オークはV-Rayユーザー向け現物をスキャンして忠実に質感を再現する「VRScans」サービスを開始した。

テクスチャーマップやややこしい設定無しに、現実の素材と全く同じ質感を表現できればと思ったことはないだろうか。ChaosGroupが特許を取得したマテリアルスキャニングシステム&レンダリングプラグイン「VRscans」は、コンピューター・グラフィックスで現実世界のマテリアルを忠実に再現する全く新しい技術を提供する。

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■たったひとつのファイルで、あらゆる角度、あらゆるライティング下で物理学的に正しい質感を再現

「VRscans」のユニークなマテリアルフォーマットには、全方向から質感情報を正確に再現するデータが格納されている。それはあらゆる照明下で表面の模様(表面構造)も含めた正確な質感を再現する。スキャンされたマテリアルファイルは、全世界で使用されているChaosGroupのV-Ray 3.0レンダリングシステムで直接開くことができる。

■ビジュアリゼーション用質感表現の新しいスタンダート

VRscansマテリアルは、Blinn、Ward、GGXのような一般的なBRDF近似より優れている。「VRscans」ではBRDFの代わりに、BTF(bidirectional texture functions)を使用して、物体表面構造(模様)や光の反射率を完全にキャプチャーし再現する。

■光学的スキャンマテリアルで貴重な時間を節約

ユーザーはChaosGroupが提供する「VRscan」マテリアルライブラリーにアクセスすることができる。完璧な質感を誰でも簡単に割り当てることが可能で、近似的なマテリアルを作成する多くの時間を節約できる。