JET STUDIO EffectsLab.3年目となり、連載で制作した動画をCGWORLD.jpにてついに公開。 連載担当の近藤啓太氏とチェック担当の赤崎弘幸氏のささやかな制作裏話も併せて紹介します。
完成動画を今すぐみたい方はここをクリック︎近藤(以下 近):今回はとにかくシミュレーションが重かった。以上です。
赤崎(以下 赤):唐突に終わらせたね。やっぱり規模が大きいとシミュレーションも大変だよね。
近:T&Eだけで6時間は掛かりますからね。次につくるときはもうちょっと効率良くいきたいところです。
赤:特にどこが難しかったの?
近:煙のスピード感ですかね。早すぎても遅すぎてもスケール感が分からなくなるし、一連の流れで見ないとわからないので。質感ももちろん難しいんですが。最初はTimeScaleでスピード調整していたんですがこのパラメータだと煙の推移が変化して質感がその都度変わってしまうので、最終的にはRetimerを使って煙のスピードを決めていました。
赤:Retimerって?
近:シミュレーションしたキャッシュデータの各フレーム間に新しく補完したキャッシュを生成するためのシミュレーション方法です。エラーを考慮に入れなければ通常のシミュレーションから最大100分の1フレームから補完する事ができます。ただ、そのキャッシュ生成にも時間が掛かりますが......
赤:なんにせよ時間は掛かるんだね。フルイド系エフェクトの宿命か。
近:Retimerのように現実も時間を引き延ばす事ができればいいんですけどね。
赤:まぁ、その分やることが増えるだけだよね。
近:そこは圧縮する方向で......
完成動画<液体窒素>
詳しいつくり方はCGWORLD vol.224にて掲載中
https://cgworld.jp/magazine/cgw224.html
連載担当者
■株式会社ジェットスタジオ
ゲーム、映画、遊技機映像など幅広く制作を行う。ベトナムにも支社を構え大規模な制作体制を採っている。
http://www.jetstudio.co.jp/
CharacterArpeggio〜3ds Max 2017 キャラクター作成術〜」
http://area.autodesk.jp/column/tutorial/character_arpeggio/