Sparseal社は6月3日(水)、リポトロジーツール「CozyBlanket Pro」のアーリーアクセス登録受付を開始した。AI支援によるリトポロジー、UVアンラップ、GPU演算を活用したパッキング、そしてテクスチャベイクなど、複雑なジオメトリをクリーンで効率的な実制作向けのアセットへと変換するための機能を備える。旧「CozyBlanket」のアップデート版ではなく、コードや設計をゼロから再構築した、WindowsとMac向けツールとして開発中。
Introducing CozyBlanket Pro
— Sparseal (@sparseal) June 2, 2026
A next-generation mesh optimization and cleanup toolkit, built from the ground up with AI-assisted retopology, cutting-edge UV tools, and powerful tool system to transform complex geometry into clean, efficient, production-ready assets. pic.twitter.com/HdqE6uSINd
AIを活用したリトポロジー
CozyBlanket Pro enables effortless topology flow editing.
— Sparseal (@sparseal) June 3, 2026
Simply delete the area you want to rework and sketch a guide with your desired loop flow. Autocomplete suggestions automatically adapt to the target patch. pic.twitter.com/0vjK7fPNEI
CozyBlanket Proは、ハイポリとローポリのメッシュを継続的に解析し、リアルタイムで自動補完の提案を生成する独自のトポロジー予測AIを備える。複雑なツールの切り替えやジェスチャーを覚える必要はなく、ユーザーはモデルの特定の領域を削除してガイドとなる線をスケッチするだけで、理想的なループのフローを再構築できる。
Base mesh creation in under 60 seconds with CozyBlanket Pro's guided AI topology predictor, fully real-time.
— Sparseal (@sparseal) June 18, 2026
Currently in development. pic.twitter.com/oc1uUFlIUv
AIは極の配置(Pole placement、5つ以上のエッジが集まる頂点)や複雑なループのリルート(Loop reroutes、ポリゴンのエッジのながれを引き直すこと)を伴う穴埋めに対しても、アーティストの意図を汲んだクリーンな四角形ポリゴンの構成を提案し、わずか60秒未満でのベースメッシュ作成を可能にする。
CozyBlanket Pro suggests complex hole fills and bridge solutions that require multiple loop reroutes.
— Sparseal (@sparseal) June 20, 2026
You can draw guides at any time until you achieve the exact loop flow you need. pic.twitter.com/N4k5q9Qm3f
UVアンラップとGPUパッキング
UVアンラップの工程においては、3Dビューポート上で直接シームをマークし、UVを変換できる直感的なワークフローを提供する。新しいGPUベースのパッキングアルゴリズムにより、毎秒数兆通りものレイアウトの組み合わせを評価することで、数千のUVアイランドを限られたテクスチャスペースへ超高速かつ最適に自動配置する。また、トランスフォームケージや領域指定パッキングといった手動ツールも備える。
テクスチャベイク
テクスチャベイクについては、頂点カラー、ノーマル、アンビエントオクルージョンのベイクに対応し、複数のUVセットやUDIMワークフローをサポート。さらに、カスタムノーマルのサポートや、より正確なレイキャストを実現するためのベイクケージ編集機能も備える。また、アーティファクトの特定しやすさを考慮し、ベイク専用のビューポートではハイポリとローポリを並べて表示できる。
制作パイプラインへの統合
CozyBlanket Proは実制作のパイプラインへの統合を念頭に設計され、単一のファイル内でキャラクター全体や環境をまるごと管理できる。シーンアウトライナーを用いてオブジェクトの単独表示やミュート設定が可能で、複数のオブジェクトを単一のUVレイアウトにまとめたり、複数のテクスチャセットを一度のパスでベイクしたりといった一括処理にも対応。
また、今後新しいネットワークブリッジ機能の実装が予定されており、これによりローカルネットワーク経由で他のデスクトップDCCツールとの間で、迅速かつシームレスにシーンデータを転送することが可能になるとのこと。
■CozyBlanket Pro 公式ページ
https://sparseal.com/cozyblanket-pro/
CGWORLD関連情報
●Abe Leal氏、Substance 3D PainterとMarmoset Toolbag 5のテクスチャリング機能の比較検証動画を公開 UIの使い勝手からジェネレータ、書き出しまで
Abe Leal氏が動画「Substance vs Marmoset - Which one makes better textures?」を公開。Substance 3D PainterとMarmoset Toolbag 5のどちらがテクスチャリングに優れるかを検証する内容で、インターフェイスの使い勝手から、ジェネレータの柔軟性、ハイポリゴンモデルへの直接的なアプローチ、そして最終的なテクスチャの書き出しまで、両ツールの長所と短所を解説している。
https://cgworld.jp/flashnews/01-202606-SPvsMarmo.html
●ZBrushによるドラゴンのチュートリアル動画公開 Marmoset Toolbag 5でのライティング〜レンダリングまで
Pablo Muñoz Gómez氏が、動画「How I Made This Dragon - From Start to Finish」を公開。ドラゴンの頭部を題材に、ZBrushによるベースメッシュの作成やスカルプト、テクスチャリング、そしてMarmoset Toolbag 5によるライティングとレンダリングまでを実演している。
https://cgworld.jp/flashnews/01-202606-ZB-Dragon.html
●MayaによるUVアンラップテクニック動画公開 Blizzard作品のようなスタイライズドルックを効率的に美しく仕上げるためのワークフロー
MR3D-Dev氏が自身のYouTubeチャンネルにて動画「Unwrap Character Model UV like Blizzard」を公開。Blizzard Entertainment社のゲームタイトル(ディアブロ IV、World of Warcraft、オーバーウォッチ)などで見られる、最適化されたキャラクターモデルのUV展開の手法を解説するチュートリアル動画となっている。全体としては、後工程となるSubstance 3D Painterでのテクスチャリングやベイクを効率的かつ美しく仕上げるために、Mayaを用いて手動でUVシェルを長方形化するワークフローを、約40分にわたって解説している。
https://cgworld.jp/flashnews/01-202606-MayaUnwrapUV.html