昨年も大好評だったScanline坂口氏による『VFXリーダーシップ論』が4月30日(水)に開催します。

今年度からリーダーになった方もこれからリーダーを目指す方もぜひご検討ください。

講座の詳細はこちら

講義内容

VFX制作は、多くの人の協力によるチームワークが不可欠です。

スーパーバイザーの一言がチーム内の雰囲気を大きく左右し、それが大規模なパフォーマンス低下につながることもあります。

リーダーとしての影響力は大きく、少しの言動でチームのパフォーマンスを向上させることも、逆に下げることもあるのです。

レンダリングの効率などはよく考えているのに、より大きくチームのパフォーマンスに影響し得るリーダーシップを、海外のVFXスタジオでもきちんと教えるプログラムのある会社はそう多くはありません。

長年にわたりリード、スーパーバイザーとしての経験を積み、優秀なリーダーたちを観察してきた経験から彼らの長所を取り入れたリーダーシップ論を構築し、これをリードやスーパーバイザーの教育に役立ててきました。

この講演は、リーダーシップに興味のある現在のリードやスーパーバイザー、そして将来その役割を担いたい方々に向けて、チームのパフォーマンスに大きく影響を及ぼすリーダーシップの重要性と具体的な手法について話します。

受講者の声

・今まで考えてもいなかったことが実はリーダーをやる上で非常に重要なことなのだと知ることができました。 実作業に比重を置いていたため、今後スタッフと積極的に関わって全員で成長できる組織にしたいと心から思える講義でした。

・一般的な職業のリーダーシップ論の情報は多くあるが、CG業界のリーダーシップ論の情報は少なかったので非常に参考になりました。

・自分がなんとなくで考えていた点を、はっきり言語化してくれていたので自信が持てました。 「なぜ褒めないのか?」という問いに関しては、「褒められる点を探すスキルが足りていない」と認識できました。

 

カリキュラム

■イントロダクション

VFXにおけるリーダーシップとは。自分の経験、及び色々な国から集まるハリウッドVFXのスーパーバイザーたちを観察してきた中の考察をお話します。

■基礎ロジック1

-手を動かす時間とチームをマネージする時間のバランスの考え方

-アーティストの経験値によるマネージメントの変化

■基礎ロジック2

-自分自身の影響力を理解する。特に影響される人は影響を受けていることを認識できないことを理解する。

-噂話、人の悪口、チーム、会社の悪口はもうできない。クライアントの愚痴もNG。チームをマネージメントする人はその逆をする。

-感情を全て捨てるということ

■コミュニケーション

-アーティストとのコミュニケーション

-上司とのコミュニケーション

-制作部とのミュニケーション

-デイリーでのコミュニケーション

■アーティストマネージメント

-褒める、花を持たせる、フィードバックの方法

-アーティストのキャリアのゴールを考慮する

-成果のうまく出せていないアーティストとの向き合い方

-評判の良くないアーティストとの向き合い方

-過去に成果の出なかった経験のあるアーティスト

■応用

-ゴマすりと管理職の観点

-自分の嫌いなライバルが自分の欠点を理解する鍵になることが多い

-面接はスキル

-国際環境における異文化のマネージメント

講師紹介

坂口 亮 氏

VFXスーパーバイザー/CGディレクター(Scanline VFX)

ハリウッドVFX業界でインターンから20年キャリアを積み、現在はスキャンラインVFXにてVFXスーパーバイザー及びCGディレクターを務める。

 

VFXスーパーバイザーとして映画、ドラマ制作のプリプロ、プロダクション、ポスプロに関わりVFXの統括、CGディレクターとしては会社の技術管理、スーパーバイザーの教育など会社のスキルアップにも貢献している。

 

第80回アカデミー賞科学技術賞受賞、視覚効果協会VESアワードノミネート、アカデミー会員。

 

開催概要

受講対象者

リード、スーパーバイザーなどの役職者もしくは将来のリーダー候補
 

開催日時

2025年4月30日(水)18:00 ~ 21:00

講義時間

180分 ※休憩も含みます

アーカイブ配信

あり
※期間限定

価格

15,000円(税抜)

お申込みはこちら