こんにちは、皆さん。この度CGWORLDの新編集長をやらせていただくことになりました、若杉 遼(わかすぎ・りょう)です。
普段はカナダのバンクーバーにある、ソニー・ピクチャーズ・イメージワークスという映画スタジオでCGアニメーター/レイアウトアーティストとして映画製作の仕事をしています。
また、アニメーションエイドというオンラインCGアニメーションスクールで、もともと一緒に同スクールを起ち上げた同じCGアニメーター仲間の藤原淳雄さんと学校の運営や、アニメーションのクラスを教えたりもしています。今までもメインの仕事とは別でいろいろなことをやらせていただいていたとはいえ、今回の編集長という仕事について最初にお話をいただいた際には僕自身が一番驚きました。
実はここ数年で、仕事でも新しいチャレンジをしていました。自分の居心地の良い場所から変化を受け入れたことで、新しい可能性が見えてきていたタイミングでした。そこでそんな変化と何か重なるものを感じて、直感でやってみよう!と思い、編集長のオファーも受けることにしました。
新しいCGWORLDの抱負としては、『距離の近い』CGWORLDをつくっていきたいです!
僕にとってのゼロからのスタートだからこそ、皆さんの声を聞いて、意見を聞いて、もっともっと読者の皆さんと『距離の近い』CGWORLDにしていこうと決めました。皆さんのご意見やご提案などにはダイレクトに触れさせていただきたいですし、これまでもご協力いただいていたアーティスト、クリエイターやエンジニア、またCG関係者の皆様にも、ひき続きご協力いただけたら幸いです。
また、それはこれまで素晴らしいCGWORLDをつくってこられたCGWORLD編集部の皆さんも同じです。編集部の皆さんを信頼して今までのように面白い企画や記事がたくさん出るような、自由で『距離の近い』チームになったらいいなと思います。
また、良くも悪くも、ここ数年気がついたらCGの仕事のあり方も大きく変わっていっています。具体的に言うと、リモートワークで仕事することが主流になった業界や会社もあったりして、CGも国内からでも世界中がより身近になってきました。そんな中でこれからのCGWORLDの内容も、より世界との『距離も近く』感じるよう、いろいろな技術や作品など幅の広く、深い内容にしていけたらとも思っています。
本誌の新しい特集や記事はもちろん、CGWORLDの講座や企画など、チームの皆さんと新しいことに向けてすでに動き出しています。
これからの『距離の近い』CGWORLDもぜひご期待ください。
これからよろしくお願いいたします。
2022年1月
若杉 遼
2012年にサンフランシスコの美術大学Academy of Art Universityを卒業後、Pixar Animation StudiosにてCGアニメーターとしてキャリアを始める。2015年にサンフランシスコからカナダのバンクーバーに移り、現在はSony Pictures Imageworksに所属。CGアニメーターとしての仕事の傍ら、CGアニメーションに特化したオンラインスクール「AnimationAid」を創設、現在も運営のほか講師としてクラスも教えている。これまでに参加した作品は『アングリーバード』(2016)、『コウノトリ大作戦』(2016)、『スマーフ スマーフェットと秘密の大冒険』(2017)、『絵文字の国のジーン』(2018)、『スモールフット』(2018)、『スパイダーマン スパイダーバース』(2019)、『ミッチェル家とマシンの反乱』(2021)、『モンスター・ホテル4』(2022)など
Twitter:@Ryowaks
ブログ「わかすぎものがたり」:ryowaks.com
アニメーションエイド:animationaid.com