株式会社講談社(以下、同社)の関連会社である、株式会社講談社VRラボが企画・制作したVRアニメーション『Thank you for sharing your world』(以下、同作)が、2022年8月31日~9月10日に開催される第79回ヴェネツィア国際映画祭のVR部門コンペティション「VENICE IMMERSIVE」に正式招待された。
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■概要

講談社VRラボは、同社とポリゴンピクチュアズの合弁会社として、2017年に設立された制作スタジオで、VRという新しいメディアで最適なストーリーテリングを探求することをミッションにしている。同作で挑んだのは、盲目の少年が見ている世界をVRで表現すること。「目の見えない人は、実は想像力豊かに、色鮮やかな世界に生きている」というインタビューをきっかけに、オリジナルストーリーを創作。盲目の少年の想像力によって広がる美しい世界を、CGアニメーションとインタラクションで実現した。同作は、ヴェネツィア映画祭にて、8月31日から9月10日まで展示される。なお、受賞作品の結果発表は、2022年9月10日(土)に行われる予定である。

【作品概要】
作品名:Thank you for sharing your world
製作年:2022年
作品尺:約33分
ジャンル:VRアニメーション
企画・制作:講談社VRラボ
製作:講談社
配信について:2023年中旬頃、オンライン配信を開始する予定である。

【ヴェネツィア国際映画祭について】
ヴェネツィア国際映画祭は、イタリアのベネチアで毎年8月末から9月初旬に開催される映画祭で、カンヌ国際映画祭、ベルリン国際映画祭と並ぶ世界三大映画祭のひとつ。世界最古の歴史を持つ映画祭である。
https://www.labiennale.org/en/cinema/2022
【作道雄監督 コメント】
「10歳で視力を失った主人公は、周囲の音や嗅覚、見えていた頃の記憶を頼りに生活をしています。彼の認識する空間はいわば、自分一人の想像の世界なのだろう。そんな直感が、企画段階の最初にありました。その上で、その世界をどうやってVR的体験として立ち上げていくか。想像の世界には、何が起きるか予測できない怖さもあるし、現実と乖離が生まれることもあるでしょう(そういったところも演出に盛り込みました)。様々なアプローチを試みながら制作を進めていくうちに、感じたことがありました。それは、想像の世界の住人が主人公ひとりだけだとしても、誰かと一緒に生きることで感じる喜びは、彼の世界を十分に彩ってくれるのではないか、ということ。タイトルに込めたのも、そういった思いです。次第に色づいていく主人公の世界を、多くの方にshare出来れば嬉しいです」

【メインキャスト(英語/日本語)】
タカシ:ZACH AGUILAR/中川翼
シンジ:NICOLA FRICANO/岡山天音

【メインスタッフ】
監督・脚本:作道雄
アニメーション監督:半崎信朗
プロデューサー:石丸健二
CGディレクター:Gee Yeung
音響監督:太田昌孝
音楽 : haruka nakamura