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CMのオフライン、オンライン編集をメイン業務とするポストプロダクションSTUDと、グラフィックデザインからハイエンドなCG・VFXまで幅広く手がけるlureの両社がリアルタイム表現に特化するユニット「Sync」を結成! そのねらいと展望を語り合ってもらった。
ラボ感覚でリアルタイム表現を追求!STUDとlureの新ユニット「Sync」とは
「Sync」はリアルタイムCGコンテンツの研究開発を目的として結成されたSTUDとlureの2社によるユニット。現在のインタラクティブコンテンツはIT企業をルーツにするものが多く、表現面よりもシステム面に重きを置くケースも少なくない。こうした中、高い技開発術を持つポストプロダクションSTUDと、フォトリアルな映画VFXを手がけるlureが主体的にリアルタイムCGコンテンツを開発することは、ビジュアル面におけるアドバンテージが大きい。
「Sync」はマーケットを限定せず、幅広い分野で活動を行なっていく姿勢で、すでにジャンルの異なる3つのプロジェクトが進行中だという。「複雑なプログラムで制御するという方向よりも、シンプルなしくみで面白いものを作っていく」(渡邉氏)というコンセプトもあり、全てをプログラマブルに制御するだけでなく、画づくりに関してはポストエフェクトで行うのか、シェーダをどのツールで持つのかなど、これまでの3DCG開発のノウハウを活かしたワークフローのR&Dにも力を注いでいく予定だ。「Sync」ではデザイナーとエンジニアを募集中。STUDもしくはlureへの正社員採用、フリーランスとしての業務委託のどちらも対応可能となっている。
STUD内に設けられた「Sync」プロジェクトルーム。ラボとして、CG・VFX作業だけでなくカメラ機材の検証やモーションキャプチャ収録まで行える環境が整えられている
3DCGを共通言語として、デザイン性とポスプロの技術力を融合
CGW:おふたりのキャリアをお聞かせください。
STUD代表取締役・岡田太一氏(以下、岡田):デジタルハリウッドを卒業後、フリーとして活動し、その後広告系の映像プロダクションに就職しました。ポストプロダクション部のエディターからディレクター、そしてプロデューサーとなり、ひと通りの業務を経験した後にSTUDとして独立しました。2012年に法人化したのですが、2016年に広告業界に向けたビデオコンテ編集を中核事業とするcutback設立に参加し、こちらの取締役も務めています。
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岡田太一/Taichi Okada
株式会社スタッド代表取締役
CGデザイナーとしてキャリアをスタートさせた後、映像編集者へと転身。3DCGとポスプロのどちらにも精通するのが強み。ビデオコンテ制作を中核事業とするSTUDのグループ企業カットバックの取締役も務めている。
www.stud.jp
lure代表取締役・渡邉祐貴氏(以下、渡邉):バンタンデザイン研究所を卒業後、Web系のデザイン業務から活動をはじめました。その後、仕事の幅を広げるために3DCGの勉強を始め、TV番組のオープニングやドラマの本編のCG制作など実写合成系の案件も手がけるようになり、2018年12月にlureを起業しました。
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渡邉祐貴/Yuuki Watanabe
株式会社ルアー代表取締役
Webデザイナーとしてキャリアをスタートさせた後、デジタルアーティストへ転身。昨年12月にルアーを起業。モーショングラフィックスなどのデザイン性が求められる表現とフォトリアルなVFXのどちらも得意としている。
www.lure-inc.tokyo/
岡田:実は僕たちは中学校の同級生で、当時から文化祭の映像制作などをやっていたんです。高校自体は別々でしたが、お互いの文化祭の手伝いをやったり、一緒に制作系のイベントに参加したりもしていました。
CGW:両社の強みについて教えてください。
岡田:ポスプロは一般的に技術サービスを提供する役割だと思われがちですが、STUDは人間力も強みです。所属するエディターたちは指名でお仕事をいただくことが多く、広告やCM案件の中でも特に作品性の強い表現を得意としています。また、私自身もオフラインエディターですが、監督と一番話す立場の人間が3DCG技術に精通していると制作自体がスムーズになりやすいと思っていて、ここも強みだと思っています。
渡邉:フォトリアルなCG・VFXと、モーショングラフィックスなどのデザインセンスが求められる表現のどちらも得意としています。必要な要素をただ配置するだけではなく、「どうしたら格好良くなるか?」を考えて、レイアウトを含めた提案が出来るスタイルも特徴だと思います。
■STUDの代表作
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Realtime Virtual Production Demo at ASK Booth.
開発 (Unreal Engine 4 / Zero Density) TGS 2019出展
© ASK Corporation. / © Epic Games Inc. All rights reserved. -
「ViewfindR」開発(Unreal Engine 4) SIGGRAPH ASIA 2018 出展 © STUD Co.,Ltd. / Abacus Inc. / Yuki Hayashi All rights reserved.
■lureの代表作
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BEAMS PlanB / black boboi x BINDIVISUAL(CGディレクション/アニメーション/コンポジット/エディット)www.beams.co.jp/special/plan_b/201903/
© BEAMS ©SPACE SHAWER TV -
AK69『THE ANTHEM』カバーアート(CGディレクション)
CGW:STUDさんとlureさんは、これまでもコラボレーションすることが多かったのですか?
岡田:日産やDocomoなどいくつかのCM案件で、STUDがオフライン編集を担当し、lureはVFX制作に参加していたのですが、現場に入ってからお互いのことを認識しました(笑)。両社で声をかけ合うことも増えてきましたね。ただ、2社共同で事業に取り組むのは初めての試みです。「Sync」ではリアルタイムCG表現のラボ的な場を目指していて、テレビやイベントなどの目的を問わず、映像表現とインタラクションによる動的なコンテンツを制作していく予定です。
渡邉:リアルタイムCG案件の相談が増えてきたこともあり、新しい技術の研究やデザインが大好きなメンバーを集めて、お互いの強みを活かして新しいものをつくっていきたいですね。
CGW:メンバーを募集中とのことですが、どのような方を求めていますか?
岡田:特定の分野にしばられることなく、自分自身で思考して、問題解決出来る方が理想です。
渡邉:新しいもの好きな方が良いですよね。「これがやりたい」という単一の目的ではなく、ツールや環境に捕らわれずにチャレンジしたい方にとってはいい環境だと思います。ゲームエンジンやDCCツール自体も、目的に応じて使い分けるかも知れません。「こういう表現が海外で流行っているので、このプラグインを買ってください」みたいなことも積極的にリクエストしてもらえればと思います。
岡田:最新機材を"遊べるオモチャ"として考えてもらえるといいですね。だから、エンジニアの方も求めています。将来的にはR&Dに力を入れたビジュアライズ企業を目指していて、基礎研究にも取り組みたい。テクノロジードリブンな集団を理想にしています。
TEXT_神山大輝(NINE GATES STUDIO)/
PHOTO_島田健次
求人情報
■募集職種
1. テクニカルアーティスト
2. 3DCGジェネラリスト
3. VFXアーティスト
4. インフラエンジニア
5. マネージャー
■仕事内容
1. テクニカルアーティスト
・VR、リアルタイムCGコンテンツの開発
・上記にかかわるテクニカルディレクション及びR&D
2. 3DCGジェネラリスト
・VR、リアルタイムCGコンテンツにおけるCG制作
・映像作品におけるCG制作
・上記にかかわるR&D
3. VFXアーティスト
・映像作品におけるオンライン編集
・映像作品におけるCGコンポジット
・上記にかかわるR&D
4. インフラエンジニア
・映像、CG制作スタジオにおけるワークステーション、サーバ、ネットワーク、及びストレージインフラ開発、管理
・生放送、展示等におけるシステム構築
・上記にかかわるR&D
5. マネージャー
・Syncとして活動するアーティストのマネージメント
・ユニットSyncの広報
詳しくは
求人コーナー【JOBS】をご覧ください。