株式会社ポリゴン・ピクチュアズは、TVアニメ『エスタブライフ グレイトエスケープ』において、自社開発のレンダリングソフトウェア「PPixel(ピクセル)」を初めて全面的に導入し、制作したことを発表した。
■概要
PPixelは、近年多様化する映像表現において独自性のあるルックやスタイル表現の実現を目的に、同社が長年培ったアイデアやノウハウを組み込んで開発してきた、セルルックCGスタイルをはじめとするNPR(ノンフォトリアリスティックレンダリング)表現に特化したレンダリングソフトウェア。
『エスタブライフ グレイトエスケープ』の全てのキャラクターとCG背景をPPixelにより作成。キャラクターを形づくるラインを、従来のソフトウェアでは難しかった手描きのように強弱をつけた線で表現し、魅力的なキャラクターを完成させた。また、前髪が透けて眉が見えるといった表現をまとまった1つのレイヤーでおこなえるため、作業の効率化も達成。さらに、高速な処理、レンダリング時間の短縮などにより、自由なカメラワークやダイナミックな動きといったCGアニメーションの利点はそのままに、ハイクオリティな映像を高い生産性で制作することが可能となった。なお、今後、同社が制作する他作品においても、それぞれの作品の個性に合わせ、PPixelの新機能の追加開発を迅速におこなえる点も大きな特徴となっている。
■PPixelについて
PPixelはセルルックCGスタイルをはじめとするNPR表現に特化した自社開発のレンダリングソフトウェア。同ソフトの開発・導入により、独自性の高い映像表現をつくり出すとともに、既存の制作パイプラインシステムの融合、NPR表現にフォーカスすることによる処理の高速化、レンダリング時間の短縮などの効率化を実現している。
https://www.ppi.co.jp/news_release/ppipr20190912/