株式会社ワコムは、プロクリエイターの声を反映し、デザイン、テクノロジー、設計機構を磨き上げて造られた、進化した「Wacom Cinti Pro 27」を2022年10月12日(水)に発売する。
■製品概要
2Dイラストレーター、3Dモデラー、アニメーター、ゲーム開発者、バーチャルプロダクションアーティストなどのプロクリエイター向けに設計された大型の「Wacom Cintiq Pro 27」は、クリエイティブソフトウェアとシームレスに連携し、快適に操作することができる。
新しい27インチの「Wacom Cintiq Pro」は、ペン精度とマルチタッチ、リフレッシュレート、鮮やかで正確な色再現性に加え、より使いやすい製品デザインとカスタマイズ性など、液晶ペンタブレットのユーザーに重要視されるポイントが大幅に向上し、没入感のある制作環境を実現。
「クラウドコンピューティングと、グローバルな制作コラボレーションの重要性が高まるにともない、よりマルチタスクで、思い通りに操作できるクリエイティブツールが求められます。直感的で自然なペンとタッチ入力、非常に正確な色表示、より速いリフレッシュレート、カスタマイズ性の高いデザインを備えたWacom Cintiq Pro 27をご利用いただくことで、デジタルコンテンツパイプラインを共有しながら、快適にクリエイティブ制作をしていただけます」とブランド・ビジネス・グループのエグゼクティブバイスプレジデント、ファイク・カラオグル氏は述べる。
■カスタマイズ性とパフォーマンスが新たなレベルに
新しいペンテクノロジー「Wacom Pro Pen 3」により、「Wacom Cintiq Pro 27」の描き味が大幅に改善された。「Wacom Pro Pen 3」は作業スタイルに合わせて付属パーツを入れ替え、グリップの太さ、サイドスイッチの有無、ペンの重心をカスタマイズすることができ、自分だけのペンにすることができる。ペン先が細く、視認性が向上した新しいペンデザインで、より自然な描き心地を実現する。また、3つのサイドスイッチにはソフトウェアごとに機能を割り当てて使用することができる。ワコム独自のEMR(Electro-Magentic Resonance:電磁誘導方式)テクノロジーで8,192レベルの筆圧検知に対応し、電池も充電も必要もない。
仮想化環境で作業する場合も、直感的操作を実現する10点マルチタッチ機能に対応しており、指先でキャンバスを拡大・縮小、回転ができ、マルチタッチとペン操作を切り替えながら、クリエイティブ制作をすることができる。MacとWindowsで動作し、OS固有のジェスチャもサポートする。Linux でマルチタッチ機能を利用する場合は、各ソフトウェアの仕様に依存する。マルチタッチを無効にして作業したい場合は、本体背面の右上部にあるオン/オフボタンで切り替えることができる。また、自然にショートカットを操作できるグリップ型のExpressKey(合計8つ、両側に各4つ)は、手を添えればフィットするディスプレイ側面に配置した。さらに、キーボードや資料を設置できるオプション品の拡張テーブルや、その他のアクセサリを取り付けられる1/4インチネジ(UNC)穴が搭載された。
■鮮やかに映し出す高精細ディスプレイ
「Wacom Cintiq Pro 27」は、従来よりも滑らかな操作と描画を実現するリフレッシュレート120Hz対応でペンの追従性が高く、視差も非常に小さくなった。リアルなカラーを再現するAdobe RGB カバー率99%、デジタルシネマ規格のDCI-P3 カバー率 98%の広色域とHDRガンマに対応し、高精細な4K解像度で10億7374万色を鮮やかに映し出する。また、Pantone認証とPantone SkinTone認証を取得しており、ウェブデザインやDTP、写真、映像編集などプロの制作に必要な、こだわりの色表現を追求できる。
「Wacom Cintiq Pro 27」は、同シリーズの「Wacom Cintiq Pro 24」よりも設置面積が小さく、大画面ながら省スペース設計を実現しました。エッチング加工を施した液晶ガラスで、紙とペンで描くときのリアルな描き味を実現する。
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■価格と発売日
「Wacom Cintiq Pro 27」 はワコムストアおよび一部家電量販店にて9月28日(水)から予約販売を開始し、10月12日(水)より販売される。
ワコムストアの販売価格は「Wacom Cintiq Pro 27」は481,800円(税込)、専用スタンド「Wacom Cintiq Pro 27 Stand」は72,380円(税込)。