PARTNERS
"ハイブリッド"技法を大胆に駆使したキャラクターが自在に動き回る、本プロジェクトの作業負荷が非常に高かったことは、想像に難くない。それに耐えうる十分な性能をインテル ® Core ™ i7プロセッサーを搭載した「Prime Raytrek LC 4000」は発揮したわけだ。
「しかも、ドスパラさんのマシンはコストパフォーマンスが圧倒的に良いですね。僕たちも安心して使っています」
"世界で戦える日本のアニメーション表現"というコンセプトの下、STUDIO4℃ 史上最大の物量とクオリティを追求する《ベルセルクサーガ・プロジェクト》。3DCG の制作現場でも、まさに作業負荷との戦いが日夜繰り広げられているわけだ。そこで活躍する「Prime Raytrek」シリーズは、確かな信頼性と性能を誇るマシンだと言えよう。
© 三浦建太郎( スタジオ我画)・白泉社/BERSERK FILM PARTNERS
インテル ® Core ™ i7 プロセッサーでより高度な 3DCG 表現が可能に
BEFORE
"ハイブリッド"と呼ばれる 3DCG と作画アニメーションを融合させた独自の表現手法の導入により、3DCG を含むカットが大幅に増大。オペレーション時の安定性とスピードがこれまで以上に必要とされ、Autodesk ® Maya ® の「Playblast(アニメーションプレビュー)」作成スピード、Adobe ® Photoshop ® や Adobe ® After Effects ® 等とのマルチタスキング性能、レンダリングパワーなどがネックに。
AFTER
4コア8スレッドのインテル ® Core ™ i7 2600 プロセッサーを搭載した
「Prime Raytrek LC 4000」がスマートなパフォーマンスをフルに発揮。本作では、1体あたり2万ポリゴンを超すモデルを数十体以上も読み込んでアニメーションを付けなければならないケースが多々あり、導入以前は Autodesk ® Maya ® への読み込みや他アプリケーションへの切り替えだけで落ちるようなこともあったが、新たに「Prime Raytrek LC 4000」を導入したことにより、動作環境は劇的に安定した。もちろん、Playblast の作成スピードも向上。仕上がり確認時のレンダリングプレビューも快適に。やはり 3DCG 制作におけるオペレーションの鍵を握るのは、強力なスピードとマルチタスク性能を備えた「CPU」だ。
冒頭に登場するバズーソ登場カット。Autodesk ® Maya ® のシーン内には 40 体もの 3DCG キャラクターが読み込まれている。キャラクターの総ポリゴン数は約 126 万ポリゴン(スムージング前)に達した。これらのキャラを同一シーン内に読み込みながらアニメーション作業をする上では インテル ® ターボ・ブースト・テクノロジーが必須であった
Adobe ® After Effects ® の長尺プレビューも快適に!
BEFORE
本作では、描き込まれた背景などサイズが1万ピクセルを超えるようなテクスチャを読み込むケースも多々あり、Autodesk ® Maya ® への読み込みの時点で既に動かなかったり、落ちてしまう事態も発生していた。また、3DCG 制作のバックエンドでは Adobe ® Photoshop ® や Adobe ® After Effects ® による作業が常のため、メモリ増強も急務だった。
AFTER
「Prime Raytrek LC 4000」を導入したことで、搭載メインメモリは 16GB まで大幅にスペックアップ。これにより、Autodesk ® Maya ® 作業時の安定性、Adobe ® After Effects ® 作業時の効率共に劇的に向上した。例えば、このキャラクターアップからロングまで引いて、画面 IN する鷹にカメラがつけるという演出のカット。総尺は1カットで 17 秒。多くの 3D 素材で構成されており、カメラもダイナミックに移動する。こうしたカットのコンポジット作業ではフル画質での長時間プレビューが不可欠のため、新しいマシンを導入したことでようやくクオリティを追求できるようになった。
中盤に登場する鷹の団の活躍に歓喜を上げる兵士達のカット。グリフィスのアップからロングまで引いた後、フレームインする鷹にカメラが付けるという約 17 秒の長尺だ。多くの 3DCG 素材のプレビューやカット内で大きく場面変化する際のコンポジット作業ではフル画質でのプレビューが不可欠だが、Prime Raytrek LC 4000を導入したことでより複雑なコンポジットワークが可能になった
レンダーファームでもドスパラ PC が貢献!
インテル ® ハイパースレッディング・テクノロジーの活用
『ベルセルク』の制作では、3DCG の最終レンダリングは Autodesk ® Maya ® から「Backburner」を用いてレンダーファームへと送られ、CPU 処理にて行われている(レンダラは、mental ray とソフトウェア レンダリングを使用)。『黄金時代篇』3部作の総尺は5時間近くに達し、約半数のカットに何らかの形で 3DCG が介在するため、STUDIO4℃ のレンダーファームにも、インテル ® Core ™ i7-2600 プロセッサーが搭載された仮想化対応のドスパラ製 PC で増強された。レンダーファームに仮想化された PC を導入することによって「論理 CPU」の数が増えるため、より多くのタスクが同時処理可能になる。これにより、デザイナーの「レンダーファーム順番待ち」がなくなり、より効率的にレンダリングを回すことができるようになった。タスク管理をどのように行うかにもよるが、当然カットによって処理負荷の高さは違うため、低負荷のカットは仮想化して増やした CPU で回した方が効率的なことが多い。1つの超高速 CPU を回すよりも複数台による分散処理。そのためにインテル ® SDK を用いた仮想化対応 PC が導入されているのだ。
© 三浦建太郎( スタジオ我画)・白泉社/BERSERK FILM PARTNERS
Information
CPU:インテル ® Core ™ i7-2600 プロセッサー(3.40GHz クアッドコア)
※ターボ・ブースト時最大 3.80GHz
※8MB L3 キャッシュ
※インテル ® ハイパースレッディング・テクノロジー対応
マザーボード:インテル ® H67 Express チップセット搭載マザーボード
RAM:8GB PC3-10600 メモリ(最大 16GB)
OS:Windows 7 Home Premium 64bit 版※インストール済み
HDD:2TB ハードディスク(SATA 6GB/s 接続)
GPU:NVIDIA ® Quadro ® 4000 グラフィックス
電源:750W 80Plus(DELTA ELECTRONICS 製)
価格:169,980 円※標準構成
お問い合わせ先:
ドスパラ通販センター
TEL:0570-028-120
(月~金/9~21 時、土日祝/10~18 時)
※PHS・IP 電話からは 03-4332-9194
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Information
『ベルセルク 黄金時代篇Ⅰ 覇王の卵』
2012 年2月4日(土)新宿バルト9他全国ロードショー
監督:窪岡俊之
CGI 監督:草木孝幸、廣田裕介
CGI 監修:斉藤亜規子
アニメーション制作:STUDIO4℃
配給:ワーナー・ブラザース映画
http://www.berserkfilm.com/
© 三浦建太郎( スタジオ我画)・白泉社/BERSERK FILM PARTNERS