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数字で見るCG業界のパソコン事情

1.CG業界におけるBTO PC事情

BTOとはBuilt to Orderの頭字語で注文を受けてから逐次組み立て、発送する販売形態のこと。すでに完成している商品を納入する形態に比べると、購入者が搭載パーツを選べるなど自由度が高い。

近年はCGが身の回りで利用される機会が増え一般的になったこと、またCG制作に必要となる高性能なパーツが安価になったことで制作人口が増加している。それに伴い、国内のBTO PCのメーカー側も高性能なデジタルアーティスト向けラインナップを揃えてきた。

このような背景があり、CG業界ではここ数年でBTO PCの導入が急速に進んでいる。価格の安さばかりでなく、安定動作性やサポート体制といった性能以外の面も評価されており、ここ数年でのシェア拡大につながったとみられる。

プロのデジタルアーティストが使用するPCメーカー
※CGWORLD本誌145号、185号でのアンケートに基づく

2.制作ジャンルからみるBTO PC導入状況

遊技機、そしてアニメ業界において国内BTO PCの導入が顕著だ。どちらもここ数年で3DCG映像の活用が増えてきた業界で、スタッフの増員を積極的に行なっている企業が多い。スタッフを増員すれば同時にPCの増設が必要となり、その際に比較的安価で導入できる国内BTO PCは有力な購入検討対象となるだろう。

アニメCGの制作現場などでは納期が短い作品制作が行われる場合もあるが、そんな現場で必要となるのは安定性の高いPCであり、故障の際の迅速なリカバリーだ。つまりこういった業界での多数の導入実績は、使用における高い信頼性を物語っている。

国内BTO PCを導入するデジタルアーティストの手がけている作品ジャンル
※CGWORLD本誌185号でのアンケートに基づく

3.学生のPC購入価格帯について

12.5万~15万円の価格帯のPCが学生の購入希望としては最も多い。作業内容により機材構成は変わるだろうが、BTO PCでこのクラスの製品であればマルチコアのCPU、高性能のグラフィックスボードを搭載しているものが多く、Mayaなどハイエンドな3DCGソフトの動作環境も満たせるだろう。

下記で上記価格帯でのBTOメーカーの各社いち押し製品を紹介する。今後の制作の相棒となるPC購入の参考にしてほしい。

学生のパソコン購入予算
※CGWORLD Entry vol.8でのアンケートに基づく

学生クリエイター向け!
BTOメーカー担当者のおススメPC紹介!


1.株式会社サイコム

  • 製品名:Lepton WS2400Z97-M
    価格:14万8,210円(税込)

  • ● CPU インテル Xeon プロセッサ E3-1226 V3シリーズ
    ● CPUクーラー 水冷式 Asetek 550LC+12cm静音ファン
    ● チップセット インテル Z97
    ● メモリ DDR3-1600 16GB(8GB*2 Dual Channel)
    ● HDD 東芝製 2TB 高信頼性 7200rpm
    ● グラフィックスボード NVIDIA Quadro K420 1GB [DVI/DisplayPort]
    ● LAN オンボード インテル製ギガビットイーサネット
    ● ケース 静音ミニタワー型(W200xH378xD453mm)
    ● 電源 Antec 650W 80PLUS Silver認証
    ● OS Windows 7 Professional SP1 64bit
    ※上記スペックは標準からBTOカスタマイズされた構成となります。
    ※記載の価格は2015年3月10日時点の税込価格です。最新の価格は弊社ホームページをご確認下さい。仕様、価格、外観等は予告なく変更する場合があります。
    ※液晶ディスプレイ、マウス、キーボードは別売

POINT.1
Quadro標準搭載の水冷・静音ワークステーション

最新のワークステーション向けインテル Xeon E3プロセッサーとNVIDIA Quadroグラフィックスボードを標準搭載。3DCG、CADそして映像編集といったプロフェッショナル向けアプリケーションに最適な静音性も重視した水冷仕様(メンテナンスフリー)のミニタワー型ワークステーション。負荷の大きい作業時でも、動いているのか疑わしくなるほどの静けさ! 高い冷却性能と拡張性をコンパクトな筐体に収め、コストパフォーマンスも両立させたバランスに優れたモデルです。

POINT.2
アニメCGクリエイター入門者必見

これからクリエイターを目指す方で、どのようなPCを購入して良いのかわからない、もしくは「ワークステーション=高価」というイメージをもたれている方は必見です! 3DCGソフトだけでなくPhotoshop、IllustratorなどAdobe製品の多用にも適したコストパフォーマンス重視のお勧めモデル。コンパクトな筐体に水冷CPUクーラーを標準搭載した本製品は静音性と堅牢性を両立させたいユーザー様にもお勧めです。

もっとくわしく知りたいかたはこちらから

■お問い合わせ先
株式会社サイコム
TEL: 048-994-6070(祝日除く月~金10 ~12時、13~17時)
e-mail: pc-order@sycom.co.jp


2.株式会社マウスコンピューター

  • 製品名:MDV-GZ7550X-SH
    価格:12万9,800円(税別・送料別)

  • ● CPU インテル Core i7-4790 プロセッサー
    ● チップセット インテル Z97 Express
    ● メモリ 16GB DDR3
    ● SSD 120GB インテル 530
    ● HDD 1TB 7200rpm
    ● グラフィックスボード NVIDIA GeForce GTX960 / 2GB
    ● 光学ドライブ DVDスーパーマルチドライブ
    ● カードリーダー マルチカードリーダー
    ● 電源 500W 80PLUS SILVER 電源
    ● OS Windows 8.1 Update 64ビット
    ※液晶ディスプレイはオプション

POINT.1
映像制作工程の全てを高速化!

3DCGの制作からアニメーション制作、レンダリングまで、映像制作の全工程を快適にこなす高性能マシンです。最新の高性能グラフィックスボードGeForce GTX960 と、最大4GHzの4コアCPU、16GBもの大容量メモリを組み合わせました。SSD+HDD仕様で、PCの起動やアプリの動作を高速化しながら、大容量のデータ領域も確保しています。拡張性に優れたタワー型筐体で、後からキャプチャカードなどを増設したくなった場合も困りません。

POINT.2
CGWORLDに載るプロたちに近づきたい方にお勧め!

3ds Max、Maya、ZBrushやNUKEなど、CGWORLD本誌で紹介されている、ほぼ全てのアプリケーションが快適に動作するため、掲載されているメイキングなどを自分でも試したい方、勉強したい方、本格的に作品制作したい方にお勧めです。また、当製品は3Dコンテンツ制作だけでなく、最新の本格的な3Dゲームにも対応しています。勉強という意味でのプレイも含めて、学生生活の様々なシーンで活用できる、バランスの良いマシンを求める方に最適な1台です。

もっとくわしく知りたいかたはこちらから

■お問い合わせ
株式会社マウスコンピューター
TEL(法人): 03-6739-3808(平日:9~18時、土日祝:10 ~20時)
TEL(個人): 03-6833-1010(10~20 時 ※年末年始を除き無休)