スタジオブロスは、3DCG制作現場でのデータ変換作業の効率化を実現する、3DCGデータ変換サービス(法人向け)の提供を開始した。

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背景と課題

  • 3DCGデータ変換サービスによる、リアルタイムアセットへのデータ変換例

日本国内のメタバース市場は成長を続けており、市場規模は2024年度の2,750億円規模から2028年度には1兆8,700億円までに急激に拡大すると予測されている(総務省 令和7年版情報通信白書による)。その中でも、Unreal Engineなどのゲームエンジンを活用したリッチなメタバースコンテンツ制作に必要なリアルタイムアセットへのニーズが高まっているが、国内ではそのリアルタイムアセットが不足している。

また、既存の3DCGアセットをリアルタイムアセットに転用するには、データ変換作業の工数や最適化スキルを持つ人材の確保が必要であることや、リアルタイムアセット制作を提供する事業者が国内に少ないことが課題となっている。

こうした課題に対してスタジオブロスは、2024年11月から3DCGアセットをリアルタイムアセットに変換する試用サービスを開始し、変換品質や提供フローの改良を進めてきた。

このたび、スタジオブロスはオンライン上でアセット変換の依頼、見積り、変換結果のプレビュー、変換後のデータ取得までを一貫して行うことができる法人向けサービスとして、正式提供を開始する。

サービスフロー

変換の流れ

預かった3DCGアセットを、Unreal Engineで展開可能なリアルタイムアセットへ変換する。

3DCG変換サービスのWeb画面

この3DCGデータ変換サービスを使用し、Mayaで作成した3DCGアセットをUnreal Engineで展開可能なリアルタイムアセットへ変換することで、自社内での3DCGアセット変換作業の効率化をはじめ、変換した3DCGアセットをEpic Gamesが提供するFabから公開することで、Unreal Engine、Unreal Editor for Fortnite(UEFN)でも広く活用することが可能となる。

具体的には、ゲームコンテンツ制作、バーチャルプロダクション向け背景アセット制作、テレビ番組やVR/MR/メタバースコンテンツ制作、製造業界における3Dプロダクト・コンフィギュレーター制作、アパレルや玩具のイーコマース事業分野での商品製造などの様々な領域で、専門のスキルがなくても手軽に3DCGアセットを活用できる。

サービス概要

【サービス対象】
法人のお客様

【受入データ】
Autodesk Maya(2020-2023)シーンファイル + Autodesk Arnold(6.0.3-7.1)で制作した3DCGデータ
※ 本サービスでは、1オーダー毎に最大10ファイルまでの登録・変換が可能
※ アップロードは1ファイルあたり最大2GBまで

【変換データ】
Unreal Engineで展開可能なアニメーションがついていない3DCGデータ(Unreal Engine 5 Projectファイルを納品)

【基本利用料金】
2,000円~/1アセット

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