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映像コンテンツの制作や空間設計、各種のR&Dなど、多彩な事業を手がけるソニーPCLに 今春「ビジュアルプロダクション課」が誕生。スピーディなビジュアライゼーションに重点を置く 同社のテクニカルディレクターたちにマウスコンピューター導入のねらいを聞いた。

アイデアを具現化する「ビジュアルプロダクション課」発足

時代に先んじたテクノロジーとデザインの力を掛け合わせ、革新的な映像制作を行なっているソニーPCL。「心に触れるアイディアをカタチにする」というビジョンを掲げる同社に2018年春、新たに誕生したのが、コンテンツ制作をはじめ、建築や自動車のビジュアライゼーションを担う「ビジュアルプロダクション課」だ。VFXコンポジターからキャリアをスタートさせ、現在はテクニカルディレクターとして業務にあたる佐藤仁氏と、パッケージデザインから3DCGモデリングまで行うデザイナー出身のテクニカルディレクター長嶋祐加氏の両名が所属するテクニカルチームとして設立された同課は、現在は撮影や3DCGなど社内チームとの包括的な協業を行なっている。背景にあるのは「程よいリアリティをスピーディに具体化するというニーズ」。ビジュアライゼーションと通常の映像制作は、制作手法自体は似ていても「作品として見せるか、判断材料として使うものか」というアウトプット面でちがいが生じるため、可視判断ではフレームレートのスムースさと光の反射が重要視される。

同社ではFlameやNUKE、MayaそしてVRED Professionalなど、使用するDCCツールも多岐にわたり、短納期の案件も多いため、全ての土台となるPCのスペック面や安定性は必然的に高いレベルが求められてきた。そこで導入されているのがマウスコンピューターだ。

4Kや8Kの案件にもレスポンスよく対応

マウスコンピューターを選んだ理由について、佐藤氏は「業務用PCとして冗長性をもたせる必要がありました。"あれができて、これができない"という状況をなくすことができるカスタマイズの拡張性が重要でした」と説明する。2017年モデル、2018年モデルと導入してきた中で、特徴的なのは一般的な3DCGワークとしては大規模なDDR4 128GBメモリの採用だ。普段取り扱うデータは10bit/60fpsの4K(3,840×2,160 pixel)で、近年は8K(7,680×4,320 pixel)での制作も増えている。キャッシュスペースとしても十二分となる128GBのメモリは主にNUKEのプレビュー速度に大きく寄与しているという。「2018年導入モデルは反応が速く、VREDでレイトレース処理をしているときなどは特にレスポンスが良くなっている印象です。また、複数処理しているときの安定性も増した感覚があります」(長嶋氏)。また、故障などのトラブルが一度も発生していない点もポイントだ。BTOによる冗長性と発生するコストのバランス、そして安定性が、今後もソニーPCLのハイクオリティな制作を支えていく。

ソニーPCL導入モデル

NVIDIA Quadro P5000搭載 4K・8K作業にもオススメのモデル

  • ● 本体型式:MousePro-W995DP52-M2
    ● OS:Windows 10 Pro for Workstations 64ビット
    ● CPU:インテル Xeon Gold 6130 プロセッサー(16コア/2.10GHz) ×2基
    ● メモリ:128GB (8GB x 16) ECC Registered
    ● HDD/SSD:1TB NVM Express SSD
    ● マザーボード:インテル C621 チップセット 
    ● VGA:NVIDIA Quadro P5000 (VRAM 16GB) 
    ● 電源:1,000W電源
    ※2018年8月購入時構成  
    ※価格、および各パーツのスペックは予告なく変更される場合があります

ソニーPCLに2年連続で導入された実績のあるマウスコンピューター2機種はいずれも高いスペックを誇り、安定性が高いのが特徴。BTOモデルとして拡張性も高いため、必要に応じたスペックを選択可能だ。3DCGは高解像度化に伴って取り扱うデータ総量が増大する傾向にあるため、ある程度余裕をもたせたスペックを選択すべきだろう

POINT 01
[ CPUレンダリングの処理速度が効率化のカギ! ]

ソニーPCLでは現在、全てのレンダリングがCPUベースで行われている。多岐にわたる工程の中でも、レンダリングは最も時間のかかる作業であり、Xeon Gold 6130 (2.1GHz/22MB)搭載PCでも8Kの場合は1枚4時間程度かかるという。しかし、これについては「他社メーカーの旧PCとは倍以上の差が出ています。そもそも以前の環境では動かないということもあり、スペック依存度は非常に高いです」と佐藤氏。高度なビジュアライゼーションにおいてはレイトレースの処理速度が作業の効率化に大きく関わってしまうため、GPU・CPUが高スペックであることは外せない要素となっている

POINT 02
[ 新時代の性能を備えたOptane SSDを採用! ]

本機種はM.2 SSD×1、3.5インチ×4、2.5インチ×4 (最大9台) が搭載可能となっており、ソニーPCLでもデータ保管とキャッシュのディスクを購入後に追加しているという。特徴的なのはOptane SSDの採用。ビジュアライゼーションは映画のような長大な作品ではなく、平均して10ショット程度に収まるため、高速かつ低レイテンシーな速度優先の構成となっている。また、ビジュアルプロダクション課では、並行して複数のプロジェクトを進行することが多いため、ネットワークとローカルストレージの差を極力少なくすべくネットワークもIntel 10G network cardに変更している

問い合わせ先

株式会社マウスコンピューター
TEL(法人):03-6739-3808
(平日:9~18時、土日祝:9~20時)
www.mouse-jp.co.jp/business





TEXT _神山大輝(NINE GATES STUDIO)