京都府舞鶴市のBird fab studio株式会社は、日本生地を高解像度スキャンしたテクスチャを販売するサイト「KIZI」をローンチ。同時に、同社取扱生地を使用した作品コンテスト「Fabric Texture Contest」の作品募集を開始した。

「KIZI(キジ)」とは?

「KIZI」とは、ファブリック・繊維業界向けのITプラットフォームを運営するBird fab studioが提供する、CG業界向けの新サービス。日本の伝統と文化が生み出した高品質でユニークな日本製生地を、最大2,000dpiの高解像度スキャンによりデジタル化し、テクスチャなどとして販売する。

取り扱いの生地は100年以上前のアンティーク資料から着物、ファッション生地に至るまで、3,800点以上とバリエーション豊か。

各生地のテクスチャデータは、素材を凹凸感や毛のながれなどといった不均一な生地の表情を高精度に読み取り、カラー、ノーマル、ディスプレイスメント、ラフネス、スペキュラなどのマップに変換している。3DCGツールに読み込んですぐにPBRマテリアルとして利用できる。

なお、KIZIで取り扱うデータはテクスチャ素材だけでなく、オリジナルのパターン(仕様書)データと3Dオブジェクトデータも含まれる。サイト内のチャット機能を介した、サイズやメッシュ、ポーズの変更にも対応する。

  • パターン
  • オブジェクト

●「KIZI」

http://kizi.digital/

生地テクスチャを使った作品コンテスト「Fabric Texture Contest」開催中

Fabric Texture Contest」は「KIZI」ローンチを記念して開催されるコンテスト。無料配布される8種類の生地テクスチャのうち1種類以上を用いて、「日本」をテーマに制作した2Dまたは3DCG作品を募る。

コンテスト用に無料配布される8種類の生地テクスチャ

部門はオリジナル衣装を制作する「ファッション」部門 と、それ以外の「 フリースタイル」部門の2つを用意。最優秀賞は賞金10万円とKIZI Textureパーソナルライセンス1年分(サブスクリプションライセンス)が贈呈される。応募締め切りは4月10日(月)、審査発表は5月1日(月)ごろを予定している。

特別審査員は下記5名が務める。

石井伸弥氏(Sony Pictures Imageworksシニアモデラー)
Emily Choi氏(CLO Japanビジネスデベロップメントマネージャー)
金 秀真氏(CLO Virtual Fashionビジネスデベロップメントマネージャー)
堀江 雅也氏(CyberHuman Productions 3DCGアーティスト)
若杉 遼氏(CGWORLD編集長兼Sony Pictures Imageworksレイアウトアーティスト)

●コンテスト「Fabric Texture Contest」

https://www.kizi.studio/