応援購入サイトMakuakeで9,000万円以上も集める期待のお手軽3Dスキャナー「Revopoint POP 2」 体験会をレポート!
欧米のクラウドファンディングで多額の資金をあつめ、2022年には日本でも「本格的な3Dスキャンを一台でいつでも手軽に」というキャッチコピーで展開、まもなく目標額の136倍の資金を集めた『Revopoint POP 2』。全世界からの期待を集める手軽な3Dスキャナーの実力はいかほどなのか。そのお披露目イベントを取材してきた。
3Dスキャンという先進技術が手に届く価格に
2022年3月、3Dスキャナー「Revopoint POP 2」のお披露目イベントが水道橋にて入場制限のもとに開かれた。従来の高価で操作が複雑、という高精度業務用3Dスキャナーの問題を解決するべく開発された本製品。中国のシリコンバレーとも称される深センに研究センターを構えるRevopoint社が開発したものだ。初代の「POP 3D Scanner」は欧米のクラウドファンディングKickstarterにおいて出資額HK$1776万以上、「Revopoint POP 2」は出資額HK$2211万以上、日本のクラウドファンディングMakuakeでは9,000万円以上(2022年3月現在)を集めるという驚異的な期待の高さが伺える。高性能で消費電力が低く、かつ低コストなら、クリエイティブな仕事をより効率化させられるのはもとより、趣味にも活かすことができる。もちろん貴重な文化財や美術品などをデジタル化してデータ保存しておけば、劣化など気にせず後世にデータを伝えていける。本イベントはインストラクターとして、Youtubeで3Dプリンターやスキャナを活用した作品を制作する、Efty氏とMAJIRI氏が参加した。
Efty(えふてぃー)氏
3Dプリンターを使った動画の総再生回数は2億回を超えるYouTuber
Youtubeチャンネル
Cityscape Studio シティスケープスタジオ MAJIRI氏
都市モデラーとして活動し、都会の風景のリアルなジオラマを制作する
Youtubeチャンネル
3Dプリンターを使った動画の総再生回数は2億回を超えるというYouTuberのEfty(えふてぃー)氏がゲストとして登壇した。Efty氏は「白や赤はスキャンしやすいのですが、黒は光を反射しづらいので、どうすればそこをクリアできるのか」とスキャンを実演した。
回転台は1周を10秒ほどかけて回る。POP 2 が接続されたノートパソコンには付属の3Dスキャンソフトがインストールされており、その画面に取り込まれた3Dデータが部分表示され、周を重ねるごとに点群が重なり10分ほどでスキャンが完了となる。フィギュアのように下部にも複雑な凹凸がある物体は、手動で向きを変えて回転台上に置き、ふたたびスキャンすれば、ソフトが自動で接合点を判断し、前半にスキャンしたデータと合成してくれる。
参加者が実際にスキャンしてみる!
参加者が「自分もやってみたい」とうずうずし始めたタイミングで、参加者が交代でPOP 2 にふれる時間となった。テーブルごと、3つのグループに分かれると、それぞれが持参したアイテムを回転台に乗せてていく。efty氏やMAJIRI氏をはじめ主催者がインストラクターとなって説明をしながらPOP 2 を動かしていく。素材も大きさもバラバラのアイテムを、はたしてどのくらいの精度でスキャンできるのだろう。筆者も興味津々でテーブルの様子を覗いていった。
絵画をスキャンしメタバース空間へ転用することで美術作品の保全や教育につなげられるかもしれない、という目的の参加者も積極的にスキャンを試していた。
参加者がそれぞれの目的を持って参加した本イベント。高精度な3Dスキャナが個人でも購入できる時代となり、今までできなかった作品の制作や活動が可能になる本製品は、デザインや建築、アート、教育など、様々な分野で活用されるに違いない。
■問い合わせ
TEXT_武田香織/Kaori Takeda
Photo_竹下朋宏/Tomohiro Takeshita