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マウスコンピューターの"Intel Core i7-4710MQ"搭載高スペックモバイルPC「MB-P9150X-WS」を使い、モバイル環境でCG&モーショングラフィックスを使用したMVをつくりきる!注目の若手映像作家・斉藤裕太氏が、なんとCINEMA 4D&After Effectsを用いたMVの実制作で検証。その結果は果たして!?


上段左:FACT MV ©maximum10 All rights reserved.
上段右:SPACE SHOWER TV LIVEHOLIC ©SPACE SHOWER NETWORK,inc
下段:FEMM MV ©maximum10 All rights reserved.

従来環境より速いくらい!?
モバイル機で本格映像制作

斉藤裕太氏は、SPACE SHOWER TVのジングルやMVなど、比較的自由度の高いジャンルにて作家性を打ちだした作品を、続々世に送り出している若手デジタルアーティストだ。その斉藤氏が今回、JUNOLEEの最新MV『Love will find the way backhome』の実制作に用いてくれたのがマウスコンピューターの高スペックモバイルPC「MB-P9150X-WS」である。
CPUとしては4コア/2.5GHz(Turbo時3.5GHz)のIntel Core i7を、メモリは8GBを積んだモデルとなっており、ストレージには、256GBのSSDを採用(※各パーツはBTOにてカスタマイズ可能)している。そしてディスクリートGPUとしてNVIDIA Quadro K1100Mを搭載。15インチ液晶を搭載しモバイルとしてはやや大柄の部類に入るが、排熱にも十分な配慮がなされ、安定動作を指向する。「薄いノートPCなどを使うと、筺体自体が熱くなり気になってしまう」という斉藤氏も、このマシンではCINEMA4DとAfter Effectsを用いた制作の過程においても「なんの問題もなく制作を続けられた」と語る。稼働音に関しても、レンダリング時はファンが回り音がするものの、作業中は音が気になることはなかったという。
「そもそも、本格的に映像制作を始めたのが3~4年前。その当時に出ていた15万円クラスのデスクトップPCを買い、それからつい最近まで制作用PCとして利用してきました。いわゆる"ゲーミングPC"と呼ばれるタイプの機種です。CPU、GPUはそこそこ速いんですが、ストレージはHDD。なので、SSDを搭載したこのマシンの方が、作業環境としては確実に速くなったくらいですよ」(斉藤氏)。

After Effectsを使ってみた
体感的な印象は

斉藤氏は本格的に映像をつくりはじめてからまだ日が浅い。にも関わらず、生み出されるそのセンス溢れる映像が、投稿していたインターネットの動画共有サイト「Vimeo」で映像コンテンツのプロデューサーの目にとまり、ここ1年で商業案件に携わるようになった。映像をつくりはじめた当初から、既にフルHDでのデジタル・コンテンツ制作がベースであり、それに耐えうるマシンでずっと制作してきている。
「やはりメインの制作環境としては、少しでも速い方が良いため、おのずとデスクトップ機を使ってきました。実は、本格的にモバイル機を使ってみたのはほぼ初めてです。ですが今回使ってみて、いたって普通に作業ができてしまったんですよね(笑)。問題もまったく起こらないし、作業をしていてストレスを感じることもなかった」。
普段、実写/モーショングラフィックス/CG/手描きアニメと、様々な表現手法を用いて、After Effectsでの編集をメインに制作を行なっている斉藤氏。CGを多用したリアル系の表現やシミュレーション系などのヘビーな3D処理の活用はそれほどなく、PCに負荷のかかる作業としては、各カットごとにAEプロジェクトを作って完成させていく過程が主だったものだ。そうした斉藤氏の制作スタイルにおいては、このスペックのモバイル機で十分につくりきれるという。
「After Effectsでの作業は、それなりのプロジェクトを組んでつくると、ある程度はどうやったって重いものなんです(笑)。何個もプロジェクトを起ち上げたりずっと使い続けたりしたら、どんなすごいマシンを使っていてもダメですよ。結局、使い方。作業状態の保存も兼ねて、こまめにカットごと、プロジェクトごとに管理して作っていく。ただ、その使い方であっても重い......となると、作業環境としては使えない。このマシンは、モバイル機であっても十分その条件をクリアしていました」。

実務に耐えうる性能と、
"モバイル機"の価値

高スペックモバイル機のレビューとして、実制作そのものを行うという、願ってもないテストを行なってくれた斉藤氏。そこから得られた感触としては、「After Effectsもいける」という手応えだ。デスクトップ機に比べれば画面サイズが小さいなどモバイル機であるがゆえの不便さはあるが、性能部分に関してはもう十分に使えるレベルにあるといっても過言ではないだろう。斉藤氏は8GBのメモリでも気にならなかったということだが、After Effectsメインで考えるなら、BTOで16GBまで増やすと、さらにRAMプレビューなどが快適になるはずだ。
あとは映像を扱うにあたっては、ストレージ容量についても気になるところだが、本体搭載のSSD 256GBで、フルHDの数分程度のMVなら、1つの案件で足りなくなることはないという。「実写素材が入ってくるとなかなか厳しくはなってきますが、それでも1プロジェクトならいけるでしょう。今回のようなモーショングラフィックスが主体の案件なら内蔵ストレージだけでも十分な余裕がありました」。
最後に斉藤氏はもう一点、モバイル機だからこそのメリットにも言及してくれた。「今後もメインはデスクトップ機だとは思いますが、"持ち運べる"意義は大きい。撮影を伴う映像をつくる場合には、実際に現場でオフラインを組んだり、仮組みを確認してもらったりといったことも発生する。実制作が可能な本機を持参できるなら心強い」。
以前、人に借りたモバイル機を確認用に持っていったところ、スペックが足りなくてヒヤヒヤしたこともある、という斉藤氏。撮影が伴う案件が増加すれば、今後モバイル機も本格的に必要になるだろうと言う。
「あとはフラッと一人、旅にでも出ながら気ままに作品づくりとか......。そういうこともできると考えると、ちょっとモバイル機もいいなぁとか思えたりしますね(笑)」
"場所を問わない"ということ。そこには、実務的な価値も、クリエイターのモチベーションを上げるという価値も、ある。

「このMV作品なら、全てつくりきれる。 そういうレベル」(斉藤氏)


CG制作は、CINEMA 4Dを使用。キャラクターモデリングからリギング、アニメーション付け、シーン構成と一式行なって特に問題なし。プレビューもほぼリアルタイムで動く。最終的にリアル系ではなくグラフィカルな質感でCGを使うことが多いため、CG作業の処理負荷は軽め。NVIDIA Quadro K1100M搭載であれば、このレベルならほぼリアルタイムで動く。
After Effectsでの編集作業は、1カットごとに1コンポジションで組んでいくスタイル。1カット1カット完成させ、最終的なつなぎ合わせもAEで行う。SSDを搭載しているため再起動やアプリケーションの起動が速いわけだが、重いツールで何度もプロジェクトを起ち上げたり起動し直したりといったことが多い場合には、特に作業効率に大きく影響するだろう。
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文・構成_高木貞武
PHOTO_弘田 充