Sparseal社は6月3日(水)、リポトロジーツール「CozyBlanket Pro」のアーリーアクセス登録受付を開始した。AI支援によるリトポロジー、UVアンラップ、GPU演算を活用したパッキング、そしてテクスチャベイクなど、複雑なジオメトリをクリーンで効率的な実制作向けのアセットへと変換するための機能を備える。旧「CozyBlanket」のアップデート版ではなく、コードや設計をゼロから再構築した、WindowsとMac向けツールとして開発中。

AIを活用したリトポロジー

▲理想とするループのながれのガイドをスケッチするだけで、トポロジーフローを容易に編集できる

CozyBlanket Proは、ハイポリとローポリのメッシュを継続的に解析し、リアルタイムで自動補完の提案を生成する独自のトポロジー予測AIを備える。複雑なツールの切り替えやジェスチャーを覚える必要はなく、ユーザーはモデルの特定の領域を削除してガイドとなる線をスケッチするだけで、理想的なループのフローを再構築できる。

▲AIによるトポロジー予測により、60秒かからずにベースメッシュを作成可能

AIは極の配置(Pole placement、5つ以上のエッジが集まる頂点)や複雑なループのリルート(Loop reroutes、ポリゴンのエッジのながれを引き直すこと)を伴う穴埋めに対しても、アーティストの意図を汲んだクリーンな四角形ポリゴンの構成を提案し、わずか60秒未満でのベースメッシュ作成を可能にする。

▲複雑なループのリルートを伴う穴埋めやブリッジに対しても最適なメッシュを提案

UVアンラップとGPUパッキング

  • ▲3DビューベースのUV編集
  • ▲GPUを活用したパッキング

UVアンラップの工程においては、3Dビューポート上で直接シームをマークし、UVを変換できる直感的なワークフローを提供する。新しいGPUベースのパッキングアルゴリズムにより、毎秒数兆通りものレイアウトの組み合わせを評価することで、数千のUVアイランドを限られたテクスチャスペースへ超高速かつ最適に自動配置する。また、トランスフォームケージや領域指定パッキングといった手動ツールも備える。

テクスチャベイク

テクスチャベイクについては、頂点カラー、ノーマル、アンビエントオクルージョンのベイクに対応し、複数のUVセットやUDIMワークフローをサポート。さらに、カスタムノーマルのサポートや、より正確なレイキャストを実現するためのベイクケージ編集機能も備える。また、アーティファクトの特定しやすさを考慮し、ベイク専用のビューポートではハイポリとローポリを並べて表示できる。

▲UDIMサポート

制作パイプラインへの統合

▲複数オブジェクトを管理

CozyBlanket Proは実制作のパイプラインへの統合を念頭に設計され、単一のファイル内でキャラクター全体や環境をまるごと管理できる。シーンアウトライナーを用いてオブジェクトの単独表示やミュート設定が可能で、複数のオブジェクトを単一のUVレイアウトにまとめたり、複数のテクスチャセットを一度のパスでベイクしたりといった一括処理にも対応。

また、今後新しいネットワークブリッジ機能の実装が予定されており、これによりローカルネットワーク経由で他のデスクトップDCCツールとの間で、迅速かつシームレスにシーンデータを転送することが可能になるとのこと。

■CozyBlanket Pro 公式ページ
https://sparseal.com/cozyblanket-pro/

CGWORLD関連情報

●Abe Leal氏、Substance 3D PainterとMarmoset Toolbag 5のテクスチャリング機能の比較検証動画を公開 UIの使い勝手からジェネレータ、書き出しまで

Abe Leal氏が動画「Substance vs Marmoset - Which one makes better textures?」を公開。Substance 3D PainterとMarmoset Toolbag 5のどちらがテクスチャリングに優れるかを検証する内容で、インターフェイスの使い勝手から、ジェネレータの柔軟性、ハイポリゴンモデルへの直接的なアプローチ、そして最終的なテクスチャの書き出しまで、両ツールの長所と短所を解説している。
https://cgworld.jp/flashnews/01-202606-SPvsMarmo.html

●ZBrushによるドラゴンのチュートリアル動画公開 Marmoset Toolbag 5でのライティング〜レンダリングまで

Pablo Muñoz Gómez氏が、動画「How I Made This Dragon - From Start to Finish」を公開。ドラゴンの頭部を題材に、ZBrushによるベースメッシュの作成やスカルプト、テクスチャリング、そしてMarmoset Toolbag 5によるライティングとレンダリングまでを実演している。
https://cgworld.jp/flashnews/01-202606-ZB-Dragon.html

●MayaによるUVアンラップテクニック動画公開 Blizzard作品のようなスタイライズドルックを効率的に美しく仕上げるためのワークフロー

MR3D-Dev氏が自身のYouTubeチャンネルにて動画「Unwrap Character Model UV like Blizzard」を公開。Blizzard Entertainment社のゲームタイトル(ディアブロ IV、World of Warcraft、オーバーウォッチ)などで見られる、最適化されたキャラクターモデルのUV展開の手法を解説するチュートリアル動画となっている。全体としては、後工程となるSubstance 3D Painterでのテクスチャリングやベイクを効率的かつ美しく仕上げるために、Mayaを用いて手動でUVシェルを長方形化するワークフローを、約40分にわたって解説している。
https://cgworld.jp/flashnews/01-202606-MayaUnwrapUV.html