ドイツ3d-io社は2月27日(木)、ワンクリックでUV作成ができるスタンドアロンのUVアンラップ&パッキングツール「Unwrella-IO」をリリースした。高度なアルゴリズムと最新技術の活用により、高品質なUVシームの作成・展開・フラット化を自動処理する。
3種類のUVアンラップ(展開)モード
Unwrella-IOはハードサーフェス、オーガニック、モザイクという3種類のUVアンラップモードを搭載。
ハードサーフェスはメカや建築モデル向けのモードで、シャープなエッジ、最低限のUVシームによる、歪みのない精密なUVを作成する。
オーガニックはキャラクターや自然物などに適したモード。伸びや歪みのない滑らかなUVを生成し、UVシームの配置を最適化する。
モザイクは複雑なメッシュ、不規則なトポロジー向けのモードで、メッシュを効率的にアンラップして最適化されたUVレイアウトを作成する。
アンラップ作業はワンクリックで行えるが、複数オブジェクトの個別または一括展開、細部を調整しながらの手動展開などにも対応する。
UDIM対応のUVパッキング


Unwrella-IOのUVパッキングモジュールは、UVスペースの無駄を最小限に抑え、数千クラスタや数百万ポリゴンをスピーディかつ正確にパッキングできるという。また、ゲームアセット制作に欠かせないUDIM(U DIMension、UV座標のオフセットにより複数のテクスチャを一括管理できる仕組み)にも対応する。
その他、UVチャンネル編集ツールを備え、コピーやスワップ、削除も簡単に行える。
「Looks」によるシェーディングのカスタマイズ
オブジェクトの外観やシェーディングのカスタマイズが行える「Looks」機能により、Unwrella-IO内で基本的な質感の確認が行えるようになっている。
プランと価格

Unwrella-IOにはデモ版、個人向けのArtist、スタジオ向けのStudioという3種のライセンスが用意されている。デモ版には機能制限はないが、エクスポートはできない。Artistは199ユーロ(約32,000円)、Studioは799ユーロ(約128,400円)、どちらも買い切りライセンスとなっている。
なお、3d-ioは従来より、UVソリューションとして3ds MaxとMaya用プラグイン「Unwrella」を販売しており、こちらもUnwrella-IOと同様の3種のライセンスが用意されている。Unwrella-IOには、Unwrellaからのアップグレードオプションも用意されており(上図右端)、99ユーロ(約16,000円)で提供されている。

Unwrellaプラグイン版はオーガニックアンラップに対応していないなど、一部Unwrella-IOと機能面でのちがいもある。

CGWORLD関連情報
●Maya用UVパッキングツール「UVPackmaster 3 for Maya」リリース! Blender版と同様の便利な機能群を搭載

glukozがMaya用のUVパッキングツール「UVPackmaster 3 for Maya」をリリース。同社開発の人気ツール「UVPackmaster 3 for Blender」と同様の機能群を備え、高速なUVパッキングをはじめとするUV編集ワークフローを提供する。無償アップデート付き永久ライセンスのシングルユーザーライセンスは44ドル(約6,750円)、GumroadおよびFlippedNormalsで販売されている。
https://cgworld.jp/flashnews/202412-UVPack-Maya.html