「第1回新潟国際アニメーション映画祭」のエントリー作品の募集が開始された。同映画祭は、長編商業アニメーションにスポットを当てた、長編アニメーション映画のコンペティション部門をもつアジア最大の祭典として、新潟から世界へアニメーション文化を発信する。
■開催概要
現在、アニメーションは日本を代表する文化となり、「アニメ」と呼ばれる日本の作品は、いまや世界中のどこででも見ることができる。しかし、未来永劫アニメーション文化を維持するためには、文化価値の共有や作品への評価、人材やスタジオが持続する基盤を作る必要がある。現在、アニメーション文化は、「商業」と「アート」、「国内」と「海外」、「専門家」と「大衆」と様々に分断され、十分な力を発揮しているとは言えない。その現状を打破し、中心的な役割を担おうとするのが「新潟国際アニメーション映画祭」だという。
新潟、アニメーション首都宣言、第1回の審査委員長には押井 守監督が就任
19世紀、海外への窓口となる世界港をもつ新潟は、江戸を凌ぐ国際的な商業都市だった。また新潟は、多くの著名なマンガ家、アニメ・クリエーターを輩出し、2012年から10年間、「マンガとアニメを活用した街づくり構想」を実施、継続的なイベントとして「にいがたアニメ・マンガフェスティバル」(来場者約5万人)、1996年から全国対象で「にいがたマンガ大賞」も実施。また、「新潟市マンガ・アニメ情報館」や蔵書1万冊を誇るマンガ図書館「新潟市マンガの家」を運営、マンガ家志望者のための家賃補助施設「トキワ荘」、そしてマンガ雑誌編集部と結んだ無料「ON LINE添削」を実施するなど、日本有数の熱烈なアニメ・マンガ都市でもある。そして21世紀、同映画祭に集結したエネルギーを、グローバル・アニメーションの創造へのマグマとし、新潟は世界のアニメーションの首都を目指すという。
映画祭の第1回審査委員長を務めるのは、ジェームズ・キャメロン、ウォシャウスキー姉妹、ギレルモ・デル・トロ、クエンティン・タランティーノ、スティーブン・スピルバーグら世界の錚々たる監督達が惜しみない賛辞を贈る、日本が誇る映画監督・押井 守氏。ほか各国からの審査員の参加も予定している。
エントリー作品募集の詳細
※応募方法は映画祭公式HPにて
1)映画祭開催期間:2023年3月17日(金)~3月22日(水)
2)作品募集期間:2022年11月1日(火) 午前11時~12月23日(金)午後11時
3)応募条件:40分以上(エンドクレジットを含むトータル時間数)のアニメーション作品。手法は問わない。
4)2020年1月1日以降に完成した作品であること。
5)日本語・英語以外を用いる作品は、応募時に英語字幕が付いていること。
「第1回新潟国際アニメーション映画祭」
英語表記:Niigata International Animation Film Festival
主催:新潟国際アニメーション映画祭実行委員会
後援:経済産業省(後援申請予定)、外国映画輸入配給協会
企画制作:有限会社ユーロスペース+株式会社ジェンコ
特別協力:開志専門職大学/日本アニメ・マンガ専門学校
会期:2023 年 3 月 17 日(金)~22 日(水) 毎年開催
会場:新潟市民プラザ、開志専門職大学、T・ジョイ新潟万代、シネウィンド
公式サイト:https://niaff.net