『グランブルーファンタジー』、『ウマ娘 プリティーダービー』など、スマートフォン向けタイトルからハイエンドなコンシューマーゲームまで幅広く開発を手掛けるCygamesがテレワークをベースにゲームやアニメ等の3DCG制作を行う子会社「CySphere(サイスフィア)」を設立した。多様な働き方に対応するために同社の設立意図やスタッフ達の声を紹介しよう。
全国にはまだまだ優秀な人材が眠っている。 リモートワークで生まれる新たな可能性とは?
CGWORLD:まずは、貴社の事業内容について教えていただけますか。
伊藤 聡氏(代表取締役)(以下、伊藤氏):弊社はゲームを中心とした3DCG制作会社です。「3DCGで世界中の人々に最高の感動を提供する会社」をビジョンとし2021年4月に設立し、現在はCygamesが開発・運営するコンテンツの3DCG開発に従事しています。将来的には3DCGに関わる多様な業務を担えるよう事業拡大を目指しています。
CGWORLD:御社はリモート勤務を基本としているそうですが、その理由を聞かせてください。
伊藤氏:全国から優秀な人材に集まっていただきたいからです。地元から離れられず大規模プロジェクトに関わるチャンスを逃している方、 元々CG業界に従事されていた方でもライフステージの変化により地元に戻られた方もいらっしゃると考えました。これまでにもそういった方々から多くの反響をいただいており、リモート勤務の可能性の大きさを感じています。
CGWORLD:それでは、これまで入社された方がどんな方々だったかを教えてください。
伊藤氏:キャリアとしては、CG制作には関わっていたがゲーム開発は未経験の方から、ゲーム業界トップクラスでご活躍されていた方まで様々です。いずれの方も日本国内であれば所在地の制約はありませんので、慣れ親しんだ地元に戻って業務に従事されている方もいますし、 逆に関東圏に出て来られる方などもいて、ご自身のライフスタイルに合わせて自由に選択してもらっています。
CGWORLD:設立からいままでの社員の増加ペースについて教えてください。
伊藤氏:設立から毎月1~2名が合流していることもあり、日々規模が大きくなっていくのを実感しています。大変ありがたいことに、設立当初から非常に多くのご応募をいただいており、我々が想像していた以上にクリエーターの皆様に興味を持っていただけている証拠だと思っています。今後の人数規模に関しては、直近80名程を通過点として目標にしているのですが、早い段階での達成を目指しています。
CGWORLD:設立当初から集まったコアメンバーは、どういった理由・動機でCySphereに加わったのでしょうか?
伊藤氏:コアメンバーは元々Cygamesの社員で、CySphere設立を機に集まったメンバーです。 皆一様に挑戦意欲が高く、新会社を作っていく事に対しても高い熱意を持ち、さらに自身の成長も出来るとの考えをもって、コアメンバーとして加わってくれました。
CGWORLD:設立のコアメンバーはコンシューマゲーム開発のエキスパートたちで固めていると伺っています。どんなキャリアの方々なのでしょうか?
伊藤氏:スマーフォンゲーム、コンシューマゲーム、映像作品などでのリーディングや人員育成などを行ってきた経験豊富なメンバーです。もちろん多数のタイトル開発に携わってきた方ばかりで、全員がゲーム開発を熟知しています。
CGWORLD:それでは、今回の求人背景について教えてください。
伊藤氏:少しでも多くの人にCySphereを知っていただくためです。全国にはまだまだ優秀な人材が眠っていると確信していますので、そういった方々に興味を持っていただければ幸いです。
CGWORLD:募集対象に新卒も含まれますが、中途とは違い新卒に期待したいスキルやマインドについて教えてください。
土屋氏:基本的なアートの知識/技術に加え、リモートワークだからこそ連携が大切になるので、自発的なコミュニケーションスキルを重視しています。 また、どれだけ3DCGが好きか、こだわれるか、自分は何がしたくて今後どうなっていきたいのかなどのマインドも大切です。代表メッセージも合わせて御覧ください。https://cysphere.co.jp/recruit/fresh/
CGWORLD:全員リモート勤務体系を進める上で、とまどったことや苦労話などがあれば、教えてください。
高橋氏:画面越しになってしまう分、相手と直接会うことでわかる部分を察しづらいところは難しいです。CySphereのミーティングや雑談会では、顔を出して会話する機会を増やし、日々の状況を把握することに努めています。
CGWORLD:社員が自宅でリモート勤務体制を構築する際に、どんなサポートを行っていますか?
高橋氏:必要な機材はPC、モニター、周辺機器など一式を用意し自宅までお送りしています。ほぼセットアップ済みの機材ですので、マニュアルに即した初期登録のみで業務が開始できますし、万が一のトラブルがあっても直ぐにやり取りが出来る環境です。
CGWORLD:リモート勤務で課題として挙げられることの多いスタッフ間のコミュニケーションや成果物のチェックバックは、どのように行っていますか?
土屋氏:SlackやZoomなども使用していますが、CySphereではバーチャルオフィスを早々に導入し運用しています。 雑談も日々行われ、リモートだからといって会話がなくなるということはありません。チェックバックに関しては、一般的な通話と画像で対応していますので、外部企業様へ依頼した場合と違いはないと感じています。通話しながら互いの認識のズレをすり合わせつつ、相手が理解しやすいように説明を行うことを意識して行っています。
CGWORLD:スタッフの教育についての考え方や実施方法についても教えてください。
高橋氏:バーチャルオフィスを活用している点が大きいですが、出社して席の横で行っていた時と大きな差異は感じません。例えば、両者の画面を共有し、オペレーションを見せながら丁寧に指導しています。そうやってひとつずつ理解し合い、共有することで問題解決に取り組んでいます。
CGWORLD:どんな方に来てもらいたいか、今後どういった組織にしていきたいか教えてください。
土屋氏:合流してもらいたい方は、3DCGに対する熱意、やる気を持った方です。それらを持っているということが、もの作りに関わる人にとってはとても大切だと考えています。 また、代表がよく言っているのですが「人に敬意を持って働ける人」です。リモートでも繋がっている感覚が持てる組織でもありますし、CySphereは新しい会社なので、待ちの姿勢にならず一緒に盛り上げていってくださる方は大歓迎です。まだ見ぬ新たな領域へ日々挑戦して行きたいと思っています。
CySphereスタッフインタビュー
続いて、実際にCySphereへ入社したスタッフの声を紹介しよう。
「通勤時間が無くなり、健康管理に時間を使えるようになった」 (コンシューマゲーム業界出身)
Q1:現在のお仕事内容について教えてください。
プロジェクトの背景リーダーを務めています。現在はスケジュールの策定や作業の指示出し、検証などを行っています。
Q2:これまでのキャリアについて簡単に教えてください
大手コンシューマーゲーム会社で20年勤めました。背景業務には18年ほど携わっています。
Q3:入社された経緯や動機について教えてください
代表からCySphereの話を聞き、新しい会社で新しい事に挑戦したいと思い、合流しました。
Q4:フルリモート勤務を実現できたことで、自身の暮らしや考え方に変化は起こりましたか?
自分と向き合う時間が出来たことで余裕が生まれました。今までは通勤時間で数時間使っていましたが、その時間を自分の為に使えるようになりました。健康にも気を遣うようになり、万年寝不足、いつも体調不良、いつでもダイエット、という状況から解放されました。
Q5:リモート勤務になったことで、とまどったことはありませんか?
前職からリモートを行っていたので、特に戸惑いはありませんでした。フルリモートという事で最初は少し不安がありましたが、手厚いフォローのおかげで、すぐに現場に慣れる事が出来ました。
Q6:同僚・後輩・先輩とのコミュニケーションはいかがですか? 円滑なコミュニケーショを行う上で気をつけていることなどあれば教えてください
誰に対しても敬意を持って接するようにしています。皆さんが立場関係なく丁寧に接してくださるので、自然と自分もそうあろうと思える環境です。
Q7:どんな方にオススメですか?またどんな人と一緒に働きたいですか
地方にいるけど近くにゲーム会社が無い、または都合により地元に帰らなくてはならず、今の会社を辞める事になったという方にとって最適な環境だと思います。 挑戦し続けられる人、責任感を持って仕事に臨める人、人に敬意を持って接する事の出来る人、どんな仕事にも楽しみを見出せる人と一緒に働きたいです。
「家族と過ごす時間が増えた」 (コンシューマゲーム業界出身)
Q1:現在のお仕事内容について教えてください。
3Dキャラクター制作です。モデリングからセットアップまで行っています。魅力的なキャラクターデザインを3Dモデル化することで、更に魅力的になるよう日々奮闘しております。
Q2:これまでのキャリアについて簡単に教えてください
PS5などの据置機のゲームやソーシャルゲームについて、メインキャラクター制作やアートディレクター業務などを行ってきました。
Q3:入社された経緯や動機について教えてください
会社説明会で「3DCGで世界中の人々に最高の感動を提供する会社」というビジョンを聞き、自分も最高に魅力的なキャラモデルを作りたいと思い応募しました。
Q4:フルリモート勤務を実現できたことで、自身の暮らしや考え方に変化は起こりましたか?
家族と一緒に過ごす時間が増えたことが良かったです。
Q5:リモート勤務になったことで、とまどったことはありませんか?
同じ職種の人と話す機会が多いのですが、自分と違う職種の人と顔を合わせることが少ないので、名前と顔を覚えるまでに時間がかかることくらいです。
Q6:同僚・後輩・先輩とのコミュニケーションはいかがですか? 円滑なコミュニケーショを行う上で気をつけていることなどあれば教えてください
リモート環境下の場合、相手の顔が見えない場合があるので、なるべくわかりやすく整理された話ができるように気を付けています。
Q7:どんな方にオススメですか?またどんな人と一緒に働きたいですか
魅力的なものを自分の手で作りたいと思っている人にオススメします。自分の仕事に責任を持てる人と一緒に働きたいです。
「リモートだからこそ、話す時間を作ることは大切にしています」 (コンシューマゲーム・遊技機業界出身)
Q1:現在のお仕事内容について教えてください。
カットシーン、モーションを担当しています。カットシーンは色々なセクションと連携して作り上げていくパートなので、3DCGに関連する知識が広く求められる業務です。
Q2:これまでのキャリアについて簡単に教えてください
ゲームデベロッパーでコンシューマゲーム開発に約10年、パチンコメーカーで映像企画・制作に約10年携わり、3DCGに関する業務全般を一通り経験してきました。
Q3:入社された経緯や動機について教えてください
会社設立の情報を、解禁初日にたまたま目にして、興味があったのでHPを見に行きました。そこでフルリモートで大きなプロジェクトに参加できることに魅力を感じ、次の日には応募していました。 面接での印象でも、自分に合いそうな雰囲気を感じたため、入社を決めました。
Q4:フルリモート勤務を実現できたことで、自身の暮らしや考え方に変化は起こりましたか?
今までは毎日電車に乗ることが当たり前で、日常だったものが、今では電車は休日に乗るものになり、ちょっと乗るだけでも旅行気分が味わえるようになりました。また、仕事中に子供が学校から帰ってくるので、子供と接する時間が圧倒的に増えました。
Q5:リモート勤務になったことで、とまどったことはありませんか?
今のところ戸惑うことはありません。今後あるとすれば、PCが故障した時の対応などでしょうか。郵送などではタイムラグもありますので、業務ができない時間をどう補填するかということは課題として考えたいと思っています。システム回りのサポートはとても充実していて、対応も迅速なので、物理的な故障以外は問題に感じない環境です。
Q6:同僚・後輩・先輩とのコミュニケーションはいかがですか? 円滑なコミュニケーショを行う上で気をつけていることなどあれば教えてください
リモートではオフィスに比べると、雑談がしにくい環境だということをしっかり認識して、話す時間を作ることは大切にしています。業務のやり取りはslackを主に使用していますが、文字だけでなく通話でのやり取りも積極的に活用しています。
Q7:どんな方にオススメですか?またどんな人と一緒に働きたいですか
家族との時間を増やしたい人にはお勧めしたいです。これから人数が増えて大きくなっていく段階でもあるので、決まりきった仕事をこなすだけでは無いと思っています。 そこに魅力を感じられる方には是非来ていただきたいです。
「好きな土地に住んで働きたい方におススメ。リモート勤務のサポートも充実」 (元ゲーム業界フリーランス)
Q1:現在のお仕事内容について教えてください。
キャラクターモデルの制作をしています。 現在は主にフェイス部分を担当しています。
Q2:これまでのキャリアについて簡単に教えてください
都内のゲーム会社に新卒で入社し5年勤務しました。その後フリーランスを2年ほど経験したのち、CySphereに合流し現在に至ります。
Q3:入社された経緯や動機について教えてください
フリーランスとして働いた後、また新しい仕事を探すか新しい会社への入社を考えるか悩んだ結果、友人からの紹介があったことと、もう一度組織に属してプロジェクトに関わり、周りから学べる環境に身を置きたいという気持ちもありCySphereに合流することに決めました。
Q4:フルリモート勤務を実現できたことで、自身の暮らしや考え方に変化は起こりましたか?
自宅なので自分のペースで安心して働くことが出来ていると感じます。通勤の必要が無いため、自宅での時間が多く取れます。家事や趣味にあてられる時間も増え余裕ができました。
Q5:リモート勤務になったことで、とまどったことはありませんか?
個人としては特にありませんでしたが、夫も同じくリモートで働いているため、それを考慮して仕事部屋のレイアウトを考えたり、お互いの会議時間などを考えたりと、スケジュール管理が大変でした。
Q6:同僚・後輩・先輩とのコミュニケーションはいかがですか? 円滑なコミュニケーショを行う上で気をつけていることなどあれば教えてください
リモート勤務ではコミュニケーションが減ってしまう点が懸念されることが多いですが、会社として様々な施策が取られているため、業務連絡は滞りなく、雑談や遊びも遠隔でも楽しめて、社員同士の交流は適度に取れている印象です。メッセージでのやり取りが多いので、ちょっとしたことでもなるべく早めに連絡すること、送られてきたメッセージにはできる限り早くリアクションすることを心掛けています。
Q7:どんな方にオススメですか?またどんな人と一緒に働きたいですか
好きな土地に住んで働きたい方におススメです。リモートにおいてのサポートは充実しているので安心です。様々な経歴、特色を持った方が働いているので、何かしら持っている方と一緒に働き、交流して刺激をいただけたら嬉しいです。
「相手の顔が見えないからこそ、文章はできるだけ分かりやすく、丁寧な言い回しでの対応を心がけています。」(ゲーム業界出身)
Q1:現在のお仕事内容について教えてください。
バトルエフェクト制作を行っています。 主にテクスチャやメッシュなどの素材作成から、エンジンを用いた制作を行っています。
Q2:これまでのキャリアについて簡単に教えてください
アカデミーでゲームの基礎を学び、UnityやUE4を用いたスマートフォン、コンシューマーのエフェクト制作を2年程担当しました。その後CySphereへ合流し、スマートフォンゲームのエフェクト制作に従事しております。
Q3:入社された経緯や動機について教えてください
コロナをきっかけにリモート勤務を1年半程経験しました。リモート勤務でも十分に作業ができることや、リモート勤務の快適さを実感し、そこでフルリモートのCySphereを見つけ合流したという経緯です。まだ設立から短い会社でしたが、むしろそれがやり甲斐になると思い応募しました。
Q4:フルリモート勤務を実現できたことで、自身の暮らしや考え方に変化は起こりましたか?
出社が無くなったことで、満員電車のストレスを感じなくなった事は大きいと思っています。 また、通勤時間も無く、その時間を自分の趣味やインプットに時間を充てられるようになりました。ただ、平日は外に出ることが極端に減ったので、自身で運動したり食生活を考えるなど自己管理は必要不可欠だと思います。
Q5:リモート勤務になったことで、とまどったことはありませんか?
以前からリモート勤務をしていたので、そこまで戸惑うことはありませんでした。
Q6:同僚・後輩・先輩とのコミュニケーションはいかがですか? 円滑なコミュニケーショを行う上で気をつけていることなどあれば教えてください
相手の顔が見えないからこそ、文章はできるだけ分かりやすく、丁寧な言い回しでの対応を心がけています。人にお願いする時にはやはり相手の気持ちになり、気持ち良く対応してもらえるように配慮することが大切だと思います。CySphereは雑談や顔合わせのミーティングも適度に用意されているため、コミュニケーションを取れる場面は多くあります。
Q7:どんな方にオススメですか?またどんな人と一緒に働きたいですか
技術進歩が速いCG業界は、新しい技術が現場のスタンダードになりますので、常に自己研鑽が欠かせないと思います。今使っているソフトが数年後には別のソフトに取って変わる場合もあるので、自ら勉強することが苦にならない方は向いていると思います。一緒に働きたい方は、やる気や目標がある方です。互いに切磋琢磨して働いていきたいと思います。
▼求人情報
■新卒採用
・3DCGアーティスト
https://cysphere.co.jp/recruit/fresh/
■中途採用
3DCG/キャラクターアーティスト
3DCG/エンバイロメントアーティスト
3DCG/モーションアーティスト
3DCG/カットシーンアーティスト
3DCG/エフェクトアーティスト
3DCG/ジェネラリスト
https://cysphere.co.jp/recruit/career/