中国・Bambu Lab社(日本法人・Bambu Japan株式会社)は7月29日(火)、FDM(熱溶解積層)方式3Dプリンタ用の新フィラメント「PLA タフ+(PLA Tough+)」の販売を開始した。従来製品と比較して高い靭性を備え、しなやかに曲がる特性を持ち、反りや糸引きの少ない印刷のしやすさ、積層痕の目立ちにくいマットな仕上がりが特徴となる。同社オンラインストアにて、全7色・1kg5,980円(税込)で販売されている。

カラーバリエーションはオレンジ・シアン・グレー・シルバー・ブラック・ホワイト・イエローの全7色。スプール(糸巻き)も付属する。

▲全7色のカラーバリエーション
▲スプール(糸巻き)が付属

PLA タフ+は通常の衝撃により割れやすいPLAと比較して高い靭性を備えており、力が加わるパーツ落下させるパーツであっても破損率を低く抑えることができるという。

▲折り曲げへの耐久性比較。左がPLA Basic、右がPLA タフ+

また、力を加えるとしなやかに曲がる特性を持っていることから、スナップフィット(はめ込み式)の機構や、ある程度の柔軟性が求められる部品にも使用できる。

印刷特性については、ABSやPETGのような高耐久フィラメントでは反りや糸引きが発生しやすいところ、PLA タフ+は通常のPLAと同様の手軽な印刷が行えるよう設計されている。

フィラメント直径は1.75mm推奨ノズル温度は約210~240℃推奨ヒートベッド温度は約35~45℃。Bambu Lab製プリンタで使用する場合は、フィラメントスプールに取り付けられたRFIDタグにより、フィラメントの種類や色、残量をプリンタが自動で読み取る「AMS(自動材料システム)」が利用できる。

■PLA タフ+(Bambu Lab ストア)
https://jp.store.bambulab.com/products/pla-tough

■New Filament Drop! Meet PLA Tough+(Bambu Lab Community Forum、英語)
https://forum.bambulab.com/t/new-filament-drop-meet-pla-tough/186208

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