映画レーベルNOTHING NEWが初のオリジナル劇場長編アニメーション作品『我々は宇宙人』の制作を発表。あわせて、本作のティザーポスターとティザー映像も解禁。監督はYOASOBIのMVなどで独自の映像表現を世に送り出してきた映像作家・門脇康平であり、2026年の完成を目指して制作中。より豊かな映像体験として完成させるために、クラウドファンディングを実施中である。

NOTHING NEW -我々は宇宙人- ティザー映像
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作品概要

<あらすじ>
小学三年生の夏、内気な少年・【つばさ】は、クラスの人気者・【暁太郎】と出会い、親友になる。小さな世界の中で、かけがえのない時間を過ごしていくふたり。しかし、ある些細な事件をきっかけに、ふたりの関係は引き裂かれて——。

30年以上にわたる少年たちの友情と再会を通して、人が生きることの意味を静かに問いかける物語。

<製作体制>
企画・脚本・監督・絵コンテ・編集:門脇康平
共同製作:MIYU PRODUCTION
企画・製作・制作:NOTHING NEW

製作にあたって

門脇康平監督 コメント

門脇康平

1996年生まれ。アニメーション作家。東京藝術大学デザイン学科卒業後、アニメ制作会社に就職する。その後独立し、主に舞台映像やCM映像、プロダクトPVのディレクション等を経てアニメーション作家になる。実写素材や立体のマテリアルをアニメーションに融合させる独特の映像スタイルによって重厚感のある作品を作り上げる。代表作は、YOASOBI『優しい彗星』Official Music Video。

初めまして、門脇康平と申します。
5年前から地道に作り続けている作品の完成がやっと見えてきたこのタイミングでみなさんにお知らせすることができ、嬉しく思います。

自分には、昔からずっと作りたいと思っていた長編アニメーションの構想がありました。
プロデューサーの林と二人、ここから先がどうなるかもわからない状態から気づけば多くの仲間に囲まれて、原画だけでいえば8割くらい描き終わるところまできています。完成がみえてきたこのタイミングで、少しでも多くの方にこの作品を知っていただきたく初めてのティザー映像をつくりました。

二人の少年の様子は、誰もが持つ“懐かしく、儚い”気持ちを呼び起こします。この作品を観てくださる方が、自分の人生を肯定できるような作品となることを目指しています。完成まではまだ少しかかりますが、ぜひ応援していただけたら嬉しいです。

林健太郎(NOTHING NEW代表)コメント

林健太郎

1993年生まれ。東宝株式会社に2017年新卒入社。2020年コロナ禍となり、オンラインの創作集団「ノーミーツ」を立ち上げ、多数作品を制作。文化庁メディア芸術祭、ACCなど受賞。2022年にNOTHING NEWを創業。

2022年4月、NOTHING NEWを1人で立ち上げた頃に門脇と出会いました。お互いにアニメ映画制作の経験は無く、場所も金も無い。2人しかいない。それでもきっとつくれるはずだと走り始め、3年半が経ち、本当に沢山の方々からの協力のおかげでついに完成が見えてきました。

部活動のような小さなチームですが、これまでに無い新しいアニメーションが出来つつあります。あの頃が忘れられない全ての人に、見ていただきたいです。

また、より良い形で作品を届けるために、クラウドファンディングをはじめました。本作では、支援者のみなさまとともに次なる過程を歩みたいと考えています。若手監督と新鋭スタジオが挑むオリジナル脚本の長編アニメーション。高いハードルに挑戦するこの現場を、ともに挑み、ともに喜びを分かち合っていただけたら嬉しいです!

クラウドファンディングについて

集めた資金は、制作費・宣伝費に充てる予定である。特に本作では「作画のクオリティアップ」とクラウドファンディングを含めた「作品をより広く届けること」に力を入れていく。

制作クオリティアップ費用:500万円

作品のこだわりである、リアルな質感を追求するため仕上げ工程でもレイヤーを追加して動かすなど、細かい調整が必要。以下は一例だが、出来上がった原画に服やランドセルの経年劣化を加え、窓の外からの光の加減を調整するだけで見違えるほどクオリティが変わる。

作品をより広く届けるための費用:300万円

完全オリジナル作品である本作は、作品を多くの方に知っていただくためにも公開前に監督が直接作品について説明できるイベントを予定。全国の劇場での公開準備や本クラウドファンディングで応援した方限定のイベントの開催など実施していきたいと考えている。

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本作に対する応援コメント ※敬称略

Ayase(アーティスト)

門脇君との出会いは2020年、僕のボカロ楽曲"よくばり"のMV制作を依頼したタイミングでした。
作品のかっこよさやクオリティはさることながら、MVを制作する際の楽曲やアーティストに対する向き合い方はリスペクトに溢れ、とても情熱的で真っ直ぐでした。
そんな彼の創作への熱意、真面目すぎるほど誠意に満ちたその姿勢に惹かれ、その後YOASOBIの"優しい彗星"という楽曲のMV制作もご依頼しました。
プライベートでもお酒を交わした仲ですが、最近は会えていないのでどんな活動をされているのかと思えば長編アニメーションにチャレンジされていたとは。
彼の作品の一ファンとして完成がとても楽しみです。
そして同時に彼の純粋で直向きな性格ゆえ無理をし過ぎていないかは少し心配です。
5年前、彼が恐竜と宇宙人の絵を落書きしてくれたPCで僕は沢山の楽曲を作ってきました。
あれから3台ほど買い替え、今は純正そのものまっさらなPCを使っています。
このアニメーションが完成した暁には、是非新たな落書きをお願いします。

屋代陽平(株式会社ミュージックレイン 代表取締役)

2020年5月15日、当時担当していたYOASOBIのスタッフTwitterに届いたDMが、門脇さんとの出会いでした。その後、TVアニメ『BEASTARS』のエンディングテーマ「優しい彗星」のMVで、作品と仕事に向き合うとんでもない熱量とこだわりに圧倒され、少し不器用だけどとにかく実直な人柄に惹かれました。

約3年がかりのこのプロジェクトに、きっとずっと、恐ろしいほどのエネルギーを注ぎ込み続けてきたことでしょう。だからこそこの場を借りて、僕はさらに発破をかけたいと思います。それが、門脇康平というクリエイターに対する何よりの誠意だからです。心からの応援と、期待を込めて。

荒木啓子(ぴあフィルムフェスティバルディレクター)

不思議な映画をみた。ぴあフィルムフェスティバル(PFF)の「PFFアワード2017」に応募された『蠟石』。言葉で説明するのがとても難しいアニメーション、いや、実写? その手法も物語も、あらゆる境界を柔らかに超えながら、気づくと大河ドラマへと展開し、そこに川越愛とおかしみも忘れない、他に類のない29分間。

はたちの門脇康平・東京藝大在学中のいい風が通るこの自主映画に魅了された人は尽きない。その彼が、いま、創作への誠意の塊のような「NOTHING NEW」の林健太郎という盟友を得、完成近づく長編タイトルが『我々は宇宙人』・・・おお、どんどん妄想が膨らんで止まらない。『蝋石』の、あの、日常と地続きで語られたあの宇宙が、強力なスタッフや技術を得て、一体どこへ?「宇宙人」って、もう耐えがたく楽しみすぎる!

山内章弘(映画プロデューサー)

林さんと出会ったのは前の会社に在籍していた時のこと。新入社員として入社してきた彼は、ただただ映画を愛する好青年という印象だった。
しかしNOTHINGNEWを立ち上げ再び私の前に現れた彼は違っていた。見たこともないものを作り届けることに対して狂気じみた熱量を持ち、門脇監督をはじめとした仲間たちを巻き込んでまるで台風の目みたいな男へと変貌していた。
既存のルールには則らない。だから今回のアニメ作りだって苦労は多いだろう。それでも自分たちのやり方を貫いて欲しい。いつかそれが「当たり前の事」になる日を信じて。
今回も見た事のないものが観れること、楽しみにしてます。

大高健志(MOTION GALLERY 代表)

振り返ると、林さんとの出会いは下北沢でした。2022年に下北沢の駅前に「K2」を立ち上げてから1年経とうかとしていたタイミングだったと思います。「K2」は若い人たちで映画文化をつくっていこうというモメンタムを生み出していきたいと運営しているミニシアター。そんな私の挑戦ともあいまって、その時お話した時間は鮮烈でした。これからの映画のかたちを新しく作り変えようとして動き出している、そして共闘していけそうなビジョンを持っているチームがここにもいるんだと感じとても嬉しい時間でした。
それから3年。NOTHING NEWが下北沢で VHS喫茶「TAN PEN TON」のオープン、『NN4444』『〇〇式』製作・公開と、本当に次の光が感じられる挑戦を積み重ねている姿から本当に目が離せない存在になっていると思います。
私も引き続き応援したいと強く思っていますし、是非映画が好きな多くの人にも、彼らの挑戦に応援と注目をしてほしいと思っています。