株式会社スタイルポートが提供する「ROOV Walk」は、PCやスマートフォンから手軽に物件を内覧できる3DCGビュワーだ。不動産営業がタブレット等で「ROOV Walk」を活用することで、見込み顧客に対してその場で物件のVR内覧を提供できる。

そんな場所を問わず物件の室内空間をVR内覧できる3DCG内覧サービスとして高い評価を受けてきた「ROOV Walk」が、このたび大幅にアップデートされた。自社開発のWebGL 3Dエンジンのアップデートによる陰影表現の強化、ポストエフェクトの実装などで映像表現力が大幅に向上し、さらにリアルな内覧システムが実現されている。

陰影表現の強化

陰影に用いるライトマップの作成方法および表示方法を見直すことで、より写実的なルックに進化している。
従来版では家具からの落ち影をデカールシャドウにより疑似表現していたが、今回のアップデートにより、家具表示状態でも正しい落ち影が表示できるようになり、より説得力のある画作りが可能となった。

▲<左>アップデート前の室内イメージ、<右>アップデート後の室内イメージ 正しい落ち影が表現されることで、よりリアルなルックに近付いている

ポストエフェクトの実装

ブルームなどのポストエフェクトを実装することで、光源の「発光感」が大幅に向上した。

▲<左>アップデート前の室内イメージ、<右>アップデート後の室内イメージ ベッドサイドに置かれた照明の「発光感」が大幅に向上している。

他にも全体のルック調整が行える機能を実装したことで、UnityやUnrealEngineのような汎用ゲームエンジン同等の柔軟な画作りが可能となった。例えば、建築パースを制作するクリエイターがPhotoshopを操作するような感覚で調整ができるため、クライアントの希望するイメージに素早く近づけられるようになった。

▲<左>アップデート前の室内イメージ、<右>アップデート後の室内イメージ

アセットデータの全体刷新

今回の陰影表現強化に合わせて、フローリングなどの内装材をはじめ、家具などのアセットデータを刷新。画質向上の効果を最大限発揮できるようにチューニングを施している。

▲<左>アップデート前の室内イメージ、<右>アップデート後の室内イメージ アセットデータの刷新により、よりリッチでリアルなルックが実現されている