Image Courtesy of Marques Brownlee

2024年1月、ディズニーのR&D組織であるDisney Researchが、世界初の全方向に動く拡張可能な床「ホロタイル(HoloTile)」を発表し、話題になった。その後、2024年4月には著名なテクノロジーYouTuber、マルケス・ブラウンリーが「ホロタイル」について紹介し、さらなる注目を集めた。

HoloTileの概要とその仕組みとは?

「ホロタイル(HoloTile)」(以下HoloTile)は、多数の小さなタイルで構成されており、各タイルが独立して動くことができる革新的な技術。この仕組みにより、床の上で物を動かしたり、人を乗せてその場で移動することが可能になる。ユーザーの動きに合わせて動作し、リアルタイムで追従するため、歩いているような体験が得られるのが特徴。

小さなタイルで構成されたHoloTile

▲HoloTileしくみについて(動画内3:06~)

HoloTileの技術とその動作原理

HoloTileのタイルは、ユーザーの動きに応じて徐々にスピードを上げ、約2分後にはリアルタイムで動きを追従する。タイルの動きは完全に滑らかではないものの、より小さなタイルを多数使うことで滑らかな動きを実現できると考えられている。この技術により、ユーザーはVRの没入感を高めることができ、よりリアルな体験が可能となる。

HoloTileの応用と未来のビジョン

HoloTileの発明者であり、Disneyのリサーチフェローでもあるラニー・スムート氏は、この技術をゲームのモーションキャプチャーやダンス、舞台などさまざまな分野で活用できると期待している。

HoloTileにモノを乗せると?

▲手の動きが箱の動きと連動している様子が確認できる(動画内4:29~)

特にVR体験を大幅に向上させる可能性があり、エンターテインメント業界に新たな風を吹き込むことだろう。今後の展開に大きな期待が寄せられている。

安全のためにハーネスを付けての歩行

▲実験段階ではあるが今後はVRでの応用も期待される。実用化される日が待ち遠しい。(動画内10:07~)

これからのHoloTileについて

HoloTileは、ユーザーの動きにリアルタイムで追従する革新的な技術であり、VRやエンターテインメントの世界に大きな影響を与えることが予想される。今後の進化と応用が期待されるこの技術が、どのように私たちの体験を変えていくのか目が離せない。

NEWS監修_ますく

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