フルカラー3Dプリンタ「CrafteHbot」、レイヤー着色機能を追加（Lunavast）

エイジアネット（静岡県富士宮市）は、オンラインストア「ルナヴァースト」にて販売するフルカラー3Dプリンタキット「CrafteHbot」に新機能としてレイヤー着色機能を追加した。

「CrafteHbot」は、熱溶解積層法（FFF）の3Dプリンターにインクジェットカラープリンタを組み合わせた構造により、立体造形物へのフルカラー着色を可能にした。今までの機能では、3Dプリンタによる立体造形後に外部表面にインクジェットプリンタにて着色を行うことで、立体造形物へのフルカラー着色を可能としていた。ただし、インクジェットプリンタのインク吐出距離は約10mmなので、複雑な形状の造形物を出力する場合は、3Dモデルを分割出力し着色後に組み合わせる必要があった。

今回追加されたレイヤー着色機能では、各層の立体造形後に、造形された層へのインクジェットプリンタでの着色工程を全ての造形層で繰り返すことで、どのような形状でもフルカラー立体造形を可能とした。

■製品詳細

「CrafteHbot」は、組み立て式の熱溶解積層法（FFF）の3Dプリンタ。立体造形後に造形物を回転・角度を変更しながら、表面にインクジェットプリンタを使用して着色（Direct to Objectテクノロジー）する方法と、今回新規に追加された各層の造形ごとに着色する方法（レイヤー着色機能）の2つの機能でフルカラーの立体造形を可能とする。インクジェットプリンターはキットには付属しないため、ユーザーは指定の市販インクジェットプリンタを別途入手または、Lunavastオンラインストアで購入し、分解、改造して使用する。

■その他の特徴

高剛性アルミフレームにより、振動を抑え高精度・高速出力を可能とする。エクストルーダーはBondtech QRダブルドライブギアを採用し、シングルドライブギアのスリップによる材料フィラメントが削られる欠点を解消した。セカンドエクストルーダーはサポート材の出力に使用し、複雑な造形の出力に対応する。制御エレクトロニクスには32ビットCPUを搭載したArduino Dueを採用。

また、Lunavastオンラインストアでは、1月20日（水）までの注文は54,000円を値引きして270,000円（税込）で販売する「CrafteHbot発売記念キャンペーン」を行う。