ゲーム用3DCGや遊技機液晶ソフトの企画・開発を行う株式会社ディレクションシーズは、同社YouTubeチャンネルに各職種のインタビュー動画を掲載している。その中から、現在採用拡大中の遊技機のエフェクトデザイナー(コンポジッター)の現場インタビュー動画をピックアップ。
遊技機映像制作に興味を持っているクリエイター、After Effectsを使用しているクリエイターはぜひ本動画の視聴をオススメしたい。
遊技機におけるコンポジットの仕事を垣間見ることのできる1時間15分のインタビュー映像に登場するのは、同社アートディレクターの中西氏、企画の小川氏と聞き手の山口氏の3名。中西氏と小川氏は遊技機開発において、それぞれ映像サイドと企画サイドの責任者だ。
動画内で説明された5つのトピックを以下で紹介する。
After Effectsのモーショングラフィックススキルは遊技機に活きる?
活かせます。遊技機にはMVで使われるような演出もありますし、例えば予告のアクションでは、気持ち良くアイテムが入ってくるテンポ感やアクション感が大事。そういうのが上手い人材は遊技機のコンポジットも上手くなる素養がありますね。特有なのはエフェクトで、そこはイチから覚える必要があるんですけど。
テキストを扱うケースが多いので、テキストアニメーションのセンスや経験は活きると思います。キャラクター素材とテキストを組み合わせたアニメーションの仕事が多いですからね。
エフェクトデザイナーの仕事のやりがいと魅力は?
思い描いたエフェクトができるようになって、自分の世界が加速度的に広がっていくところです。特に最初の頃は、「このエフェクト格好良いな」と思ったものを真似してつくるんですが、分析しながら機能とかエフェクトをパズルみたいに組み合わせて、全部がかみ合って設計通りにできたとき。それはもう最高の快感で。
遊技機ならではのエフェクトって?
やっぱり“予告”です。煽りが始まって、気持ちを昂ぶらせたら、急に静止して、遊んでる人が息を飲むような演出を出して、最後に爆発してドンと当たりとか成功を出すという。気持ちが乗るエフェクトがつくれたときは楽しいです。
ゲームのエフェクトと遊技機のエフェクトはどうちがう?
ゲームの場合、ユーザーの操作に合わせて強弱が出たりするので、ユーザーのアクションをわかりやすくする記号的なもの。遊技機の場合は、ユーザーを煽って気持ちを高めてもらうための、シナリオとかストーリーでの見せ方なんです。
入社後の研修は?
ディレクションシーズの場合、まず「遊技機研修」として台の種類や特徴の基礎知識をつけてもらって、実際にホールに打ちに行ったり、社内の台を打ったりして感覚を掴んでもらいます。そのあとはいろんな遊技機の動画を集めてレポートを書いてもらうことで、エフェクトのパターンとかを習得してもらうというながれですね。
そのあとは「エフェクトデザイナー研修」に入ります。テンプレートデータを使って王道の演出を組み上げてもらう内容で、ゼロから頑張って覚えなきゃという感じではなくて、こうすればこうなるのかというのを肌で感じてもらえるものですね。
動画では、その他にも「就職活動のポートフォリオについてのアドバイス」「After Effectsは入社前にどの程度使えるのが望ましいか」「新卒入社から何年ぐらいで自立できるか」など、有益な情報が説明されている。気になる方はぜひ動画をチェックしてほしい。