VTuberの制作を行うクリエイターと配信者を対象に、アンケートを実施。
「制作・配信をはじめるにあたって必要なものは?」といった気になる疑問を現場の声から紐解いていく。
「おしえて!VTuber制作・配信環境」ーアンケート協力のお願いー 回答でCGWORLD誌面に掲載!
<アンケート方法>
調査方法:Webアンケート
アンケート回答数:239
アンケート実施期間:2023/12/28~2024/1/22
調査対象:VTuberに関連するクリエイティブを制作する方・VTuberとして配信活動を行う方・およびその両方。かつ、日常的にPCを使用されている方
※記事中に登場しているVTuberは、本企画のアンケート回答をいただいた方かつ、掲載許可をいただいた方の一部となります。
協賛企業
株式会社サードウェーブ(galleria.net)
<回答者一覧(順不同)>
星影ラピス/くまのにい/しもろん_Shimokita Ron/あるふ先生/おきゅたんbot/ノリ(朝ノ姉妹ぷろじぇくと)/結ぱんや/三峰スズ/音波ルナ/AMEPERO/たぬきのみやchのきみ/夕凪 星空/プラグ・ジョーイ/比嘉ウルカ/羽子田チカ/八ツ橋まろん/kuma/水野酒魚。/こうどう バーチャル副住職/馬摩川ヤスピコ/夢乃ほのか/雪猫カゥル/XI/もでっち/めろこ/kentax/千野羅樹夢/あやのせんせい/鳥松るう/雪乃くりす。/PeakyHikers/有里ユイ/天天てんてん/De Rúshia (デルシア)/FRSY/小湊雪菜/心暖灯/ぱペコ@3D受注/販売/齊藤或蘭/ライセク=ジル・サーブル/ぬり たくる/富岳みーむ/トキノ/ふぁる///バイサウンド/宮田ささみ/ススキツネ/みちくさくい/灯籠サイト/撮益千ヱ来/ジャガバター/縁框つっかけ/コンヤノツキ/小鳥遊波音/香椎ニキ/アローワ・ピルカ/ドコカノうさぎ/エニル/あやみや/ききょうぱんだ/バニラスフレ/何鹿 縁/リリーエフェクト/アルファ/綿嶺ぐるり/ウワン(UWAN)/冬森雪翔/のみやさん/推手みゅ/つきみぐー、/なすちゃ/畑野御芋/あまもり らら/神音灯手/桐生 ゐふ/黄昏こなつ/夜明アキラ/綿兎とと/八鳥そぷら/ミスイセン/逢魔とくさ/フラヴィ/翠花あの/アニマ/創造神PON/空乃 夏羽/ペルキ・ギャンパーク/電子熊猫たんたん/星乃月夜/宵夢ふわむ/リア・プラナ/Fiction/吉田レイン/榛ミノル/藤田ゆうま/ダルシェグーリン/どこでもノック/えんぺらぁすいこ/雨音ネネ/斗弓道也/佐波野いりこ/彩埴ほへと/momo/和泉百々汰/エミリーのゲームちゃんねる/御酒草 陽/創技 光/ぱんたび/日辻ひこ/【BL】望月洸希/歌伝みぃる/ペンちゃん/Mashiro_Kurano/ケイロカミオカ/きわむ/星奈こんぺいとう/Vtuber螺子(缶詰茶房)/忠犬しず/Minoríta•Minogorifá/咲海メイ/gokio/蒼雨アオイ/幸杜ララ/ふとんさま/猫田なつな/清音せら/黒苺みるく/月代はくあ/犬養拓蔵/みうゼノちゃん/絵美乃はるぴ/朱音ユウ/つるえ/しっぽ ゆるみ/雅王とらい/山城ケイ/奈々瀬ひかげ/まみたす/機械魔法少女ふぉのんちゃん/へっきーちゃん/大蔦エル/下野国のおいなりさま巫狗/黒魔蒼斗/欠伸びび/彩音ぽっぷ/垓交官YUKI/ecolocy/森の人/青柳ヒスイ/幻空堂_雄狐/Makuras/たっちん1号/いーえるP/こみゃ/さおりありさ/夜世生 宵(やよい よい)/イサ/くじらちゃん/空木捺/魚米/リヴェル・ハーロット/
制作について
Q1.VTuber関連のコンテンツを制作していますか?
まずはVTuber関連コンテンツを“制作を伴うかどうか”の軸でみてみると、「制作と配信の両方」、「制作のみ」の合計が53.5% と、「配信のみ(46.5%)」よりもわずかに多かった。
また、制作を行うと回答した方の多くが「
Q2.制作している範囲は?(複数選択)
こちらは結果を2Dと3Dで比較。全体として見ると2D制作を行う方が多く、両者ともにキャラクターに携わっている方が最多となった。
また「制作・配信両方」は2D制作、「制作のみ」は3D制作が多い傾向となった。「制作のみ」にはプロのクリエイターの回答もあり、業務としての3D制作も含まれるようだ。「その他」の回答のなかには、楽曲やMVの制作まで行う人もいた。
Q3.使用している 制作ツールは?(複数選択)
【Q2】から分かるように「制作のみ」では3DCG制作者が多いことから、「Unity」が2位につけた。ゲームエンジンのVTuber業界のスタンダードと言えばUnityだが「UnrealEngine」の使用者もいるようで、バーチャルライブなど新たな分野への使用がうかがえる。
一方、2D制作者が多い「制作・配信両方」では「CLIP STUDIO PAINT」、「Live2D」がツートップに。3DCG制作ツールとしては双方ともに無料で使用できる「Blender」が強い結果に。
配信について
Q1.配信プラットフォームは?
「配信のみ」、「制作・配信」とも大差なく、大方の予想通り「YouTube」が最多で8割超えの過半数を占めた。
Q2.配信に使用するモデル形態は? (複数選択)
「配信のみ」、「制作・配信」どちらも、「2Dモデル」が多い結果となった。「3Dモデル」使用者の内訳を見ると「制作・配信」で52.1%、「配信のみ」で39.9%と、制作を行なっている人の割合が高い。2Dモデルが主流だが、3Dモデルも勢いを増しているようだ。
Q3.モーションキャプチャデバイスは?(複数選択)
「制作・配信」、「配信のみ」どちらも上半身のみをキャプチャする場合は「Webカメラ」が最多となった。フルトラッキングの場合でもWebカメラを挙げている人がおり(13票)、Webカメラでのトラッキング性能の向上を感じる。
また、回答の選択肢になかったVIVEトラッカーを挙げている人も11票と目立った。フルトラッキングに多く使われるようで、VRChatでの活用がメインだと考えられる。
Q4.キャプチャアプリは?(複数選択)
最多は「VTube Studio」がほぼ半数を占める結果となった。VTube StudioはLive2Dモデル専用ツールだが、3Dソフトとの連携ができることもあり広く普及しているようだ。次いで「VSeeFace」、「Webcam MotionCaptur」と3Dモデル用のツールが並んだ。
Q5.マイクの価格は?
「1万円以上2万円未満」と「2万円以上」が過半数を超え、マイクへの投資額も比較的高いことがわかった。ちなみに「5万円以上10万円未満」が12人、「10万円以上」が8人と、高額な機材を揃える方も約10%ほどいた。
Q6.オーディオインターフェイスのメーカーは?
「配信のみ」、「制作・配信」ともに「YAMAHA」が最多で、そのほかは回答が割れる結果に。USBマイクの普及により、使用しなくても配信できるようになったためか「使用していない」の回答が次に。とは言え全体で見るとまだ少なく、今でもオーディオインターフェイスを使用した配信が主流のようだ。
機材について
Q1.使用しているPCの台数は?
ここからは「配信のみ」、「制作を伴う」の2軸でみていこう。
PCの使用台数はどちらも「1台」が最多。特に「配信のみ」の場合は、PC1台でも事足りるということだろう。対して「制作を伴う」では2台以上の割合が大きくなった。複数台持ちの人は配信用と制作用、ノートPCとデスクトップPCといった使い分けをしている人も多いと予想される。
Q2.ノートPCの使用は?
それぞれ「ノートPCは使用していない」が最多で、ほとんどがデスクトップPCで配信や制作を行なっていることが分かる。配信は長時間行うことも多いためマシンへの負荷も考えるとデスクトップのほうが適している、という判断からかもしれない。一方で「制作を伴う」場合、サブ機として使用している割合がぐっと上がる。中にはメインで使用している人もおり、それぞれ「制作を伴う」では15.6%、「配信のみ」では12.6%という結果となった。
Q3.モニタ数は?
いずれも「2台」が最多で、合算でみても4割以上を占めた。双方ともに「4台以上」の回答も意外に多かった。制作の場合は複数のツールやリファレンスを、配信の場合は配信ツールやコメントを同時に確認する必要があるため、配信/制作のどちらもモニタは複数台必要になってくるのだろう。
Q4.メインPCのCPUは?
「Intel Core i7」が全体で半数以上にものぼる結果となった。2D・3D、配信・制作の用途を問わず最も多く、VTuberの制作・配信にはスタンダードなスペックであることがわかる。次いで「Intel Core i9」。「制作のみ」の回答者には3D制作者が多いためか、「配信のみ(16.2%)」よりも多い21.8%となり、3DCGを用いたVTuberコンテンツにはよりハイスペックなCPUが必要になることがわかる。
Q5.メインPCの価格は?
「25万円以上50万円未満」が最多という結果に。意外と高い、と驚いた読者も多いのでは?さらに4位が「50万円以上100万円未満」、「10万円未満」は8票と最も少なかったことからも、VTuberの配信・制作においてPCへの投資は必須といえるだろう。
Q6.メインPCのメモリは?
いずれも「32GB」が最多。ビジネスなど一般的な用途のPCでは8~16GBメモリでも問題ないとされているが、VTuberの制作・配信には最低でも32GBは必要と考える人が多いことが分かる。「制作を伴う」人に限って見ると次に「64GB」が多い。なかでも3D制作では大容量メモリが必要となるため、3DCG制作者の多い「制作のみ」の回答者の中では「64GB」と「128GB」の割合が約半数と、ぐっと増える結果となった。
Q7.メインPCのグラフィックスは?
全体で見ると、約75%がNVIDIAのGeForce RTXシリーズを搭載しており、その中でも3000番台が最多。制作・配信どちらにもハイスペックなグラフィックスが必要なことが分かる。「配信のみ」の人はGTXシリーズが3位にきている一方、「制作を伴う」人に4000番台も増えており、やはり制作においてはハイパワーなグラフィックスが必要とされることや、新製品への関心、買い替えの頻度の差がうかがえる。
GALLERIA おすすめモデルを紹介!
GALLERIA ZA7C-R47<動画配信向けモデル>
- CPU
Intel® Core™ i7-14700KF 20コア/28スレッド
- グラフィックス
NVIDIA GeForce RTX™ 4070 12GB
- メモリ
32GBメモリ DDR5
- ストレージ
1TB Gen4 SSD
アンケートの結果から、VTuberの制作・配信において、CPUはCore i7、グラフィックスはRTX 3060以上がスタンダードであることがわかった。また「配信のみ」や「2D制作」では32GBメモリを搭載している人が多い。これらの条件を満たす「GALLERIA ZA7C-R47 動画配信向けモデル」は、2D制作や配信において快適な環境を実現できるモデルとなっている。
詳細はこちらGALLERIA ZA9C-R48S-C<動画編集向けモデル>
- CPU
Intel® Core™ i9-14900KF 24コア/32スレッド
- グラフィックス
NVIDIA GeForce RTX™ 4080 SUPER 16GB
- メモリ
32GBメモリ DDR5
- ストレージ
1TB Gen4 SSD
3DCG制作ではよりパワーが必要になるため、CPUはCore i9が選ばれる傾向にあるようだ。グラフィックスはRTX 3060以上が必要で、メモリは32GB以上、64GBや128GBを選ぶ人の割合も多い。「GALLERIA ZA9C-R48S-C 動画編集向けモデル」は、上記のスペックを満たし、メモリも128GBまで増設可能なクリエイター向けPC GALLERIAの最新モデルとなる。
詳細はこちらお問い合わせ
サードウェーブグループ
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監修__ヲタきち(NIN)
TEXT__山田桃子 / Momoko Yamada、CGWORLD編集部
EDIT__柳田晴香 / Haruka Yanagida