デザイナー/デザインエンジニアのDaniel Petho氏は12月15日(月)、Webブラウザ上で手軽に画像や動画をCMYKのハーフトーン(網点)に変換できる無料Webアプリ「CMYK Halftone Emulator」を更新した。プレフィルタの設定項目が増え、ブラーとアンチエイリアスの品質が向上し、MP4形式での録画も行えるようになった。また、ソースコードはオープンソース(MITライセンス)で公開されている。
added some quality-of-life improvements to the cmyk emulator based on all the feedback:
— daniel petho (@nonzeroexitcode) December 14, 2025
— more pre-filter settings, incl. better blur
— better antialiasing, so (hopefully) no more artifacts
— .mp4 record, on mobile too!
thanks y'all!! pic.twitter.com/BOh91EY5G3
「CMYK Halftone Emulator」には詳細なパラメータ設定が用意されている。コントラストや明るさはもちろんのこと、ハーフトーン処理におけるドットの周波数(Frequency)やサイズ、さらには「Dot Roughness(ドットの粗さ)」や「Edge Fuzz(エッジの毛羽立ち)」といった項目まで微調整が可能。これにより、インクのにじみや紙への定着ムラといった、印刷物特有のリアルな質感をシミュレートできる。
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▲12項目にわたるハーフトーン設定。今回の更新で設定項目が増えたほか、Blurの品質が改善している -
▲ブレンドモードは差分(Subtractive)、加算(Additive)、通常(Normal)の3種類
また、CMYKの各レイヤーは個別に表示・非表示を切り替えられるほか、各色のスクリーン角度(Screen Angles)も1度単位で変更可能。モアレの発生を意図的に制御するといった高度な表現も行える。さらに、インクカラーや用紙の色(Paper Color)は16進数のカラーコードで任意に指定できるため、印刷で用いられる狭い範囲のプロセスカラーに縛られず、スクリーン上で描画できるRGBカラーによる広い範囲のカラーでハーフトーンを構成できる。
■CMYK Halftone Emulator(Webアプリ)
https://cmyk.danielpetho.com/
■CMYK Halftone Emulator(GitHub)
https://github.com/danielpetho/cmyk-halftone-emulator
■Halftone color print on paper
https://www.shadertoy.com/view/fdjyR1
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