3DCGの技術は、建築・設計・都市開発の分野において活用が広がり続けている。本連載では、建築の分野で活躍し、建築CGの人材を積極的に募集しているプロダクションを紹介していく。

第1回では、戸建て・集合住宅・アミューズメント施設と幅広い建築物のビジュアライズを手がけるクリープを紹介する。

記事の目次

    1.クリープとは?

    株式会社クリープ

    www.cre-p.co.jp

    企業概要

    2006年の設立当初から、建築デザインビジュアライゼーションとエンターテインメントコンテンツ制作の2本柱を軸に成長を続けるCGプロダクション。

    代表者:代表取締役 茂木 賢
    所在地:〒101-0032 東京都千代田区岩本町3-11-9 KDX岩本町ビル 5F 7F(受付:7F)
    TEL:03-3866-5771
    設立:2006年6月
    資本金:10,000,000円
    事業内容:
    1.建築ビジュアライゼーション事業
    2.エンターテイメントコンテンツ事業
    3.インターネットメディア事業

    ▲『a threatening sky:雨空』(自主制作)

    募集職種

    建築CGデザイナー

    【業務内容】
    ・建築、不動産広告用の3DCG制作
    ・設計、施工コンペ用の3DCG制作
    ・都市景観シミュレーション3DCG制作

    【使用ツール】
    Cinema 4D/3ds Max/form•Z/Photoshop

    求めるスキルと人物像

    ・図面が読める方
    ・以下の分野での制作経験、スキルをお持ちの方
    建築/映像制作/アニメーション/CGパース/CAD

    3DCGデザイン、特に建築分野の3DCGデザインに関するスキル、制作経験がある方を求めています。
    実務経験がなくても学校や趣味、独学でスキルを身につけた方も歓迎!
    ※CG制作のスキルは習得していないが図面は読める、という方には、制作進行や営業での採用枠があります。気になる方はご相談ください。

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    2.建築分野における手がける作品とワークフロー

    手がける作品の割合

    クリープでは、建築・ハウスメーカー、不動産デベロッパー、その他デザイン企業から依頼を受け、戸建住宅やマンションの広告用完成予想CGの制作や、商業施設などのショップデザイン提案CGの制作を手がけている。
    また、手がける案件は静止画だけではなく、映像やVR/AR、プレゼンテーション用のデジタルコンテンツなどを企画および開発の工程から担うケースも多いという。

    ビジュアライズを手がける建築物の比率は、以下の通り。

    戸建て住宅の外装・内装からアミューズメント施設の外装まで、あらゆる建築物のビジュアライズを幅広く手がけているのが特徴だ。

    チーム構成とワークフロー

    建築チームには現在(2024年6月時点)18名が在籍している。チーム構成の内訳は、営業担当者が4名、建築CGデザイナーが14名で、平均年齢は28.5歳。

    クリープにおける案件の受注から納品までのワークフローは、以下の通り。

    1.営業担当者がクライアントと打ち合わせ

    2.デザイナーがモデリングとアングルの提案

    3.クライアントにアングルの確認

    4.デザイナーがレンダリングとレタッチ作業実施

    5.クライアントに納品

    ビジュアライゼーションを手がける建築物のジャンルにかかわらず、上記のワークフローにて制作を行なっているが、手がける案件の規模やクライアントの要望、納期によってはワークフローを調整することもある。クライアントの希望に寄り添った正確かつ美しいCGパース制作を実現するため、営業担当者とデザイナーが受注から納品まで連携しながら対応している。

    クリープにおける‟美しいCGパース”について、建築チームのCGデザイナーは以下のように語った。

    「基本的なクオリティーラインは引きますが、美しさに明確な定義は存在しません。あくまでそれぞれの案件でお客様が求める表現を最優先に制作しつつ、いかにクリエイター各々のこだわりを反映していけるかが建築CG制作の醍醐味だと考えています」

    3.クリープの企業文化と研修制度

    クリープ独自の企業文化

    建築ビジュアライゼーションの案件と、アニメやゲームといったエンターテインメント領域の作品の制作を両立するクリープでは、携わる業界の垣根を越えた協力体制を構築しているという。

    クリープでは、「絵を描く」仕事を特定の業界や分野に縛られず幅広く捉えることを重視している。建築における知識をアニメ・ゲーム・遊技機といったエンタメ作品の制作にも落とし込むことで、よりリアルな空間表現を実現している。実際に、建築チームとエンタメチームのそれぞれの得意領域が発揮できる案件があれば、チーム同士が連携して制作を行うケースもある。

    毎年新年初出社日の書き初めや、決算期にサンクスカードを送り合うといった社内イベントも行われており、チームの枠を越えた会社全体でのコミュニケーションが大切にされている。

    研修制度

    新卒での内定者向けに、毎年3月頃からアルバイトの採用形態で技術習得の期間を設けている。中途採用の場合研修期間は設けられていないが、ソフト習得をはじめとして会社になれるまでチーム内の先輩社員がフォローアップする。

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    EDIT_Mana Okubo(CGWORLD)