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カーデザインやカーコンフィギュレータの制作、HMI(ヒューマン・マシン・インターフェース)の開発といった、製品開発におけるゲームエンジンの需要が増える中、ユニティ・テクノロジーズ・ジャパンが今年1月にUnity公式教育施設「Unityトレーニングセンター 品川」を開設。同社が力を入れているトレーニングやコンサルティングの取り組みについて、詳細を聞いた。

TEXT_神山大輝 / Daiki Kamiyama(NINE GATES STUDIO)
PHOTO_弘田 充 / Mitsuru Hirota
EDIT_海老原朱里 / Akari Ebihara(CGWORLD)、山田桃子 / Momoko Yamada

自動車や建築のデジタル変革が進む中、トレーニングによるユーザー支援をさらに強化

自動車業界や建築業界をはじめとするノンゲーム分野での活用が広がるゲームエンジン、Unity。数多くの業態がデジタル変革を進める中、ビジュアライゼーションやプロトタイピングに秀でるUnityの需要は増加傾向にあり、ユニティ・テクノロジーズ・ジャパンとしてもUnityのトレーニングを目的とした数多くの施策を行なってきた。その一環として、2020年1月には日本初の公式教育施設として「Unityトレーニングセンター 品川」を設立。トレーナーを務める荒川巧也氏は、Unity関連書籍の執筆や専門学校での教育実績のある人物で、各業界に特化したトレーニング内容の企画立案も行なっている。「ビジュアライゼーションやHMIのプロトタイピングなど、特に企業から要望が多い内容を取りまとめて複数のスタンダードコースを設計しました。企業独自の製品開発などに深く関わる場合は、技術コンサルティングを含む完全にカスタムなコースも用意しています」(荒川氏)。

  • ユニティ・テクノロジーズ・ジャパン
    トレーナー・荒川巧也氏

Unityはそのユーザー数と業界シェアから公式・非公式を問わず情報量が多く、Unity Asset Storeを利用することで高品位なアセットを手軽に入手できる点が強み。また、自動車業界においては、ビジュアライゼーション以上に重要な「ユーザーエクスペリエンスの設計」をゲームエンジン上で行う手法が広く用いられており、乗車した際のHMIの見え方や機能設計、インタラクションの調整をリアルタイムで行うことのメリットは大きい。数多くのプラットフォームに対応していることから、一度Unityでデータを作成してしまえば、PC向けのコンテンツもスマートフォン向けのコンテンツもデバイスに応じたデータの最適化のみで展開可能となる。さらに現在はHMIコンテンツの組み込みまで全てUnityベースで行う自動車の生産も進行しているという。

「誰もが気軽に問い合わせができる環境をつくりたいと思っています。トレーニングコースも各業界からの要望に合わせて臨機応変に設計していきますし、イベントなどの開催も考えています」(荒川氏)。リモートでのトレーニング環境構築やコースの拡充も進めていく予定もあり、今後もUnityによるコンテンツ開発を身近にするサービスを充実させていくとのことだ。

[POINT1]
日本の自動車産業に精通したスタッフによるスピーディーで合理的なサポート

[POINT2]
顧客のニーズに合わせてトレーニング後のフォローアップにも対応

トレーニング実施事例~日南 クリエイティブスタジオ~

  • 株式会社日南
    クリエイティブスタジオ
    取締役 デザイン本部長・猿渡義市氏

Alias Sub-DからUnityによる最速VRコンテンツ制作のスタディ
Made with Unity

同社が開発したVRコンテンツ「OUTPOST™」は、CEATEC 2019で公開された
Made with Unity

自動車をはじめとする製品開発業務を手がける日南は「CEATEC 2019」(2019年10月)に向けたVRコンテンツ制作を目指し、同年6月に4日間のトレーニングを受講。同社はこれまでUnityを活用した経験はなかったが、その後、二度にわたるQ&A形式のサポートを経て、わずか3か月でOculus Quest向けのVRコンテンツを自社で完成させた。開発をリードしたデザイン本部長の猿渡義市氏は製品ビジュアライゼーションのプロフェッショナルであり、3DCGソフトウェアへの造詣も深い。「これまでも製品のビジュアライゼーションを業務として行なってきましたが、現在はデザインした製品を見るだけではなく、VRなどのデバイスを通じて検証する需要が生じています。その際、外部の環境を変えたり、インタラクションを行うためにUnityの活用を始めました」と語る。

トレーニングでは、Unityの基本的なオペレーションから自動車の3Dデータをシーン内で走行させる方法を学び、その後はプロジェクトに応じた専門的な技術コンサルティングを受けて進行。猿渡氏はユニティ・テクノロジーズ・ジャパンのトレーニングについて、「グローバルな会社ながらサポート対応が日本的で質が高い」と評価する。「トレーニングに先立ってテキストの準備だけでなく、日本語マニュアルも作成してくれたりと、プロジェクトにとって有益なサポートを継続的に提供していただけました」(猿渡氏)。従来は不可能だったデザイン対象とのインタラクションが可能になることによって、製品開発のワークフローは大きく変化した。今後はUnityとの縁を通じて触覚デバイスなど最新の情報をキャッチアップしていきたいとのこと。

お問い合わせ

トレーニングの詳細についてはUnityのWebサイトからお問い合わせください。
unity3d.com/jp/sales/contact-us


提供:ユニティ・テクノロジーズ・ジャパン合同会社
unity.com/ja