>   >  田園調布のCGアニメーション工房 ピコナ"萌え"や原作ものに留まらないオリジナル企画で世界を狙う!
田園調布のCGアニメーション工房 ピコナ<br/>

田園調布のCGアニメーション工房 ピコナ
"萌え"や原作ものに留まらないオリジナル企画で世界を狙う!

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東京・田園調布の閑静な住宅街の一角に居を構えるCGプロダクション ピコナ。今、ここで彼らは世界に向け、イギリスのCGプロダクションUNANICOと共同で世界配信を目標とする児童向けアニメーション『melody makers』の制作を進めている。国内では珍しいこうした取り組みについて、作品内容と制作に至った経緯を代表取締役社長の吉田 健氏に聞いた。

ピコナ スタッフ

オフィス
ピコナでは海外アニメーションプロジェクト進行中につき、ディレクター、3DCGデザイナー、プロダクションマネージャーを新卒・中途ともに募集中です
詳細はこちらhttps://cgworld.jp/jobs/21080.html

海外に出てみて見つかった
オリジナル企画の"市場"

「"クールジャパン"と呼ばれ始めて久しいですが、海外における日本アニメは、まだまだニッチな位置づけに甘んじているのだと痛感しました」。

そう語る吉田氏の表情には、衝撃がまだ色濃く残っていた。6月に開催された、フランスのアヌシー国際アニメーション映画祭に併設されている国際アニメーション見本市 「MIFA(Marche international du film d'animation)」と9月にフランスで開催されたヨーロッパ最大級のアニメーションビジネスのピッチイベント 「Cartoon Forum」でのことだ。ヨーロッパ市場への売り込みを目指すこのイベントには各国のさまざまな企画が持ち寄られ、熾烈なプレゼンテーション競争が行われる。彼はそこでまだ日本人が知らない意欲的な企画の数々を目にし、先のように考えたという。

▲【左】MIFAでの吉田氏によるピッチ(作品コンセプトの概要を伝えるショートプレゼンテーション)の様子。【右】出展ブースにも日本のCGプロダクョンに関心を寄せる欧州の多くのバイヤー、メーカーが訪れた。海外にオリジナル作品の企画を持ち込んで出資を受けたりパートナーを探したりするには、コンペに出品して受賞を狙ったり見本市に出展するのが正攻法で、結果的には近道だ。

改めて言うまでもないが、日本は世界に誇るマンガ大国だ。市場も活況を呈し、四半期ごとに書店には"アニメ化決定"の帯を巻いた書籍が平積みされる。それが"クールジャパン"の強さでもあり、弱さでもある。日本のアニメ企画は黎明期から原作ありきで製作されてきた。原作のファン層を見込んだ企画はビジネスとして安定感がある一方で、意欲的なオリジナル作品の出現に、一定のブレーキをかけていたことは否めない。また"萌えアニメ"という言葉に代表される固定のファン層向け作品も少なくない。

一方、MIFAでは日本の市場とは異なり、原作ものタイトルばかりではなく、児童向け・教育向けコンテンツといった日本では主流にはならないジャンルの作品も数多くラインナップされていたという。
吉田氏はその光景を前に"自分たちの得意な市場は世界にある"と思ったそうだ。
「意外に思われるかもしれませんが、欧州で最も企画のニーズが多いのは未就学児向けです。ヨーロッパでは伝統的にアニメーションを教育の一環に盛り込んできた歴史があるため、アニメの需要は親が子供の教育のために見せたいというニーズが中心となっているからです。
未就学児向けに人気を獲得できれば、そこからさらに子の成長に従ってさまざまな商品を投入していけることも大きなビジネスチャンスととらえられているようですね。弊社としては、もともと子供向け作品を作っていきたいという思いがあったので、先方のニーズと自分たちがやりたいことが合致しているように見えました」

吉田氏はこのMIFAの「Focus on Tokyo」というセッションと、アニメーションのピッチイベントCartoon Forumにおいて日本人として初めて『melody makers』という日英合作のオリジナル企画を紹介することになった。本作は楽器のキャラクターたちがクラシックやジャズといった音楽をモチーフにストーリーを紡いでいくショートアニメーションシリーズだ。

『melody makers』ティザー

『melody makers』"バイブル"


▲『melody makers』の"バイブル"と呼ばれるプレゼンテーション用資料。いわば企画書のようなものだが、より多くの投資を呼び込むために、作品コンセプト、キャラクター、各話エピソードのフォーマット、表現手法、総予算、制作・配給パートナー投資比率など、具体的な制作手法やビジネススキームまで仔細に紹介する資料となっている

MIFAで感じた手応えを吉田氏は次のように語る。「海外での売り込みはひと言で伝わるようなコンセプトが大事なんだなと思いました。本作においても『楽器のキャラクターが音楽の情操教育をする作品です』と伝えると、それだけで興味をもってくれました。作品のもつ本質的な面白さをみつけて売り込まないと海外では難しいと思う反面、それができれば可能性が一気に広がります。この作品もギャグが好きな会社というよりは、アーティスティックな作品を手がけている配信会社に刺さりました。オールマイティな方向を向くのではなく、ひとつの個性を押し出した作品の方が引っかかるようです」。

UNANICOとの共同制作にあたり、『melody makers』の資料としてUNANICOから最初に渡されたのがイメージボード(バイブルの表紙)とストーリーボードだった。それをもとに監督と打ち合わせしながらパイロット版の制作を進めていく。当初は日本的な絵のタッチを入れたり、紙のザラザラした感じを強調したりもしていたが、子供が見る作品にノイズがあってはいけないと、結果的には取りやめることになる。同じく子供向けの作品であるという理由で、フルアニメーションでありつつも、フルコマのぬるぬるした動きや急に素早く動くといったつくり方はされていない。一方で、キャラクターの言葉が子供にわかりやすいように、口の形にはかなりのこだわりをみせたようだ。

▲「海外の子供向け作品では口の形だけで何を言っているのかわかるようにするため、リップシンクを重視した作りになっています」

『melody makers』ストーリーボード

▲優しさもありながらアーティスティックな要素も感じられるストーリーボード。世界のアニメ市場では多くがリアリスティックまたはカートゥーン調の作品が主流を占める中で、絵本タッチが特徴的と取られ見本市では好評を博した

海外展開に向けて求めるクリエイター像とは?

そんな同社では現在『melody makers』をはじめ、世界向けオリジナル作品の展開をにらみ人材を募集中だという。制作ラインを任せられるディレクターのほか、3DCGアニメーター、モデラー、プロダクションマネージャーを探している。

「オリジナル案件の多くがフルコマアニメーションなので、具体的にはフルコマでの魅力的なアニメーションづけができるかが重要です。子供向けの等身の低いかわいらしいキャラクターに対してじっくりと芝居をつけることが得意なアニメーターがベストだと思います。海外プロダクションとの合作に意欲があり、海外のワークスタイルに柔軟に対応できる人材だと望ましいですね」。

ピコナ オフィス

▲外国風の広々とした一軒家をオフィスとして利用。作業のメインフロアは吹き抜けで心地良く、採光にも優れている。3Fのロフトにはビリヤード台が設置され、作業の合間にリフレッシュできる。台所も広く、食事やミーティングスペースとしても利用可能。ちなみにお米やパスタは会社から無償で支給される

▲同社では社員のスキルアップのための研修や勉強会が実施されている。過去にはカメラワークや演技についての研修が行われてきた(写真はドラマデザイン社で行われた演劇セミナーの様子)。今後は海外プロダクションとの共同制作を見越し英語研修も講師を呼んで行われる予定だ。「CGの専門用語は翻訳が難しいようで、通訳を入れると意思伝達がワンテンポ遅れてしまうんです。自分たちで監督と直接コミュニケーションを取れるようになれば、もっとスピード感を持たせることができると思います」

「『melody makers』を皮切りに海外プロダクションと共同制作の実績と信頼を重ねていくことで、海外とのやり取りは増えていくと思います。そうしたときに弊社から提案できるオリジナルの企画があれば、さらに興味をもっていただけることでしょう。個人のクリエイターでは難しい交渉も会社同士なら可能になることもあると思います。ぜひオリジナル作品の志向やアイデアをもっているクリエイターの方は入社してほしいですね」。
いつかは海外向けに自分の、自分たちの作品を発表したい、そんな思いを持った人はぜひピコナで挑戦の機会を狙ってみてはいかがだろうか? 必ずや貴重な経験を積むことができるだろう。





TEXT_日詰明嘉
PHOTO_弘田 充

■求人情報
ピコナでは現在下記職種を(中途・新卒)を募集中です。

■募集職種
①3DCGデザイナー(主に新卒向け)
②3DCGモデラー(主に経験者向け)
③3DCGアニメーター(主に経験者向け)
④リードモデラー(経験者のみ)
⑤アニメーションディレクター(経験者のみ)
⑥プロダクションマネージャー(新卒・経験者及び未経験者可)

■仕事内容
①3DCGデザイナー(主に新卒向け)
新卒向けです。先輩CGクリエイターに教えてもらいながら、仕事の流れや制作ワークフローを覚えて、CG制作の正確なオペレーションを習得してもらいます。モデリングかアニメーションかは、適正に応じて担当してもらいます。 将来的には、3DCGモデラーや3DCGアニメーターなどの専門職にキャリアアップしてもらいます。

②3DCGモデラー(主に経験者向け)
セルルック系や2Dライクの3DCGのノウハウが必要となります。 主にモデリング・セットアップ作業を担当していただきます。

③3DCGアニメーター(主に経験者向け)
主にアニメーション・コンポジット作業を担当していただきます。 日常芝居やアクション、かわいい演技等々、得意なアニメーションのジャンルを是非、弊社で活かしみてください。

④リードモデラー(経験者のみ)
3ds MaxかMayaでの業務経験は必須。 セルルック系や2Dライクの3DCGのノウハウが必要となります。 モデリング制作チームのチーフとなって、クオリティ管理をしながらCG制作を行なっていただきます。

⑤アニメーションディレクター(経験者のみ)
3ds MaxかMayaでの業務経験は必須。
アニメーション制作チームのチーフとなって、クオリティ管理をしながらCG制作を行なっていただきます。

⑥プロダクションマネージャー(新卒・経験者及び未経験者可)
制作ではないけど、コンテンツ業界やアニメーション制作を補佐する業務です。 制作技術はないけど、コンテンツ制作に関わってみたい方、歓迎。主に各プロジェクトの制作窓口や案件の予算管理及びスケジュール管理等がメイン業務となります。また、将来のプロデューサー候補として経験を積んでいくことができます。

■雇用形態
正社員・契約社員(正社員登用あり)
業務委託もご相談に応じます。

詳しくは 求人コーナー【JOBS】をご覧ください。

Profileプロフィール

吉田 健(ピコナ)/Ken Yoshida(Picona CREATIVE STUDIO)

吉田 健(ピコナ)/Ken Yoshida(Picona CREATIVE STUDIO)

株式会社ピコナ

株式会社ピコナ

http://picona.jp/

求人情報はこちら→http://cgworld.jp/jobs/21080.html

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