生(なま)の迫力を味わえるProduction Gallery
C:Production Galleryも、SIGGRAPH Asiaで実施するのは初めてですね。
安生:VR Theaterと同様、「やりたい」と言いだしたのは私ですね(笑)。
西原紀雅(以下、西原):ボーンデジタルは「映像制作の仕事展」と題したコンセプトアーティストやモデラーの作品展示会を2016年と2017年に1回ずつ実施しており、「すごく刺激になった」という声を数多くの来場者からいただいてきました。映像やWebサイトなどでみたことのある作品でも、大きなサイズでプリントされていたり、ミニチュアや造形などの実物を見たりすることで、心が動かされたと語る方が多くいましたね。ぜひ継続開催したいと思っていたところに「SIGGRAPH Asia 2018でも実施できませんか」という提案を安生さんからいただき、ご一緒することになりました。
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西原紀雅
ボーンデジタルにて、CGWORLD関連コンテンツ、「映像制作の仕事展」などの企画や実施を手がける。SIGGRAPH Asia 2018ではProduction Gallery ディレクターを務める。
安生:2017年に「映像制作の仕事展」を見に行ったときに「これをSIGGRAPH Asia 2018でも実施して、多くの人に見ていただきたい」と思ったのです。
西原:国内外の多くの人に見ていただける機会なので、作品を展示するアーティストの皆さんも喜んでいます。今回は過去2回の「映像制作の仕事展」に参加したアーティストを中心に、全16名の作品を展示します。SIGGRAPHのProduction Galleryは有料ですが、SIGGRAPH Asia 2018では無料です。作品の写真撮影も可能なので、CGや映像制作の仕事に対する認知度を上げる機会になればと願っています。
安生:レジストレーションフロアに、Production Galleryの特設会場をつくります。すごく人通りの多い場所なので、たまたま通りがかった人にも見ていただけるかもしれません。
▲SIGGRAPH 2018のProduction Galleryの様子
© 2018 ACM SIGGRAPH
▲SIGGRAPH Asia 2018の、Production Gallery・映像制作の仕事展の見どころを紹介するスライド(SIGGRAPH Asia 2018記者会見(10月24日実施)時の資料より)
C:作品を展示しているアーティストに会える機会はありますか?
西原:「会場に来たい」と言ってくださるアーティストは多いので、ライブペイントなどのイベントを企画中です。展示会ならではの生(なま)の迫力を味わえるギャラリーにしたいと思っています。
安生:欲を言うと、せっかく会場まで足を運ぶなら、Experience Pass(※6)を購入いただき、VR/ARやEmerging Technologiesも体験していただきたいですね。期間中は全日有効ですから、CAF、Art Gallery、Posters、Exhibition、Job Fair、Keynote Sessionsなどにも入場いただけます。
※6 Experience Passは、通常料金 3,000円、当日券4,000円。詳しくはこちらを参照。
C:業界研究と就職活動がまとめてできますし、SIGGRAPH初体験の学生にはちょうど良い値頃感のパスですね。
▲SIGGRAPH 2018のJob fair(リクルーティング)の様子
© 2018 ACM SIGGRAPH
「会場に行かないと見えないもの。体験できないもの」を数多く用意
C:最後に、安生さんからSIGGRAPH Asia 2018の魅力を改めて語っていただけますか?
安生:SIGGRAPH Asia 2018では、来場者の皆様に「来て良かった」と思っていただけるよう、「会場に行かないと見えないもの。体験できないもの」を数多く用意しています。そういうものは、世代を問わず人の心を動かすと信じていますし、実際にどのくらい響くのか、この目で確かめるのを楽しみにしています。加えて、いろいろな地域、いろいろな分野の人がクロスオーバーし、影響しあい、新しいコラボレーションが生まれる機会になるように、発表者の多様性も意識しています。誰にとっても新たな発見があると思うので、期待してご来場ください。
C:今回ご紹介いただいた新プログラムは、どれも「会場に行かないと見えないもの。体験できないもの」ですし、多様性もありそうですね。
長谷川:Real-Time Live!は、まさに会場に行かないと面白さを体験できませんから、ぜひご来場ください。
石丸:SIGGRAPH 2018のVR Theaterでは、見終わった人たちがその場で感想を語り合っていました。複数人で視聴するシアターには、そういう楽しみもあると思います。
西原:Production Galleryでも、皆さんの創作意欲を刺激するような展示をしてお待ちしています。
安生:実際のところ、運営する側は目の回るような忙しさになるので、ゆっくり見て回る余裕はありません(笑)。それでも、しっかり味わいたいと思っています。ぜひとも楽しくやりましょう!
C:お話いただき、ありがとうございました。SIGGRAPH Asia 2018の成功をお祈りしています。
info.
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SIGGRAPH ASIA 2018
会期:2018年12月4日(火)∼12月7日(金)
会場:東京国際フォーラム
主催:ACM SIGGRAPH
SIGGRAPH ASIA 2018 公式サイト(日本語)
Online Registration受付中
各プログラムの受講料はACM SIGGRAPH会員 / 非会員 / 学生の3タイプに分かれています。今回初めて、国内教育機関に在籍する学生向けの特別受講パス「Student One Day Pass(学生1日パス)」を発行します。また、団体割引(10名以上)も用意されています(団体割引はフルカンファレンスパスとベーシックカンファレンスパス限定)。受付は専用サイトで行い、支払はクレジットカード並びに銀行振込で受け付けます。各プログラムの受講対象や各料金の詳細は、こちらのサイトをご参照ください。
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