27型液晶搭載「Cintiq 27QHD」シリーズとWindows 8搭載「Cintiq Companion 2」を発表（ワコム）

「Cintiq 27QHD」

ワコムは、フラグシップモデルの液晶ペンタブレット27型液晶搭載「Cintiq 27QHD」シリーズとWindows 8搭載の高機能クリエイティブタブレット「Cintiq Companion 2」を発表した。

■ 「Cintiq 27QHD」シリーズについて

ワコムは、プロクリエイターのニーズに応え、フラグシップモデルの液晶ペンタブレット「Cintiq 27QHD」と「Cintiq 27QHD touch」を、2月上旬より販売開始する。微細なペン入力を実現するこのCintiqは、全面ガラスのディスプレイを採用することにより、クリエイターやデザイナーが満足できる広いワークスペースを確保し、色彩とエルゴノミクスデザインにもこだわっている。27型高解像度ディスプレイは、描画エリアが広がり、クリエイターが作品全体を俯瞰しながら確認することや細部を拡大し、よりリアリティ溢れる作品を仕上げることができる。また、お好みのショートカットを割り当て可能な「ExpressKey Remote」を、画面やデスクの上、または手に持ちながら自由に使用したり、画面の角度も2ポジションから選ぶこともできるので、長時間にわたる作品づくりにおいても個人のワークスタイルに合わせ、快適な作業環境を整えることができる。
●自然色を再現～優れた色再現性とカラーマネージメント
「Cintiq 27QHD」は、最大10億7,374万色の表示色とAdobe RGBカバー率97％の広色域による確かな色再現性で、繊細な色彩表現が必要な作品づくりにおいてその実力を大いに発揮する。また、オプションで提供するX-rite製キャリブレーター（測色機）「Wacom Color Manager」（2015年春発売予定）を利用すると、モニタや出力デバイスさらに、同じコンピュータに接続された複数のモニタなどの色彩表現を測定でき、利用環境の中で統一した色彩を管理・表現することができる。またワークグループで利用する複数のコンピュータに同一のプロファイル設定をすることもできるので、効率的に設定を行うことも可能だ。特にグループで効率的に作品を仕上げる必要のあるイラスト、デザイン、画像編集、3Dアニメーションなどのクリエイティブ分野に最適だ。
●全面ガラスの大型画面～高解像度で広いワークスペースを確保
一切の凹凸を排除した全面ガラスの27型WQHD（Wide Quad High Definition）（2,560×1,440ピクセル）液晶搭載の「Cintiq 27QHD」および「Cintiq 27QHD touch」は、広いワークスペースへ自由に描画することができるため、キャンバスの大きさを気にせず、クリエイティブに集中することができる。アメリカのアニメーション制作会社、ライカのCGモデラーであるクリス・トラン氏も「Cintiq 27QHD」が作品づくりに理想的な製品であると語っており、見る位置や角度による色やコントラストの変化が少ない広視野角の液晶採用で、デザイン、ゲーム、フィルムなどの細部にこだわった大規模な作品も画面に自然かつ直感的に描くことができる。さらに、ガラス製の画面を採用することで、より紙にペンで描くような感覚を再現するために作られたハードフェルト芯をはじめ、「Cintiq」向けに提供される様々な種類の替え芯も利用することができる。
●筆圧機能搭載のペン、マルチタッチ、オンスクリーンコントロール、ラジアルメニューで作業を効率化
「Cintiq 27QHD」はペン入力、マルチタッチ（「Cintiq 27 QHD touch」のみ対応）、オンスクリーンコントロール、およびラジアルメニューを組み合わせて操作することで、作品作りを効率的に行うことができる。また、2048レベルの筆圧感知機能で、紙に筆やペンで描く感覚で、描画、ペイント、デザインなどを行うことができる。ライカのCGアーティスト、ホーリー・ウェブスター氏も「Cintiq 27QHD」のコントロール力と正確さは他に追随する製品がないと語る。さらに、タッチ対応ソフトウェアと本製品に搭載された最新のタッチ機能を利用すると、画面に直接触れて、3Dモデルを操作することはもちろん、画像を回転したり、オブジェクトの拡大縮小や移動を片手で行いながら、もう一方の手でスカルプトやスケッチをするなど、両手を使って作品作りをより自然で直感的に行うことができる。
さらに、タッチ対応ソフトウェアと本製品に搭載された最新のタッチ機能を利用すると、画面に直接触れて、3Dモデルを操作することはもちろん、また画像を回転したり、オブジェクトの拡大縮小や移動を片手で行いながら、もう一方の手でスカルプトやスケッチをするなど、両手を使って作品作りをより自然で直感的に行うことができる。
●個人のスタイルに合わせた快適な作業環境を提供～ ExpressKey Remoteと選べるスタンド
作業効率をさらに向上させるため、「Cintiq 27QHD」には新たに「ExpressKey Remote」を付属している。このコンパクトなリモコン型の「ExpressKey Remote」は、画面上やキーボードの横に置いたり、手に持ったりと、好みの位置でショートカットキーやタッチホイールの操作ができ、作品作りに集中することができる。最大5台の「ExpressKey Remote」を接続することが可能で、タスクやアプリケーションによって、それぞれカスタマイズしたショートカットキーを割り付けることが可能だ。ライカのイラストレーター、イアン・マクナマラ氏も「Cintiq 27QHD」を利用してみて、自分好みのワークスペースの確保ができ、快適に作業ができたとコメントしている。現在販売中のCintiq製品と同様に、「Cintiq 27QHD」は長時間にわたって細かい作業を続けるグラフィックデザイナーやイラストレーターでも疲れにくいエルゴノミクスデザインを採用している。「Cintiq 27QHD」は5度の傾斜がついた平置きスタイルと折りたたみ式のスタンドを出して20度の角度で利用することができる。また、オプションで提供する「Cintiq Ergo stand」や他メーカーのアームを取り付けることができ（VESAマウント）、自由に角度を変えて、ワークスタイルに合ったポジションで作品づくりを行うことができる。
●価格と発売日
「Cintiq 27QHD」289,440円
「Cintiq 27QHD touch」343,440円
発売日：「Cintiq 27QHD」と「Cintiq 27QHD touch」は2月上旬より全国の量販店およびワコムストアで販売する

■ 「Cintiq Companion 2」について

「Cintiq Companion 2」

ワコムは、1月6日に描き味にこだわり続けるデジタルコンテンツクリエイターに向けた、タッチ機能搭載の高機能クリエイティブタブレット「Cintiq Companion 2」をアメリカで開催される「CES 2015」で発表した。Windows 8搭載の「Cintiq Companion 2」は、Cintiq Connectテクノロジーにより、自宅やオフィスにある高性能なMacやPCに付属の専用ケーブルで接続して液晶ペンタブレットとしても利用が可能。場所にとらわれることなく、より自由な創作環境を実現する。
アドビ、オートデスク、コーレル、セルシス、ピクソロジックなどのクリエイティブソフトウェアで、2048レベルの筆圧機能と傾き検出機能に対応した付属の「プロペン」を使用すると、ブラシやペン、マーカーのような繊細なタッチを再現できる。輝度を押さえた高解像度WQHD（2560×1440ピクセル）液晶ディスプレイと高機能ペンで、紙にペンで描いたような描き味を実現。「Cintiq Companion 2」はクリエイターにとって、より快適で効率的な作業環境を提供するために設計されている。
シンプルで機能的な洗練された製品デザイン、着脱式で3段階調整可能なスタンドにより、スタジオ、客先、飛行機、電車など、どんな場所でも快適に作業を行うことが可能だ。また、「Cintiq Companion 2」に付属する「プロペン」、マルチタッチ、6つの「ExpressKey」（ファンクションキー）、リングキー、ラジアルメニュー、ならびにクラウドサービスで、クリエイターの想いをそのままダイレクトに表現することも可能だ。ExpressKeyに好みのショートカットを割り付けたり、マルチタッチ機能で画像を自由に拡大・縮小や移動させることで、より自然で直感的に操作が可能となる。さらにデータ交換を容易にできるデジタル・ワークフローは、同僚やクライアントから即時にフィードバックを得ることもでき、効率的に作品づくりへ取り組むことができる。
●製品詳細
「Cintiq Companion 2」は、Value（64GB SSD）、Standard（128GB SSD）、Premium（256GB SSD）の3モデルを2月に発売する予定。さらにEnhanced（512GB SSD）モデルおよびEnterpriseモデルも今後発売を予定している。
※詳細な発売日および価格は追って発表する予定