Sitni Satiは10月26日(月)、Autodesk 3ds Max用プラグイン「FumeFX 4.0」をリリースした。FumeFX 4.0では、シミュレーションをより速くより詳細なディテールを達成する多くの新機能を提供する。
■概要
新しい FumeFX QCG solverはFumeFX 3.0 solverと比較して高速(およそ2倍)になっている。他のシミュレーション最適化と伴って FumeFX 4.0 はどの旧バージョンより速くシミュレーションを完成させられる。
新しいVorticity[過度]タイプでは、最終的な外観を細くチューニングする事ができる「渦」に対する付加的なコントロールを提供している。
高度に最適化された Spline Follow force field (スプライン引力)は、スプラインに沿って煙を導く等、旧バージョンでは不可能だったエフェクトを実現する。
ビルトインされた 黒体放射 (Black-body radiation)シェーダーは、炎や煙から物理的に正しい光を放射する。よりリアルで説得力のある炎・爆発アニメーションを達成する為の新しい強力なツールだ。
高速なソルバ、高度なvorticity、煙および炎を鋭くする機能、および改善されたキャッシュハンドリングにより、FumeFX 4.0はユーザーがより少ない時間でより多くの詳細なシミュレーションの作成を可能にするだろう。
FumeFX 4.0 Spline Follow
■無償アップグレードについて
9月1日以降に FumeFX for 3dsMaxを購入したユーザーははFumeFX 4.0 for 3dsMaxに無償アップグレードできる。
■FumeFX 4.0 新機能
・新しい 高速な FumeFX QCG solver [旧3.0と比較しておよそ倍高速化]
・新しいVorticity[過度]タイプで、渦をコントロールし煙の外観をより細くチューニング
・シミュレーション中に様々なチャンネルを先鋭化(Sharpening)
・新しい酸素供給型の火炎モデル
・キャッシュの生成を待って Wavelet もしくは Post simulation を実行
・無制限に入れ子可能になった N-Sim グリッド
・Emailによる通知
・スプライン引力(Spline Follow force)
・オブジェクトおよびソースの高速な適用
・Defectorオブジェクトのボクセル解像度および最小のボクセル化
・OpenVDB サポート
・エフェクターに3Dテクスチャーマップを入力として使用できるオプションを追加
・Field3D および OpenVDB インポーターでチャンネル割当をサポート
・PRT|PDC パーティクルシステム
・ParticleFlow イベントのダイレクト選択をサポート
・ParticleFlow float および vector チャンネルへのアクセスをサポート
・モーションブラーレンダリングをサポート
・黒体放射(Black-body)シェーダー
・VRayのDeepデータ出力をサポート
・レンダリング時に fire および smoke を先鋭化
・最近使用したキャッシュをリスト表示
・キャッシュのドラッグ&ドロップをサポート
・手軽なパス/ファイル名のバージョニング
・キャッシュファイルの削除をサポート
・環境変数"FUMEFX_INI"を使ってFumeFX.iniの場所を任意にセット可能
・誤ってキャッシュを上書きしてしまうのを防ぐリードオンリーモード
・CPUプレビューウィンドウでも影を表示
・3dsMaxビューポートで影を表示します
・プレビューウィンドウサイズを正確にセット可能
・MaxScriptコマンドを追加: CancelSimulation(), StopSimulation(),DeleteCaches(),ResizePreview(width, height).
・FumeFX 4.0 では 64-bit Windows のみサポートされる。
問:オークほか