多摩美術大学美術学部情報デザイン学科メディア芸術コースによる2022年度卒業制作展「裏面上のステッチ」が開催される。
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■開催趣旨についてのコメント

この度、私たちは、多摩美術大学 情報デザイン学科 メディア芸術コース4年生有志による、卒業制作展覧会「裏面上のステッチ(りめんじょうのステッチ)」を開催いたします。大学の外で行われる卒業制作展は、学生主体の運営で年ごとに開催され、多くの方にご来場いただいてきました。こうした機会は、メディア芸術コースで学んできた学生の活動とともに、メディア芸術コースについて知っていただく機会にもなっています。今年の卒業制作展には例年以上に多くの学生が出展しています。その作品一つひとつに独自の評価軸が存在しており、それぞれがそれぞれに深く語らえるものになっているでしょう。

私たちは、これらの作品が一同に会する意味を、改めて考えます。
同じ場所で学んできた者たちが、どのようにして異なる作品を作ったのか。
同じ見た目に近づいた作品が、どうやって異なるアプローチで展開したのか。
同じテーマを秘める作品が、どんな異なる手法で制作されたのか。
同じメディウムの作品が、なぜ異なる意味を持つのか。
異なる出自、意味、手法、メディウム、テーマ、アプローチ、思想の作品がひとつの場所に集まったとき、一体なにが表出されるのか。

展覧会『裏面上のステッチ』では、この「一同に会する意味」を、刺繍の裏面に似ている、と考えました。刺繍の裏面は、形を為そうとするパターンに、ランダムな動きや、迷いや、遊びがあります。その結果、糸同士は絡み合って、思いもよらない繋がりができたり、逆に意外な独立性が生まれたりしています。しかし、それらは通常、表面から見ることの無いものです。同展覧会での作品たちは、表面から見えないところに、思わぬ繋がりや独立性を持っています。刺繍の裏面の、複雑で、意外な模様〔ステッチ〕のように、作品の表面だけでは見えてこない『裏面上のステッチ』。それをあえて想像することで、より深く作品たちを読み取れると考えています。

卒業して、異なる場所で次のものづくりに向かう私たちが、どのようにして学び、どうやって思考して、どんなところに向かうのか。皆さんにも、ぜひ思いを巡らせながら鑑賞していただければと思います。

■展覧会情報

展覧会名:多摩美術大学美術学部情報デザイン学科メディア芸術コース 22022年度卒業制作展示
『裏面上のステッチ』(りめんじょうのすてっち)
会期:2023年2月24日 (金) ~ 26日 (日)11時~20時30分(最終日19時)
ライブイベント:2月26日(日)16時開場~19時閉場(変更の可能性あり。詳細はHPにて)
入場料:無料
会場:3331Arts Chiyoda https://www.3331.jp/
作品形態:平面、立体、インスタレーション、映像
企画:多摩美術大学美術学部情報デザイン学科メディア芸術コース 2022年度卒業制作展実行委員会
協賛:株式会社ココノス、株式会社コマデン、株式会社スーパースーパー、株式会社セルシス、株式会社 FUNDINNO、株式会社レベルファイブ、篠原紙工、ファブラボ神田錦町、ミヤマ電設有限会社、吉田金糸店(五十音順・敬称略)