映像クリエイターの学び・仕事・繋がりをサポートする株式会社Vook(https://vook.co.jp/)は、みずほキャピタル株式会社、フィンテック グローバル株式会社ほか個人投資家を引受先とした第三者割当増資により、総額2億円の資金調達を実施したことを発表した。今回調達した資金は、映像スクール「Vook School」におけるメタバースコースなどの新カリキュラム開発、Vook独自の映像クリエイターデータベースの構築、データ活用によるマーケティング強化、人材採用などに活用していく予定。今後は、メタバースをはじめとした新技術の映像制作に対応するサービス展開をさらに加速していくという。

■資金調達の背景/急拡大する映像産業と、映像制作者のニーズ

近年、テクノロジーの進化により映像産業は急激な成長を続けており、すでに大きな市場をもつインターネット動画広告は2021年の3,889億円から2024年には6,856億円にまで伸びると予測されている。テレビやCMなどを含む既存の市場のみでなく、Web動画やYouTube、TikTokなどのSNS、Netflix などの世界を市場としたオンラインコンテンツ、デジタルサイネージ、VRやAR、メタバースなど新たな市場も次々に生まれ、伸長している。

また、プレゼンテーション・IR における動画活用を背景にBtoB市場も堅調に伸びており、さまざまなジャンルにおける映像制作ニーズの急増に呼応して、映像制作者も新しい技術に迅速に対応することが求められている。一方、この現状に対し、制作を担う映像クリエイターの育成環境や制作環境には多くの課題がある。これらの課題を解決し、映像クリエイターが成長し活躍できる環境を整えてこそ本当の意味で良いコンテンツが生まれるという考えのもと、2016年に同社が運営を開始した国内最大級の映像制作Tipsサイト「Vook」は、今では月間30万人が利用する国内最大級のサービスに成長し、日本の映像クリエイターを支える基盤となっている。さらに2021年にはこの「Vook」をベースに、映像制作者に特化した人材紹介サービス「Vook キャリア」、映像スクール「Vook School」をスタートさせ、映像クリエイターの学び・仕事をサポートする事業を進めている。

今回の資金調達により、今後は産業の成長スピードに合わせた人材育成を行うべく、「Vook School」を中心にメタバースをはじめとした新たな映像技術に対応する事業展開を加速していく。具体的には「Vook School」において、2022年から2023年にかけてメタバース、CG、アニメーションコースの開講を予定している。また、時代に即した映像クリエイターを数多く生み出すエコシステムの実現を目指し、Vookが展開する各事業横断で活用するVook独自の映像クリエイターデータベースの構築、既存事業のマーケティング強化、人材採用などを行い、体制を強化することでそれぞれの事業展開を加速させていくという。