Bambu Lab社は4月14日(火)、デュアルノズルを搭載した新3Dプリンタ「X2D」の販売を開始した。メインノズルとサポート材専用のサブノズルを用いた「デュアルノズル3D造形」を実現し、より高速な多色プリントと綺麗なサポート除去が行える。また、最高300°Cまで対応するノズルと65°Cの庫内加熱機能を備え、多様な素材での造形に対応。公式Bambu Lab JP ストアの価格は、X2D単体が126,000円から、自動材料供給システムがセットのコンボ版は165,000円。
デュアルノズルによる高度なマルチマテリアル造形
「X2D」は、2つのノズルを使い分けて造形を行うデュアルノズルシステムを備える。メインノズルが造形物の本体部分を担当し、サブノズルがサポートの造形を担う専用のサポート材を使用することで、複雑な形状や内部に空洞を持つモデルであっても、造形後に不要なサポート部分を綺麗に剥がすことができる。また、硬質な樹脂と柔軟な樹脂など、異なる特性を持つ素材を1回のプリントで組み合わせることも可能。ツールヘッドに内蔵されたギア機構によってノズルが瞬時に切り替わるため、色や素材の変更も無駄なくスムーズに行われる。
アクティブチャンバー加熱と強力な冷却システム
反りが発生しやすい工業用フィラメントを安定して造形するため、本機には65°Cまで庫内を温めるアクティブチャンバー加熱(Active Chamber Heating)が搭載されている。造形空間全体の熱を均一に保つことで、大型のパーツでも高い強度を維持したまま、歪みのないフラットな仕上がりを実現する。同時に、押し出された直後の柔らかいフィラメントを最適なタイミングで冷やし固めるため、左右2箇所から冷気を取り込むデュアル吸気クーリング(Dual Intake Cooling)を採用。徹底した熱管理と急速冷却を両立させることで、造形物の角をシャープに保ち、中空をまたぐような難しい構造の形成も可能だ。
AIとセンサーによるリアルタイム監視と自動補正
長時間のプリントにおける失敗を防ぐため、AIを搭載したカメラによる高度なモニタリング機能が組み込まれている。プリント前に造形土台上の異物を検知するほか、プリント中には造形物の崩壊状態やノズルの詰まりをリアルタイムで監視し、異常があれば自動で一時停止する。さらに、押し出し時の微細な変化を検知して補正するフローダイナミクスキャリブレーションや、長期間の使用による部品のズレをカメラで読み取り補正するビジョンエンコーダを備える。
高精度を支えるサーボモーターと振動補正
より高い品質の造形面を実現するため、メインの押し出し機には高精度のPMSM(Permanent Magnet Synchronous Motor、永久磁石同期電動機)サーボシステムが採用されている。1秒間に2万回という超高速でモーターの抵抗と位置を計測し、回転力を瞬時に調整することで、圧力のばらつきが表面に現れる前に滑らかに整えられ、均一でクリーンな表面仕上げが可能となる。
■Bambu Lab X2D公式ページ
https://bambulab.com/ja-jp/x2d
■Bambu Lab X2D(Bambu Lab JP ストア)
https://jp.store.bambulab.com/products/x2d
Bambu Labについて
Bambu Labは、高速造形と多色・多素材化を安価に提供するコンシューマー向けデスクトップ3Dプリンタと、プロ・法人向け3Dプリンタを展開する企業。多色プリントや複数素材の使い分けを完全自動化する自動材料供給システム(Automatic Material System:AMS)、プリントヘッドの高速移動を支えるCoreXY構造(CoreXY Kinematics)や、AIカメラを用いた第1層の定着検査などの技術で知られる。
■Bambu Lab公式サイト
https://bambulab.com/ja-jp
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